あらすじ
北極海を潜行中の米海軍調査潜水艦が、最新鋭ソナーで漂流する氷島の内部に廃棄された基地らしきものを発見した。モニターには多くの人間の死体と、何物かの蠢く影が映り込んでいた。やがて基地に秘められた米ソの恐るべき実験と陰謀の正体が明らかになり、地下に潜む驚くべき生物が目を覚ます。ここに、軍人、民間人、科学者を巻き込む、それぞれの人生と人類の未来をかけた闘いが始った!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
面白かった~~
新刊が出るまでの間にと思って買った本。
コワルスキーが出ているというので買った本。
シグマフォースシリーズと違って、あちらは専門的な分野が私には難しいんだけど(笑)
これはわかりやすかった~
ロシア対アメリカ
どっちもろくでもないわねぇ。
ロシアのペトコフ提督がマキの存在を通じて人間身を取り戻して最期を迎えるときは気の毒だったなぁ。
一番腹が立ったのはクレイグだわね。
すっかり騙されちゃった。
でも、彼の結末は悪い言葉だけど「ザマーミロ」だね。
因果応報、自業自得だわ。
それにしても人体実験、怖いねぇ。
かつて私の毎日の空をアップしていたblogで、飛行機雲の写真をアップしたとき、通りすがりの方が「農薬散布とか言って、毒薬?を散布してますよ」みたいなコメント入れていかれたけど、あり得ることなのね、ひぃ~ (;△゜;)
ベインがとてもかっこよくて、マキの登場がとても救いになった。
てっきりマットとジェニファーが養子にするのかと思ったけどね・・なるほどねぇ~
とにかく面白くて寝不足になりました(笑)
Posted by ブクログ
前の巻から考えて、新生物を追いやって、
またロシア軍も迎え撃って、最後になんとかカタストロフを回避して終わりかと思いきや、中盤くらいから謀略と駆け引きが多くなり、どうなるか予想できませんでした。また戦闘アクションも多くなって、アクション描写が素晴らしいです。
ツコッミたくなるとこはおおいけど、面白いから良し!
今回は物理学というより生物学(著者の本業)に根差した話でまた興味深かったです。
時を忘れて読みました。
Posted by ブクログ
野性動物庁監視員のマット、その元妻でイヌイットを父を持つ保安官のジェニファー。
二人は北極にあるグレンデル・アイスステーションに隠された謎とアメリカ、ロシアの思惑に翻弄される。
エスキモーの村消失、氷島が溶けた後の地球、第二次世界対戦当時秘密裏に行われていたこと。
他の作品でも思いましたが、どこまでが事実で虚構なんでしょうか?
視点が次々と変わり、今回も最初から最後まで手に汗握る展開でした!
いつもながらストーリー展開の中での科学的、動物学的内容も興味深い♪
読み応えたっぷりで面白かったです。
Posted by ブクログ
"映画向けの作品。最後まで手に汗握る展開。一気に最後まで読まずにはいられなかった。
国家の論理で突き進むCIAは決してヒーロー的に描写していないこともこの小説の面白いところかなぁ"
Posted by ブクログ
現在も精力的に創作活動を続けている精鋭の一人ジェームズ・ロリンズ2003年発表作。SFホラーの要素に冒険小説的な活劇をふんだんに盛り込んだスリラーで、著者の迸るエネルギーに満ち溢れた力作だ。恐らくロリンズは、〝読者をいかに楽しませるか〟というエンターテインメント性について相当探究したのだろう。その筆致は極めて映画的でテンポ重視、存亡の機を前にした者どもの壮絶な戦いを〝けれん味〟たっぷりに描いていく。ただし、閉ざされた空間の中で小集団に分かれた登場人物らを同時発生的に危機が襲い、途切れることなく終盤まで戦闘シーンが続くため、逆に読者自身に体力がないと息切れしかねない。
主な舞台はアラスカから北極までの極寒地。北の果てで浮標する巨大な氷島内に何層にも分かれた円形の構築物が発見された。米国は観測/研究のために科学者、軍人らの合同チームを派遣、探索を行うが、旧ソ連が極秘裏に建造した基地に生存者は無く、無惨な状態で放置された死体のみが転がっていた。長期滞在を想定した施設内には様々な実験装置、武器弾薬庫などがあり、最下層には遺棄された潜水艦。さらに、中層から氷山内部へと続く地下道先の氷洞には、凍結した古代の生物が奇怪な姿をさらしていた。一方、同施設の成り立ちから関わっていたロシアの海軍提督が、米国の動きを察知し、既に破綻していた謀略のケリをつけるべく基地奪還に向けて独自に動き出していた。
物語は、功を焦る科学者の手によって長い眠りから目覚めた太古の怪物が人間を襲い始めるくだりから一気に狂乱の世界へと突入し、人類対モンスター、アメリカ対ロシアを主軸に激闘を繰り広げていく。現代兵器のみならず、旧式の武器を手に延々と続く白兵戦。極地での不可解な謎に始まり、超大国の陰謀を絡めて一気にカタストロフィーにまでなだれ込んでいく構成は、大風呂敷を広げながらも力業で読ませる。
中盤からは山場の連続で、絶体絶命のピンチを切り抜けた先に更なる難関が待ち受ける。場面展開が早く、数多の登場人物の行動を同時進行で描くため、下手な作家ならばカオス的な状況に落ちるところをロリンズはその一歩手前で巧くまとめ上げている。また、やや類型的ではあるが、それぞれの過去/現在のエピソードを挿入し、混乱することなく人物を描き分けていることも特筆すべき点だ。とにかく、ロリンズの底知れぬパワーには圧倒された。
Posted by ブクログ
上下巻ほとんど一気読み。
読みやすい上に、ド派手なアクション続き、巨大で凶暴な未知の哺乳類まで出てくる。哺乳類っっつーかエイリアンのイメージですが。
荒唐無稽、絶対絶命の連続ですが、なんか安心して読めるのがこの作家のいいところかな。
コワルスキーのゴリラパワーも良かった。ロケットランチャーで攻撃されても割と無事とか(笑)
Posted by ブクログ
登場人物が多く、(私には)ちょっと難しい漢字や戦闘用語が並び、最初は読むのが大変でしたが、段々面白くなってきます。次々と襲う困難を主人公達が克服するさまは、映画を見ているようでした。