木原音瀬のレビュー一覧
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ネタバレおーん…。
最後まで救いがないまま終わってしまった(と私は感じた)。他人との意思疎通が障害や育った環境故に上手くできず、搾取されてきたムラ。それでもこの年齢まで生きてこられたのは、善人までいかずとも「悪人ではない、普通に良識ある人」が彼の周りに多少は居たからだろうか。あとはいかに劣悪な環境といえども日本だから、なのかな。
自分の置かれている状況を社会的に認識できなくて、言葉にもできなくて、助けを求められず福祉に繋がらない。
働いて、食べて、寝て、その日暮らし。現代人が抱えるような余計なストレス(周囲と比べて自分の存在意義とか考えてしまう)がない点は幸せなのか?とも思ったり。カンさんのような人 -
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後味がいやという触れ込みの通りの、苦味とか出なくてなんだかわからないが覚えのない味がずっと後を引いているような作品。
地獄への道は誰かの善意で舗装されている、ではなく自分の地獄を自分の善意で舗装していくような話達。
好きな作品は消える。弟に邪な感情を抱く兄が、弟をどう塗りつぶしたかを独白した手紙を読んだ主人公という、全くもって第三者が覗き見した作品。前例がない設定ではないけれど、手紙を読んだ第三者の野次馬根性を気持ち悪く思わせる書き方もあり、被害者である弟でさえももう心の中に何かを飼ってるんだなと思わせる。
海辺の浜辺で何を言ったのか。海だからこそ何も残らない。繰り返すんだろうなと想像させる。 -
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ネタバレ喜多川の生まれも一途さも可哀想すぎて途中から可哀想だと思うのやめたくらい可哀想
愛とは何か、愛の意味するところ
結局喜多川が堂野に執着した理由って
生きてきて言われたことのない言葉とか教えてもらったこととか、愛や人間関係に飢えた喜多川にとってはからっからの場所にどばどば水を注がれた感じになったからなのかな
一回潤ったらもっともっとってなるよな、、
相手が同性だったってだけで。
堂野は住所を伝えなかったし、結婚して子供もできてたし
けど妻の不倫と子供の死の原因を知って、裏切りを知ってから喜多川にいった、、ずるいのか、、
けど喜多川が報われてくれて、2人は愛し合ってるからそれが1番ではあるけど -
Posted by ブクログ
【2024年198冊目】
若気の至りとも言える事故で吸血鬼になってしまったアルはその運命を受け入れ、半人前の吸血鬼として暮らしていた。昼は蝙蝠の姿になってしまうアルは、ひょんなことから冷凍状態のまま輸送されてしまい、目が覚めると見知らぬ場所にいた。混乱状態の彼は警察に突き出されるのだが――。
軽快なテンポで描かれた物語でしたので、するすると読めました。蝙蝠の姿を想像すると、とっても可愛い!のに作者さんが度々容赦なくて最早ちょっと笑ってしまいました。アルがとにかくいろいろと不憫すぎる。シリーズものみたいなので、暁や忽滑谷さんとの関係性が進んでいきそうなのも楽しみなところです。
現実にもありそ -
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無料版購入済み
二重生活
昼は蝙蝠、夜は人間。そんな不便な生活を送っているアルベルト・アーヴィング(21歳?)まさかの失態で、冷凍蝙蝠になり、アメリカから日本に輸入されちゃいました。うわ~、これは大変だし不憫だな~。
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ネタバレアルの事情のおかげ?からの
殺人事件の解決や
暁や忽滑谷さんのいる日本での
スプラッタはあっての出来事や
エンバーマーのお仕事の話が興味深く
めっちゃクチャ引き込まれて
1巻から一気に読んでました
が
ふと気がつくと
なんか恋愛とかゲイな事に終始し始めて4巻が終わり
暁の仕事設定は血の供給の便宜上なんかい?
と感じたり
アルの事情もわからんでも無いけど、自己中執着状態に
ウンザリしてきました
今後の展開は気にはなるけど
最後のアキラは良くやった!
ここで終わってイイわ
アル!吹っ切れ!
で、続き無くてもイイかなぁ
になりました。
そりゃあね〜気になりますよ
最後まで読まないとわから