あらすじ
激しい雷雨に見舞われた深夜の大英博物館で起きた爆破事件により、一人の警備員が犠牲になった。博物館の学芸員のサフィア・アル=マーズ、サフィアの幼馴染みで大富豪のキャラ・ケンジントン、サフィアの元恋人の考古学者オマハ・ダンは、爆破事件がキャラの父の死の謎と関連があると知り、調査のためにオマーンの砂漠の失われた都市「ウバール」へと向かう。一方、米国の秘密特殊部隊シグマフォースのペインター・クロウ隊長も、爆発の陰に無尽蔵のエネルギーを持つ反物質が存在していることをつかみ、身分を隠してサフィアたちに同行する。だが、テロ組織ギルドも反物質を入手しようと狙っていた。ギルドがペインターたちに差し向けた刺客は、ペインターのことを公私ともに知り尽くした人物だった。〈シグマフォース〉原点の物語、遂に発売!砂漠は奪い、そして返す……【※本作品はブラウザビューアで閲覧すると表組みのレイアウトが崩れて表示されることがあります。予めご了承下さい。】
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ジェームズ・ロリンズによる、のちのシグマフォースシリーズに繋がる作品。
本作にて登場するペインター・クロウはのちのシグマフォースシリーズで司令官となっているが、本作ではまだ若き隊員時代のペインターが描かれている。
のちのシグマフォースシリーズでもシグマフォースは結構ギルドのセイチャンらに出し抜かれて危機を招いたりするが、本作でもペインターはその例に漏れず、出し抜かれて危機に陥る。しかもその敵は長年パートナーとしてともに戦ってきたカサンドラだった。
ペインターの先を読み、あらゆるトラップを仕掛けていくカサンドラ。その裏で糸を引いているギルドとさらにその先に何があるのか、気になって仕方がない。
日本では発表順が後先になったが、もともと本作が書かれた後に「マギの聖骨」からはじまる一連のシリーズが書かれている。しかし、すでに一連のシリーズに共通する要素がふんだんに盛り込まれており、その世界観に十分に浸ることが出来る。
Posted by ブクログ
シグマフォースシリーズ。英国博物館で爆発が起きた。落雷が原因と思われたが、古代の遺物、その中の反物質が原因らしい。DARPAの特殊部隊シグマフォースのペインタークロウはそれらの調査に英国、またオマーンに赴くことになる。
以前から興味のあった長編シリーズに手を出す。内容としてはインディージョーンズに近く、それをオマージュして人物を登場する。眉唾な古代の技術を現代の科学で説明している。アクションを豊富でエンタメものとしてとても楽しめた。
Posted by ブクログ
"ジェームズ・ロリンズさんのシグマフォースシリーズは、毎回歴史と科学を融合させた冒険活劇で読者を楽しませてくれる。
今回は、いつもの主人公ではなく、上官として登場しているペインター・クロウがまだ若かりし頃の話。
いつもは、グレイソン・ピアースを中心に相棒のモンク・コッカリス、キャット・ブライアントらの活躍が見れるのだが、今回は今のところ登場はしていない。
その昔、落下した隕石で作られた遺跡が破壊された。場所はイギリスの博物館。その謎を解明するために、砂漠の中に埋もれて消えたといわれているウバールという都市を探し出す。
連休中の楽しみの一つ。早速下巻を手に取ろうと思う。"
Posted by ブクログ
本来ならこの作品からとっかかるべきだったのだが、感で購入したので確か第5作目くらいからが読んでしまったシグマフォースシリーズの第1作品目です!
「ウバールの悪魔」
この作品に限っては司令塔であるペインター・クロウが大活躍をする。ジェイソン・ボーンとラングドンを2で割るどころかまさにそのままのモンスター級の主人公!大体、その後の登場人物のすべてが最前線にいれそうな科学者レベルの頭脳を持つ!
唯一の難点は物語を読みながらググらないと進めない科学レベルのかなり進んだ話なのが問題なような気がする。確かクロウは原住民の混血だったような気がするのだが、僕の中ではジェレミー・レナーでセイチャンはやっぱりコン・リーだなぁ~なんて考えながら読んでいる。少々時間はかかるがなかなか面白い翻訳者さんですね!
Posted by ブクログ
長年積んでいたシリーズにとうとう手を出す。
反物質とは何ぞやと言った感じだが、
エンタメ作品として面白い。
サフィアがイケメン2人から言い寄られていて、
どちらを選ぶ事になるのか。
個人的にはペインターが好き。下巻へ。
Posted by ブクログ
読書録「ウバールの悪魔(上)」3
著者 ジェームズ・ロリンズ
訳 桑田健
出版 竹書房文庫
p311より引用
“ しばらくして、クレイが口を開いた。
「ウイスキーは飲み物で、水は戦うものであ
る」”
目次から抜粋引用
“雷雨
砂と海
二つの霊廟”
機密部隊・シグマフォースの活躍を描いた、
長編アクション小説。シリーズ第0弾。
大英博物館、大雨の夜に館内を巡回する警
備員。侵入者の気配を感じ、確認に向かった
が…。
上記の引用は、中東の紛争についての一節。
カッコ内はマーク・トウェインの言葉だそう
です。どれ程物にあふれて豊かでも、空気と
水が無ければまともに生きられませんね。
原作はこの話から始まっているようなので、
実質第一弾となります。その後のシリーズで
司令官として登場するペインターが、現役の
隊員として活躍しているからかもしれません。
それ以降の主役メンバーが出ていないのも、
理由の一つなのだそうです。下巻のあとがき
に書いてありました。
ーーーーー
Posted by ブクログ
反物質かぁ…。いろいろな本で使いまわされたネタなので、やや残念。あと、これだけ連続で読んでいると、ある場所で謎を解くと次の場所が示されるっていう展開が、マンネリ化してきてしまった。
下巻でワクワクできるといいなあ。
Posted by ブクログ
シグマフォースシリーズの一冊。
シグマフォースシグマフォースとはDARPA(国防高等研究計画局)直属の特殊部隊であり、米軍のエリートより選抜され学術分野において高い水準の専門教育を受けた”殺しの訓練を受けた科学者”と形容される隊員により構成されている。
このチームが世界各地の古代の謎に挑むといった内容である。
ミリタリーアクションを追加したインディ・ジョーンズといったところだろうか。
今回は、シバの女王が統治していたといわれる失われた古代都市ウバールを探し出すのが任務である。
冒頭の大英博物館での謎の大爆発から始まり、スリリングな展開とアクションシーンで読者を捉えて離さないストーリーである。著者はアクションシーンの描写で定評があるとの事であったがうなずける気がした。
インディ・ジョーンズとミリタリーアクションものが好きでエンターテイメント小説を楽しみたい人にはお勧めである。