ジェームズ・ロリンズのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
シグマフォースシリーズ、6作目。
前作の「ケルトの封印」から続くギルドとの直接対決。今回はアメリカが本舞台で、アメリカの先住民と建国に関する話。
先住民がテーマなだけに、その血をひくペインターがほぼ主役。グレイも好きだけど、司令官のくせにジッと出来ずに駆けずり回るペインターも好き。ただ、アメリカよりもヨーロッパが舞台の方が私は馴染み深くて理解しやすいかな。歴史的にも地理的にも、いまいちピンと来づらかったかも。
今作はシグマフォースのメンバーのプライベートにも大きな問題が。国家防衛に関わる仕事の最中にいながら、家族問題が結構考慮されている場面が多く、あまり日本では見掛けなくて新鮮だなと思ってみたり。グレイの今後と、モンクの去就がどうなるのか、次作の展開が気になる。 -
Posted by ブクログ
冒頭から殺人事件を示唆するような不穏な場面が登場。そして、物語はバツイチの子持ちの女性考古学者をリーダーとする極秘の南極大陸の地下洞窟調査チームが結成されるところから始まります。冒頭の場面や依頼者の曰く付きの会話で、この調査の行方を暗示しています。地下洞窟という未知の世界探検のアドベンチャーと調査チーム結成にまつわるミステリー要素が相まっての波乱の展開は読む者を魅了します。スクリーンで展開されるようなダイナミックな戦闘シーンや謎の生物が続々登場し、文化人類学の知見も披露されるのも勘所です。探検チームの設定など、大雑把な点もあるにせよエンタテインメント的要素満載で楽しんで読むことができました。
-
Posted by ブクログ
アラル海で発見された何百年も前の頭蓋骨に残されたメッセージと、衛星写真が撮影した時空のねじれの画像は、同じ内容、世界の破滅を示していた。
最新科学と考古学のドッキングはこの著者の代名詞だが、今巻は特にその2つがストレートに結びついている。複数の場所でバトル&謎解きが行われて場面展開が速いのも、今巻は特に顕著。構成が明快なので、読みやすかった。たぶん、量子力学方面は分かりやすく書いても分からん(笑)ので、構成で少しでも読者が付いてきやすく工夫したのだろう。
個人的には、アメリカの秘密組織の陰謀ネタはお腹いっぱいの気分なので、今回斬新な切り口で、楽しめる。
同時期に出たガイドブックには、この巻で主要人物に大きな不幸があるかも?と書いてあったので、物語のハラハラとは別に、ドキドキしながら読んでいる。でも、セイチャンの母が三合会のドンというのはちょっとご都合主義ではないかしらん。 -
Posted by ブクログ
シグマフォースシリーズ、5作目。
ケルト伝説や聖マラキの予言などの歴史的側面と、遺伝子組み換え食品や世界の人口問題、世界種子貯蔵庫などの科学的側面が今回のテーマ。
歴史と科学の蘊蓄、アクション、共に読みごたえがあって楽しめた。トラップ満載の冒険譚部分はちょっとやり過ぎ感があったけど、前作のようなファンタジー感は抑えめで良かった。
今回はグレイの元カノのレイチェルが登場。レイチェルとセイチャンの間でワタワタするグレイの姿が見られる。グレイにも早くお相手を!と切望してはいたけど、だからといって女の修羅場は別に期待してなかったんだけどな(苦笑) 最後のベッドの相手は一体どっちなんでしょう?
最後に明かされるセイチャンや、裏切り者の真相は結構驚いた。全くの予想外。裏切者はてっきり長官だと思ってました、ごめんなさい(さすがに0作目と一緒になっちゃうか)。それと犠牲になった彼は良いキャラになると思っていただけに、あの展開は辛かったかな。
今作も含めて、ギルドとの全面対決の三部作となっているらしい。今後の作品にも期待。ちなみに私はコワルスキのファン(笑)