木原音瀬のレビュー一覧
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シリーズ連作(三部作)新装版の二冊目。
昔の本は入手困難であり復刊希望が多かったということで、わりと初期にでた(と思う)作品で新装版になるにあたり書き下ろし短編がひとつついてます。一冊目と主人公が変わってます。
本編(鬼畜なお医者さんと耐える受け)、本編と関係のない兄弟のお話(つんでれ)、ショートストーリーが3つ。
最後の書き下ろし短編は次へと続く話の布石という形になってます。
昔読んだ記憶を総動員して次の巻の話を少し思い出したかぎりでは確か次もこの本と同じ鬼畜なお医者さんがメインだったはず。たぶん。
三ヶ月連続刊行ということで来月が待ち遠しいです。
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Posted by ブクログ
10月27日㊗︎木原音瀬誕生日記念
拾う系BL 2013年作品『期限切れの初恋』
さて、BL系師匠みんみんにお知らせいただき、定価よりお安くBOOKOFF注文、無事入手する事ができました。
帯付き、シミなし、完全美品。
きっとワンオーナーのクローゼットに大切にしまわれていた一冊。
それでも、有川浩『植物図鑑』(2009年)の拾う系元祖の地位は揺るがず。
けれど、木原さんの手にかかると「拾う」から始まる出会いが、優しさと痛みの間を行き来する。
初恋に「期限」はあるのかしら
木原さんの中では(ご本人もあとがきで触れていますが)“普通の人の話”。
ただしその「普通」は、恋をしたことのある人なら -
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読み終わった瞬間頭に浮かんだのは
「え、どうしよう」
でした。
ずっとムラの後ろについて
ムラを見てきたような気持ちで読んでいました。
それはこうだよ、とか
今のはこういう意味、みたいに
教えたいけど自分の声は届かない、透明人間になったような。
不格好でも彼が暖かい時間を過ごしたのを見たから
この結末が悲しい。
エピローグも解説も
続編の告知もない。
どうしよう………
(追記)
生れた場所や境遇によって
見える世界や感じ方ってすごくすごく違うけど
絶望のなかにまれにある救いみたいなものを考えさせられたなと思いました。
それもまたあっけなく遠のくこともある
まとまりません -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終わった。なにこれえ……暗い〜;;
読み始めは、これ、「宇宙人」って言ってるけど本当は宇宙人じゃないんじゃない…?と思ったけど、当たってたな……
カンさんと仲良くなって、このままなんとなくカンさんと一緒にいるのかなと思ったけど、結局最後一緒じゃなくなるみたいで悲しかった。
カンさんが男性と付き合ってたことあるなら、脈あるかも!カンさんからの愛情も感じたのでいい感じかと思いきや…映画館で被害に遭ったのを知られて、ムラさんは訳分かってないのに距離を置かれて嫌われたと思ってしまって…本当にかわいそう。。
こういう後味のお話って…久しぶりかも。ジブンは宇宙人だから、いつかはジブンの星に帰れる -
Posted by ブクログ
ネタバレおーん…。
最後まで救いがないまま終わってしまった(と私は感じた)。他人との意思疎通が障害や育った環境故に上手くできず、搾取されてきたムラ。それでもこの年齢まで生きてこられたのは、善人までいかずとも「悪人ではない、普通に良識ある人」が彼の周りに多少は居たからだろうか。あとはいかに劣悪な環境といえども日本だから、なのかな。
自分の置かれている状況を社会的に認識できなくて、言葉にもできなくて、助けを求められず福祉に繋がらない。
働いて、食べて、寝て、その日暮らし。現代人が抱えるような余計なストレス(周囲と比べて自分の存在意義とか考えてしまう)がない点は幸せなのか?とも思ったり。カンさんのような人 -
Posted by ブクログ
後味がいやという触れ込みの通りの、苦味とか出なくてなんだかわからないが覚えのない味がずっと後を引いているような作品。
地獄への道は誰かの善意で舗装されている、ではなく自分の地獄を自分の善意で舗装していくような話達。
好きな作品は消える。弟に邪な感情を抱く兄が、弟をどう塗りつぶしたかを独白した手紙を読んだ主人公という、全くもって第三者が覗き見した作品。前例がない設定ではないけれど、手紙を読んだ第三者の野次馬根性を気持ち悪く思わせる書き方もあり、被害者である弟でさえももう心の中に何かを飼ってるんだなと思わせる。
海辺の浜辺で何を言ったのか。海だからこそ何も残らない。繰り返すんだろうなと想像させる。