【感想・ネタバレ】血の福音書 下のレビュー

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Posted by ブクログ

ジェームズ・ロリンズとレベッカ・キャントレルによる新シリーズ第一弾下巻。
すでに続巻が発売されている状況なので、本作だけで終わるわけではないと思っていたが、何とも歯切れの悪い終わり方でやや拍子抜け。そもそも、上巻で癌を患っていたトミーが何故一人だけ生還し、かつどんなことが起きたのか、ということだけでなく、エリンやジョーダンらにどう絡んでくるのかも、結果的に置き去りにされている。
その割にはルーンの過去やエリンとジョーダンの恋模様には必要以上にページが割かれている印象で、ジェームズ一人の作品ならこれほど散漫な印象にならなかったかもしれないが、共著ということで作品全体のバランスが悪くなったのではないかと思わざるをえない。
それでも、ジェームズ特有の展開のテンポの良さや、事実と虚構の織り交ぜ具合、歴史的事実を巧みにストーリーに取り込むあたりは先を読む手を止めさせない魅力がある。
個人的にはあの怪僧の登場はイマイチかなあと思ってしまう。ただ、続巻以降でどんな風に話が展開していくのかによってはこの設定が生きてくるのかもしれない。

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2016年09月22日

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