ジェームズ・ロリンズのレビュー一覧

  • マギの聖骨 下

    Posted by ブクログ

    疾風怒濤の勢いでスリラー界に名を馳せるロリンズの「シグマフォース・シリーズ」〝第1弾〟。全編クライマックスという表現が相応しく、加速度的に疾走するストーリーには圧倒される。冒頭から結末まで凄まじい量の情報を盛り込みながら、破綻することなく力業でまとめ上げる技量は相当なものだ。しかも、今なお精力が衰えることなくシリーズ続編や単発の冒険小説を量産し続けているのだから、その底力は計り知れない。

    キリスト生誕祝福の伝説が残る「東方の三博士〝マギ〟」。その骨として伝わる遺物は、ドイツのケルン大聖堂などで保管されていたが、古代の錬金術師と暗殺者の秘密結社「ドラゴンコート」が襲撃し強奪。聖堂内の教徒らは奇

    0
    2018年09月22日
  • モーセの災い 下

    Posted by ブクログ

    シグマフォースシリーズ。

    いつもより展開がファンタジーかなぁと思うところも若干あるけど、自然科学的な部分と冒険譚的な部分のバランスが良く、最後まで緊張感をもって読み通せます。さすがにエネルギー関係の話を延々と持ち込まれたら、難しくて飽きちゃいそうだもの。今作はおまけの短編も含めて、コワルスキとセイチャンのやり取りが絶妙でした。コワルスキ好きな私としてはこの可哀そうなくらい雑な扱いが好物です。前作のバーコの回はちょっと格好良すぎたよね。セイチャンが時折見せる人間味のある反応もシリーズ最初から読んでいる身としては感慨深いものがあったり。グレイとの関係だったり、シグマフォースメンバーの関係性も今後

    0
    2018年09月05日
  • シグマフォース外伝 タッカー&ケイン2 チューリングの遺産 下

    Posted by ブクログ

    シグマフォースシリーズ外伝・
    タッカー&ケインシリーズ、2作目。

    今回の敵はドローン。無人飛行による攻撃が可能、というイメージは漠然と持っていたものの、その進化は想像を遥かに超えたものに。災害時など平和目的に利用される分にはいいけれど、軍事目的にとなると、相当の脅威となってしまうのが哀しい。ここまでして一体人間はどこへ向かいたいのか、、、。いずれ人工知能にしてやられる時代がくるのだろうかと思っていたが、想像以上に差し迫っているのかもと思わせられた。

    0
    2018年09月03日
  • ウバールの悪魔 上

    Posted by ブクログ

    本来ならこの作品からとっかかるべきだったのだが、感で購入したので確か第5作目くらいからが読んでしまったシグマフォースシリーズの第1作品目です!

    「ウバールの悪魔」

    この作品に限っては司令塔であるペインター・クロウが大活躍をする。ジェイソン・ボーンとラングドンを2で割るどころかまさにそのままのモンスター級の主人公!大体、その後の登場人物のすべてが最前線にいれそうな科学者レベルの頭脳を持つ!

    唯一の難点は物語を読みながらググらないと進めない科学レベルのかなり進んだ話なのが問題なような気がする。確かクロウは原住民の混血だったような気がするのだが、僕の中ではジェレミー・レナーでセイチャンはやっぱ

    0
    2018年08月14日
  • ウバールの悪魔 下

    Posted by ブクログ

    本来ならこの作品からとっかかるべきだったのだが、感で購入したので確か第5作目くらいからが読んでしまったシグマフォースシリーズの第1作品目です!

    「ウバールの悪魔」

    この作品に限っては司令塔であるペインター・クロウが大活躍をする。ジェイソン・ボーンとラングドンを2で割るどころかまさにそのままのモンスター級の主人公!大体、その後の登場人物のすべてが最前線にいれそうな科学者レベルの頭脳を持つ!

    唯一の難点は物語を読みながらググらないと進めない科学レベルのかなり進んだ話なのが問題なような気がする。確かクロウは原住民の混血だったような気がするのだが、僕の中ではジェレミー・レナーでセイチャンはやっぱ

    0
    2018年08月14日
  • モーセの災い 上

    Posted by ブクログ

    短編 クラッシュ・アンド・バーン

    セイチャンとコワルスキ 全然違う二人の個性の差が何とも言えない色合いを生む。面白い フフ

    モーセの災い 上

    モーセがエジプトに十の災いをもたらした。??
    知っているのは"モーセの十戒"
    一体何が起きるのか、起こっていたのか?
    変わりつつある地球環境のことをふと思う。

    0
    2018年08月08日
  • ダーウィンの警告 下

    Posted by ブクログ

    Σシリーズの第九作目。
    毎回、事実とフィクションとの境目が分からなくなるが、今回は特に「これが事実だったら…考えるだけでも恐ろしい」って思った、南極大陸の「影の生物圏」の生物達に衝撃を受けた。でも、カリフォルニアの軍事研究施設から流出した驚異的な有害物質も、南極大陸の「影の生物圏」の生物達も、同じ方法で解決できたので、最後まで読んでかなり安心した。…って、こんな事を考えるくらい、話に引き込まれてしまった。

    0
    2018年05月20日
  • イヴの迷宮 下

    Posted by ブクログ

    シグマフォースシリーズ、10作目。

    結局のところ、人類の研究が生体兵器の開発に繋がってしまうのが哀しいかな。奇跡的な確率で存在する人間なのに、どうして破滅に自ら向かおうとするのか。知能を持った時点ですでに破滅への一歩を進んでいるのかもしれない、と思ってしまった。
    今作もヨーロッパ、中国、南米と、世界のあちこちで同時進行でストーリーが進んでいく。グレイの方は冒険譚色が強くて、楽しく読めたけど、コワロスキの方は切ない場面が多くて、胸が締め付けられそうになりながら読み進めなくてはならず、辛かった。でも、終盤はコワロスキ&バーコが大活躍。コワロスキ好きにはたまらん一冊でした。最後も、ほっこり、、、と

    0
    2018年02月08日
  • シグマフォース外伝 タッカー&ケイン2 チューリングの遺産 下

    Posted by ブクログ

    第三部 ホワイトシティ(承前)/第四部 煙幕/第五部 敵陣突入

    アラン・チューリング、コンピューターの父とも呼ばれる彼がもたらしたしたものは平和か、新たな争いか

    素手の争いが武器を使うようになり、石や木の枝が刀へ、鉄砲へ、爆弾へ、いよいよ目に見えない部分がある電子の争いになるのか。なんかいやだなぁ

    0
    2017年12月27日
  • シグマフォース外伝 タッカー&ケイン2 チューリングの遺産 上

    Posted by ブクログ

    プロローグ/第一部 人探し/第二部 追撃/第三部 ホワイトシティ

    知人の捜索を頼まれたタッカー。ケインを連れての調査中に襲撃してきたのは戦闘用ドローン。黒幕はだれ?

    空飛ぶおもちゃにしか見えないドローンのイメージだったのに、それぞれの属する世界で利用方法を考えるのね。戦闘には使って欲しくないと思うのは甘いのかな。

    0
    2017年12月27日
  • アイス・ハント(下)

    Posted by ブクログ

    現在も精力的に創作活動を続けている精鋭の一人ジェームズ・ロリンズ2003年発表作。SFホラーの要素に冒険小説的な活劇をふんだんに盛り込んだスリラーで、著者の迸るエネルギーに満ち溢れた力作だ。恐らくロリンズは、〝読者をいかに楽しませるか〟というエンターテインメント性について相当探究したのだろう。その筆致は極めて映画的でテンポ重視、存亡の機を前にした者どもの壮絶な戦いを〝けれん味〟たっぷりに描いていく。ただし、閉ざされた空間の中で小集団に分かれた登場人物らを同時発生的に危機が襲い、途切れることなく終盤まで戦闘シーンが続くため、逆に読者自身に体力がないと息切れしかねない。

    主な舞台はアラスカから北

    0
    2017年10月30日
  • シグマフォース外伝 タッカー&ケイン 黙示録の種子 下

    Posted by ブクログ

    Σシリーズの外伝で、タッカー&ケインシリーズの一作目。
    ギルドの系譜で登場したコンビが、主役となってシリーズ化。
    LUCAという、全ての植物の元でもあり、万能薬にも生物兵器にもなりうる可能性を秘めた植物を、時代を超えて復活させようという、善人と悪人との戦い。
    相変わらず、科学と歴史の要素が満載で、毎回毎回よくも面白い題材を見つけてくるなぁ。
    今回の対決は、タッカーとケインのコンビじゃなきゃ勝てなかったろうなぁと思う場面がたくさんあって、特にケインに愛着を抱いた。

    0
    2017年10月08日
  • ダーウィンの警告 下

    Posted by ブクログ

    シグマフォースシリーズ、10作目。

    「ギルドの系譜」から登場しているシグマ隊員のジェイソンの出自が今作で明らかに。今作のテーマである第6の絶滅を引き起こそうとする遺伝子組み換え的な話の流れは人口抑制を狙った「ケルトの封印」に近いかな。量子力学的な話より生体科学的な話の方が私的には理解し易かったので、科学的な分野も含めて面白く読めた。

    0
    2017年08月17日
  • シグマフォース外伝 タッカー&ケイン 黙示録の種子 下

    Posted by ブクログ

    シグマフォース外伝、タッカー&ケインシリーズ、第1弾。

    「ギルドの系譜」で登場した元陸軍レンジャー部隊隊員とその相棒の軍用犬コンビが主人公。訳者あとがきにあるように、複数の流れが同時に進行していく本編シリーズと違って、この外伝シリーズは主にタッカー&ケインの視点だけで進んでいくので、随分と読みやすかった。主人公コンビもいいキャラだし、本編同様、歴史・科学ミステリもたっぷり組み込まれているので、面白く読めた。

    0
    2017年08月17日
  • イヴの迷宮 上

    Posted by ブクログ

    ミッドナイト・ウォッチ
    コワルスキの意外?な一面が見えて面白かった。

    イヴの迷宮(上)
    人類の進化について解かっていないことが多い。知的好奇心からその謎を解こうとする人たちと、一国のため軍備増強のために答えを求める人たち。すべての人の未来を明るくする利用の方が良いと思うのだけれど。

    0
    2017年08月11日
  • ギルドの系譜 下

    Posted by ブクログ

    ギルドとの戦いに終止符も打てたし、シリーズはもうここで完結でよいのではないでしょうか。不死の話は興味深いが、自分がそうなりたいとは思わないな。

    0
    2017年08月09日
  • ロマの血脈 下

    Posted by ブクログ

    読書録「ロマの血脈(下)」4

    著者 ジェームズ・ロリンズ
    訳 桑田健
    出版 竹書房文庫

    p62より引用
    “この男は自分が世の中のために必要なこと
    をしていると強く信じており、間違った行い
    は何一つしていないと確信している。相手の
    意見を聞き入れようとしない、狂信的なまで
    の信念だ。”

     機密部隊・シグマフォースの活躍を描いた、
    長編アクション小説。シリーズ第四弾下巻。
     亡くなった科学者の同僚と合流し、インド
    北部へと向かったシグマメンバー。彼の研究
    の足跡を追いかけた先にあったのは…。

     上記の引用は、米国の情報局部局長につい
    ての一節。自信を持つのは大切かもしれませ
    んが、周囲が困

    0
    2017年07月14日
  • イヴの迷宮 上

    Posted by ブクログ

    待ってました。
    久しぶりのシグマフォースシリーズ。
    前回の本で、次回の本がいつ頃出るとかわかっていたので、目を皿のようにして待ってました(笑)

    動物はだめよぉ~~

    タッカー&ケインもそうだけど、動物にはからきし弱い。
    もう健気で愛おしくて・・・
    今回はバーコというゴリラだ。
    賢くて、優しくて・・・

    そして今回の敵は中国軍科学技術集団。
    胸糞悪いけど、今はバーコが心配。

    0
    2017年07月12日
  • ナチの亡霊 上

    Posted by ブクログ

    読書録「ナチの亡霊(上)」4

    著者 ジェームズ・ロリンズ
    訳 桑田健
    出版 竹書房文庫

    p142より引用
    “ 密猟者が関与していたら、角を残してい
    くはずがない。サイの個体数が今でも急速に
    減少している最大の理由の一つは、その角に
    ある。角の粉末は、アジアの市場では勃起不
    全の治療薬として売られている。バイアグラ
    の漢方薬版だ。角一本で、大金が手元に転が
    り込む。”

    目次から抜粋引用
    “一九四五年
     ダーウィンの聖書
     怪しい影
     みにくいアヒルの子
     混血”

     機密部隊・シグマフォースの活躍を描いた、
    長編アクション小説。シリーズ第二弾上巻。
     第二次世界大戦末期、要塞都市を爆撃が

    0
    2017年07月09日
  • ケルトの封印 下

    Posted by ブクログ

    いつものように、スリリングでハリウッド的な展開が楽しめた。セイチャンの件も落着。
    ただ、古代の遺跡の隠し部屋の機構が精密すぎるきらいが。何千年もたってそれが稼働するとは思えないなあ。

    0
    2017年06月04日