山口恵以子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
さすがプロの文章でサラサラ読めた。お葬式の値段、お墓の選び方、病院の待ち時間。問題提起もそうそうとうなずけるものばかり。雇用と生活上の金銭問題が落ち着いたら心が安定する、とご自身の体験を介しての主張には説得力がある。
本文を読んでいると、山口さんはしっちゃかめっちゃかなおばちゃんだなという印象だが、桜木紫乃さんの解説を読むと豪快でステキな姉さんというイメージになるのが面白い。対談でのお着物の写真も素敵でした。
在宅介護は自分の選択肢にはなかったけど、一人暮らしでも在宅介護してもらえる方法があるなら、それもありかも、と思えた一冊でした。ただ、報道によると、在宅介護は国が意図的に縮小政策をとっているのかと思うほど、事業者の倒産が相次ぎ、壊滅的な状況のよう。
本書でも、患者を患者様と呼びつつ実はないがしろにする病院への苦言は何度も書いてあったけど、画一的な介護になることで、結局最期の時期に本人の尊厳が踏みにじられることになりそうで怖い。
より良い未来になりますように。
-
Posted by ブクログ
安定のストーリー。
というか、連続で4と5を読んだせいで、導入部と終わりの部がほぼ同じことに飽きてしまった。。
ほっこりする良いシリーズなんだけれど、飽きてしまったのはなんでだろ。。。
でも、出てくる料理が美味しそうなので、あ、作ってみよ。と思うのは毎度のこと。
新小岩を歩くと、自然に米屋を探してみたくなる(笑)
今回の本は、米屋が複雑な異次元にいたことが分かったかな。
今までは、困った人がたどり着く唯一無二の一回こっきりの場所。だったのに、今回は、二度も行けてしまったり、秋穂自身が店から抜け出したり、生きている時代が違う2人がお店で出会ったり。
その複雑さに一瞬頭がこんがらがったけど(笑)
飽きた。と言いながらも次も読むんだろうなー私(笑) -
Posted by ブクログ
ネタバレ私が『食堂のおばちゃん』に出会ったのは2018年のこと。
その年のうちに第4弾まで読み終えて
第5弾『真夏のやきそば』を読んだのは2020年。
あれから4年半ものご無沙汰で…
でも、「はじめ食堂」は変わらず営業していて
一子(いちこ)と二三(ふみ)、
そして万里はさらにパワーアップして美味しい料理を出していた。
第6弾でははじめ食堂のメニューが国際色豊かになっていく。
この本が発行されたのは2019年で
2020年開催予定だった東京オリンピックも目前だったしね。
はじめ食堂は美味しい料理がいただけるだけでなく
ちょっとしんどい心に
優しく寄り添ってくれる場所でもあるのよねぇ。
はじめ食堂も数々の困難に見舞われるんだけど。
そのたびに力を合わせて
常連さんたちに支えられて乗り越えていく。
第6弾で「はじめ食堂」を巻き込んだ災難に対して
一子の言葉
「だから災難に遭ったときは、原因を考えちゃダメ。
『どうして私がこんな目に?』
なんて考えても時間の無駄。
元々理由なんかないんだから。
そして、一番いけないのは自分に原因を求めること。
『私が悪かったからこんなことになった」なんて、
絶対にいけません。
災難は空から降ってくるんです。
雨に降られたのは人のせいじゃなくて、
雨が降ったからです。
人は悪くありません」
そして二三の言葉
「私たちがこれからやるべきことは対策よね。
傘を買うか、借りるか、雨宿りするか…」
うん!
傘を買ったり、借りたり、雨宿りしたり。
その時々に選びながら
今日もぼちぼち行きましょう~
巻末には「はじめ食堂」人気メニューのレシピ付き^^ -
Posted by ブクログ
ネタバレ*出張料理人さち子が、依頼者の悩みを料理で解決していく笑いあり涙ありの痛快ストーリー。
大御所の小説家を喜ばせた意外なレシピ、依頼者の老母を元気にした魔法のスープ、異国の来客に戸惑う両親とその息子を救った言葉……。
そんなさち子は老舗料亭「花菱」の一人娘だったが、
花板である父の死によって事態は最悪の展開に。大好きだった父の味は滅んでしまうのか──。料理、そして家族を愛する全ての人に捧ぐ、渾身の連作短編小説*
日清医療食品「美し国」冊子連載の掌編をまとめただけあって、一話一話がとても簡潔で短いです。
一般的な短編集と思って読むと、ちょっと物足りないかも。
けれど、どのお話にも美味しそうなお料理と人情がぎゅっと凝縮されていて、感銘を受けます。
いつもより少しだけ丁寧にお料理をしたくなりました。