木原音瀬のレビュー一覧

  • 惑星

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    ネタバレ

    おーん…。
    最後まで救いがないまま終わってしまった(と私は感じた)。他人との意思疎通が障害や育った環境故に上手くできず、搾取されてきたムラ。それでもこの年齢まで生きてこられたのは、善人までいかずとも「悪人ではない、普通に良識ある人」が彼の周りに多少は居たからだろうか。あとはいかに劣悪な環境といえども日本だから、なのかな。

    自分の置かれている状況を社会的に認識できなくて、言葉にもできなくて、助けを求められず福祉に繋がらない。
    働いて、食べて、寝て、その日暮らし。現代人が抱えるような余計なストレス(周囲と比べて自分の存在意義とか考えてしまう)がない点は幸せなのか?とも思ったり。カンさんのような人

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    2024年12月28日
  • 罪の名前

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    後味がいやという触れ込みの通りの、苦味とか出なくてなんだかわからないが覚えのない味がずっと後を引いているような作品。
    地獄への道は誰かの善意で舗装されている、ではなく自分の地獄を自分の善意で舗装していくような話達。
    好きな作品は消える。弟に邪な感情を抱く兄が、弟をどう塗りつぶしたかを独白した手紙を読んだ主人公という、全くもって第三者が覗き見した作品。前例がない設定ではないけれど、手紙を読んだ第三者の野次馬根性を気持ち悪く思わせる書き方もあり、被害者である弟でさえももう心の中に何かを飼ってるんだなと思わせる。
    海辺の浜辺で何を言ったのか。海だからこそ何も残らない。繰り返すんだろうなと想像させる。

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    2024年12月27日
  • コゴロシムラ

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    表紙で手に取った本。表紙から感じた淫靡さを薄めてホラーは飾り付けに増した感じ。
    最初何故かコゴロ、シムラと読んでいて、本文を読んで子殺し村、なんて直接的なタイトルと変な驚きを持ってしまった。
    ホラー風の展開、奇妙な出会い、まだホラーが段々社会派な物語になっていく。突然でもないし、血生臭くならないし、説教くさくもない。物語として摂取できる。
    神様と自称する事に生暖かい笑顔で答えていたのが
    、最後には神様というのをなんだか納得してしまう。神は人が作る。

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    2024年12月17日
  • 箱の中 【講談社版】

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    ネタバレ

    喜多川の生まれも一途さも可哀想すぎて途中から可哀想だと思うのやめたくらい可哀想
    愛とは何か、愛の意味するところ

    結局喜多川が堂野に執着した理由って
    生きてきて言われたことのない言葉とか教えてもらったこととか、愛や人間関係に飢えた喜多川にとってはからっからの場所にどばどば水を注がれた感じになったからなのかな
    一回潤ったらもっともっとってなるよな、、
    相手が同性だったってだけで。

    堂野は住所を伝えなかったし、結婚して子供もできてたし
    けど妻の不倫と子供の死の原因を知って、裏切りを知ってから喜多川にいった、、ずるいのか、、
    けど喜多川が報われてくれて、2人は愛し合ってるからそれが1番ではあるけど

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    2024年11月28日
  • ラブセメタリー

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    好きになる人は選べない。好きになる対象も、選べない。セクシュアリティは変えたくても変えられるものではない。周りにどう言われようと無理なものは無理。
    深いな………

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    2024年11月20日
  • 惑星

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    一人称口語体で初めて触れる感覚の小説。
    言い方が悪いかもしれないが知的障害者の世界ってこんな感じなのかな。

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    2024年11月18日
  • 吸血鬼と愉快な仲間たち 2

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    昼は蝙蝠、夜は人間の半人前吸血鬼アルが
    日本での生活を援助してくれそうな人間、暁
    職業エンバーマー(ご遺体の保存修復士)
    暁は 厳しいけど優しい
    暁と暮らしたいアルは頑張って日本に馴染むぞ!

    それにしても 食事の血の確保にエンバーマーという職業を思い付くこの創作力笑

    前作もそうなんだけど
    ちゃんと事件も起きて 飽きさせない
    そして さすが木原さんなので
    蝙蝠の時でも痛い
    吸血鬼は死なない設定だから
    すごく痛い事もありまーす

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    2024年11月10日
  • 捜し物屋まやま3

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    シリーズ完結編

    複線が1つに繋がっていくのはスッキリした。
    西根がどうなったのか明確に描かれていないのは物足りないが、天罰が下ることを祈るのみ。

    白雄の「和樹がそばにいれば良い」という執着にも、サラッと受け流せる和樹が大物なんだか、鈍感なんだか。

    芸術家に成長した光からみた形をぜひ読んでみたい

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    2024年11月07日
  • 捜し物屋まやま2

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    シリーズ第2弾

    小学生・光の行方不明となった母親探しを軸にストーリーが展開していく。
    児童養護施設の実情を思うと、それぞれの子供たちに理由があるから、一人だけを特別視することは出来ないというのもわかる。
    1巻ではチャラいだけだと思っていた松崎が良いやつすぎる。

    次巻は白雄の生い立ちがカギとなりそう。

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    2024年11月02日
  • 吸血鬼と愉快な仲間たち

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    【2024年198冊目】
    若気の至りとも言える事故で吸血鬼になってしまったアルはその運命を受け入れ、半人前の吸血鬼として暮らしていた。昼は蝙蝠の姿になってしまうアルは、ひょんなことから冷凍状態のまま輸送されてしまい、目が覚めると見知らぬ場所にいた。混乱状態の彼は警察に突き出されるのだが――。

    軽快なテンポで描かれた物語でしたので、するすると読めました。蝙蝠の姿を想像すると、とっても可愛い!のに作者さんが度々容赦なくて最早ちょっと笑ってしまいました。アルがとにかくいろいろと不憫すぎる。シリーズものみたいなので、暁や忽滑谷さんとの関係性が進んでいきそうなのも楽しみなところです。

    現実にもありそ

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    2024年10月30日
  • 捜し物屋まやま

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    探し物屋をやっている血のつながらない兄弟 和樹と白雄。
    後半に描かれる白雄の生い立ちに、驚きと共に、和樹の存在の重さがわかる。
    三井のパワハラからの引きこもり、そして自宅の放火と災難続きが二人と知り合えたことで、オタ仲間の徳広とも知り合えたのはよかった。

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    2024年10月28日
  • 箱の中 【講談社版】

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    姉に勧められて。
    苦手意識のあったジャンルだったけど、とても読みやすく、おもしろかった。
    過激な描写も多かったので苦手な人は苦手かもしれないけど、BL小説と一言でジャンル分けしてしまうのは違うかな、と思うくらい色々考えさせられた。

    出産のために入院していた産院で読んだので個人的にとても思い出深い一冊になった。笑

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    2024年10月27日
  • 鈍色の華【イラスト入り】

    匿名

    購入済み

    あらすじは面白そうだったのですが、自分にはあまり刺さらないストーリーでした…
    挿絵のイラストはとても綺麗です!

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    2024年10月23日
  • オトナの秘め事フェア カラダの性・ココロの性・戸惑うわたし 無料試し読みパック

    ネタバレ 購入済み

     ヒヤマケンタロウの話が読めて良かった。男性が妊娠する話しなのに、すごくリアルな気がした。この作家の他の作品も読んでみたい。

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    2024年08月22日
  • 美しいこと 【講談社版】

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    離れても離れられなくて、忘れても忘れらなくて、たくさんの感情•思考•関係•環境…に折り合いつけないといけないのに惹かれる2人にはらはらした。

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    2024年08月20日
  • 花ゆめAi 吸血鬼と愉快な仲間たち story03

    無料版購入済み

    二週間

    期限付きではありますが、高塚の家に居候することに落ち着きました。が、お互い不本意だから、いざこざが絶えません。仕方ないけどさ、何とかうまく折り合いをつけられないかしら?

    #切ない #笑える

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    2024年08月17日
  • 花ゆめAi 吸血鬼と愉快な仲間たち story01

    無料版購入済み

    二重生活

    昼は蝙蝠、夜は人間。そんな不便な生活を送っているアルベルト・アーヴィング(21歳?)まさかの失態で、冷凍蝙蝠になり、アメリカから日本に輸入されちゃいました。うわ~、これは大変だし不憫だな~。

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    2024年08月17日
  • 捜し物屋まやま

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    誰か1人が主人公という訳ではなく、章ごとに4人の登場人物それぞれの視点で変わっていく。事件が起こり解決するが、あまり爽快感は無くモヤっと感が残る。

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    2024年08月10日
  • 吸血鬼と愉快な仲間たち 4

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    ネタバレ

    アルの事情のおかげ?からの
    殺人事件の解決や
    暁や忽滑谷さんのいる日本での
    スプラッタはあっての出来事や
    エンバーマーのお仕事の話が興味深く
    めっちゃクチャ引き込まれて
    1巻から一気に読んでました


    ふと気がつくと
    なんか恋愛とかゲイな事に終始し始めて4巻が終わり
    暁の仕事設定は血の供給の便宜上なんかい?
    と感じたり
    アルの事情もわからんでも無いけど、自己中執着状態に
    ウンザリしてきました

    今後の展開は気にはなるけど

    最後のアキラは良くやった!
    ここで終わってイイわ
    アル!吹っ切れ!

    で、続き無くてもイイかなぁ

    になりました。

    そりゃあね〜気になりますよ
    最後まで読まないとわから

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    2024年08月04日
  • 吸血鬼と愉快な仲間たち

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    ナツイチ購入本!
    『コゴロシムラ』がおもしろかったのでナツイチでも購入

    昼はコウモリ、夜だけ人間の半吸血鬼のアルが主人公。
    とにかく不憫で不幸なアル
    読んでる途中でアルー!!!!!って叫びそうになりました笑

    せっかく出会ったので少しずつ読んでいこうと思います

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    2024年07月31日