ジェームズ・ロリンズのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シグマフォースシリーズ、4作目。
前作で生死不明だったモンクが復活。生きていたことは本当に嬉しかったし、メンバーたちと再会できた場面はなかなかの感動モノだったけれど、今回のストーリーに組み込むにはちょっと強引だったかな、、、。実際、サヴァン症候群の方には何らかの特異な能力があるのだろうが、まだまだSFの域でピンとこなかったのが難点。その分、チェルノブイリなどのソ連時代の放射能汚染問題はリアルで、脅威はひしひしと感じられた。
それにしても、このシリーズのキャラには恋愛モノが必須なのだろうか。カップル率が高すぎ。一切、ドロドロしていなくて、お似合いばかりだからいいけど。だからか、余計に独り者のグレイが気の毒。早く、レイチェルとよりを戻すか、新しい彼女を付けてあげてクダサイ。 -
Posted by ブクログ
ジェームズ・ロリンズのシグマフォースシリーズ第4弾。
映画の続編あるある、みたいに、続編になるたびにクオリティが落ちています。
今回はひどい。
前作で死んだ某隊員が復活するのは話しの筋として面白いです。
ですが、あまりにも蓋然性の低いつなぎ方で、苦笑するしかない。
持って行き方が強引すぎるんです。
ストーリーの前提が嘘くさいと感じてしまっちゃうと、その後いくら展開が面白くとも、空虚な気持ちになってしまいます。前提条件に無茶があるのは、幾ら上部装飾が金襴豪華でも船の竜骨が腐っているようなもの。
本作で面白いと感じたのは、サヴァン症候群と自閉症のくだり。
異常な記憶力を持つ人というのは歴史に良く登場します。
司馬遼太郎が「胡蝶の夢」で描いた島倉伊之助なんかもそうですね。
彼など間違いなくサヴァン症候群であったでしょう。
このサヴァン症候群の遺伝子を持つ人物を集めて超常現象によって世界をウンヌンというのはなかなか含蓄がありました。
また、文中の「人に自閉症なければ、人類は今でも洞窟生活であっただろう」というセリフにビビっときました。技術革新はサヴァン症候群か自閉症持ちの人間によってなされたと言われています。
そしてダ・ヴィンチやモーツァルトなど、天才と言われる芸術家の多くは自閉症の症状を呈していたとのこと。
確かに、偉業を為す人の精神力というか集中力は特殊だといわれていますね。
普通の人間は同時に多くのことを考えてしまい、その間神経細胞はいろいろな処理を分担して行います。
ところが、特殊な人間は尋常ならざる集中力で、特定のことだけを考えることができる。
毎秒72ギガバイトという膨大な処理能力を持つ脳を特定の事だけに集中できれば、瞬時にルービックキューブを解いたり、一瞬で記憶したりすることができますね。
ところが、その集中力の犠牲として、人とうまくつき合えなかったり特異な行動に走ってしまうのが自閉症。
本作のストーリー自体は荒唐無稽はちゃめちゃでひどいものでしたが、 サヴァン症候群と自閉症について再考するきっかけを貰えたので、プラスマイナスで評価3点です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレケルトというワードに思わず反応して手に取った本作は、シグマフォースというシリーズの5作目。これまでの作品を全く知らずに読み始めたけど、前作までの知識が無いと読めない内容ではなくて安心。
中世アイルランドに発生した疫病。イタリアで発生した神父殺害事件。そしてアフリカはマリ共和国で発生した農場襲撃。それらがどのように関連してくるのかが気になる伝奇的ミステリ、という印象。
そうしたミステリアスな部分を期待していたので、海外ドラマ的な(?)アクション場面は個人的に蛇足気味。事件の確信を紐解いて行くシーンはとても面白いので、アクションシーンをばっさりカットして真相探索場面のみにしてコンパクトにまとめてくれた方がよかったかなー、というのが正直な感想です。
事件の真相も気になりますが、グレイソンとレイチェル、セイチャンの微妙な三角関係などの人間ドラマ部分もなかなか気にさせてくれる作品。最終的な印象は後編次第ではありますが、現状まではなかなか楽しめる内容になっていると思いました。