木原音瀬のレビュー一覧

  • 期限切れの初恋

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    村上の汚れっぷり・荒みっぷり、宇野の「乞いながら物言わない人」が目に見える形で具現化していた。糸井さんの絵柄は木原さんの特別なものと凡庸なものを表現するのに凄く合っている。華美でないけど、色気はある、と言うような。

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    2014年08月25日
  • 期限切れの初恋【イラスト入り】

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    私が耽美が好きではない、と言うのは『ヴェニスに死す』を読んでいた時にも思っていたことだ。年寄と少年と言う対比と共に美醜の対比が残酷に突きつけられる時に、見ていた自分はアッシェンバッハに少しも同情心を持っていなかった。、老いて醜くなってしまった自分を恥じてじいさんの癖に化粧したりする様が無様である様を見せる映画が「耽美」ではあるまい、と思っていたのだが、タジオ(ビョルン・アンドレセンの)の美を愛でると言う意味では確かに耽溺であった。耽美とは、美しいものを愛でる方でしかない人間を指す言葉で、美そのものではない、と言う事なのだ。この差は大きい。映画を見ながらタジオのように美しくありたいと思うだけで、耽溺したいと言うのとは違うな、と気づいていた。そう考えているとふと、木原作品のこっぴどく痛い描写に差し掛かった時に、痛い目を見る人間の恐怖よりも、今まさに痛い目に遭わせようとしている人物の方に同調してある種の高揚感を感じながら読んでいる自分がいる。だから私は木原作品を「痛い」とは描写するが「容赦なくて辛い」とか「可哀想」と言う風に捉える筈がない、と言う事に気付かされた。痛い目を見せる方に肩入れして読んでいる訳だから、自分は「痛く」ないわけだから平然と読んでいるのかもしれん。かと言ってあのような所業を働きたい願望がある訳ではないが、精神構造上、そっちに傾いている性質なんだろうな。自分の名誉の為に(笑)くどくど書いてしまうが、酷い目に遭う人間に同情してない訳じゃないが、痛い目を見せている人間の方の気持ちと言うか、なぜそうしてしまうか、の方に反射的に自分の視点が切り替わるんだろうな。これ辺で木原作品のどこに惹かれているのか、二分されるかもしれんな。
    耽美話からなんで木原作品考察になったんだ…あ、そうか、美を振りまく方、痛さを振りまく方に視点が固定される、と言う意味で同じと言う事か。木原作品の痛い描写に差し掛かると、不謹慎かもしれんがどこかでぞくぞくしている自分がいて、そう言うのは自分の中に嗜虐趣味があると誤解されるかもしれん、でもそれは違う、理不尽だ、と思い色々考えてたら、あのぞくぞくは「好きな子に意地悪する・している時」の気持ちと同じだ、と気づいた今日…登場人物がそういう行為に及ぼうとしているのを見ていると、好きな子にそれは強烈過ぎて誤解されるよ、気持ち解るけどさぁ…って思いながら読んでる為、痛めつける行為が如何に冷酷に見えても、どこかで(今この瞬間は先にある想いに気付いてないだけだな、こいつばかだなぁ)って眺めてる自分がいる。どんなに愛がなさそうに見えても、屈折して歪んでて決して綺麗じゃないとしても、愛がある(だって、好きだからそうしたい気持ちが湧くんだから)って「幼稚」な動機が解るからだろうな、私自身に照らし合わせて。未熟で何が悪い、完璧で正義に溢れた愛だけが愛じゃないぞ、って思うからだろうな。人間の小悪党な部分を(性根が悪い、と言うか)文字にして書いてしまうと言う…やっぱ木原さん凄いわ。この人はこう言う人である、と言う書き方の方が簡単なんだよね、創作物だから。

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    2014年08月25日
  • COLD HEART in TOKYO【イラスト入り】

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    COLDシリーズですごく好感を持っていたキャラクター・楠田の相手に
    まさかこんなとんでもないキャラを持ってくるとは・・・。
    読んでる最中何度も「秋沢このやろ~!」「殴りたい・・・」と叫びました。
    続きも購入予定ですが、あらすじ見ただけで「秋沢このやろ~!」と
    叫びました。
    木原さんもうかんべんしてください・・・。

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    2014年08月22日
  • COLD HEART in NEWYORK【イラスト入り】

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    ネタバレ

    作者ならではなのか、このシリーズだからなのか……甘い展開があった後にはがっつり落とされますね。かなり痛かった……というか酷い。
    秋沢くんの常識のなさやら感受性の鈍さは読んでて呆気に取られるばかりですが、それでもやっぱり楠田くんの事が好きな気持ちは純粋にあるのが、アンバランスでモヤモヤしました。
    こんなにも理解しあえない相手に対して、それでも情が捨てきれない楠田君は、やはり役者としての秋沢くんに惚れた弱みなのでしょうか……それほどまでに引き付ける才能ってある意味すごいですね。人間的にはほんとダメな子ですが。

    この二人が幸せになれる結末は全く想像できないのですが、すずめの涙ほどの歩みでも秋沢くんの心が成長してくれればそのうち穏やかに幸せを感じられる時がくるかもしれないですね……そんな根気ある人いるだろうかとも思ってしまいますが。

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    2014年08月22日
  • COLD HEART in TOKYO【イラスト入り】

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    ネタバレ

    麻生さんの漫画ではまってしまったcoldシリーズのスピンオフ。続くのがわかっていたので、2作目が出てからまとめて読みました。
    本作の方が大概痛かったので今回も大変な内容なのかとビクビクドキドキしつつ読んだのですが、まぁ今回も登場人物の個性がすごかったですね……。
    登場人物の中でも楠田君は普通に好青年なイメージだったのですが、まさかこんな個性的な子に捕まっちゃうとは…まぁ半分自分で招いたのですが。

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    2014年08月22日
  • COLD LIGHT

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    原作と少し構成を変えて現在と過去を行ったりきたりの展開で、過去のトラウマがいかに現在の藤島を苦しめているのか、よりリアルに感じられたような気がします。麻生さんの繊細な絵柄が原作と見事にマッチしていて最後の藤島の表情に泣きました。次巻の展開を知っているだけに幸せだけどつらいラスト…次巻はいつになるのかなぁ(T^T)

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    2014年08月09日
  • COLD LIGHT

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    coldシリーズ三部作の二部。一部のcold sleepも結構…と思っていたけど、今回は両片思いで切ない感じでした。
    といっても過去のトラウマとかかなり痛いので、どんな感じで三部でまとまるのかすごく気になる。
    書き下ろしの原作ショートを読んで、原作の方も読もうと思ってしまいました。

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    2014年07月19日
  • COLD SLEEP

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    作者買いです。
    麻生さんの絵、綺麗で繊細でとても好きです。
    原作を読んでないのですが、この作者さんの話は痛いの多いからなぁ……と思ってたとおり結構よむのつらい話でした。でも文章じゃないぶんまだよかった。

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    2014年07月19日
  • COLD HEART in TOKYO【イラスト入り】

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    ネタバレ

    新刊待っていました!
    COLDシリーズの透が大好きなので楽しかったです。
    大概 透もあかん、どうしようもない奴感があるんですが、今回の攻め様はもっと上を行っていて笑えました。
    ダメ人間を描かせて、なんでこんなかっこよく見えてしまうんだww木原マジックカッコいいwwでした。

    秋沢が、自分はとっても愛されてると思いこんでるさまが可愛くてかわいくて!!!!
    疑えって方が無理だけど、一波乱バーン!と来るのが楽しみです。
    楠田が早く秋沢を心から好きになってくれるといいな―。
    もう十分好きだけどさ。
    60歳のおじさんと蛍デートが絵面的にシュールでしたww

    でも今作はCOLDシリーズ、と思うとスピンオフでも心が痛く無く読めてしまったので、ニューヨークに心切り裂かれるのが待ち遠しいです。

    楽しかったです。出版してくれてありがとうございました!
    来月が楽しみです♡

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    2014年07月18日
  • 秘密 【講談社版】

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    ネタバレ

    読みやすかった。この人の作品は、やはりBL関係なく読んで欲しい。けれどエロ描写がかなりあるので、ダメな人はダメなのだろう。もったいない。
    「実は殺していなかった」で済ませてしまうのは少し拍子抜けした。
    BL要素なしで、障害に向き合った小説も読んでみたいと思った。

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    2014年07月04日
  • キャッスルマンゴー 1

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    ネタバレ

    AV監督×高校生のカプ(?)のお話です。
    進展?せずに1巻目が終わった感じなのに
    それがじれったいと思わずに読み終わってました。
    もう1回読み直すか、2巻目をすぐ読むかちょっと迷います・・・

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    2014年06月29日
  • 秘密 【講談社版】

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    BLは欲望充足装置なんだと思ってました。
    でもこの小説の愛のかたちは重すぎて痛すぎて、全く機能しなかった。だから却って別の読み方が出来ました。
    生き辛さを抱えた人が居場所を求めて足掻き、それを手に入れる物語。
    執拗に繰り返される性行為に、愛する者を求める切実さと受け止める側の大変さをひしひしと感じます。気持ち悪くなってしまったぐらいです。
    幸せになってくれて良かったと心底思いました。

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    2014年06月05日
  • 薔薇色の人生【イラスト入り】

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    面白かった!木原作品にしては、そんなに痛くない…かな?でも高校中退・元シャブ中・前科3犯のモモ×真面目すぎて面白味のない警察官ロンちゃんというカップルなので、やっぱり痛いシーンもあるにはあるんだけど(いろんな意味で)
    6年かかって築き上げてきた二人の関係がしっかり描かれていて、途中の展開にハラハラしつつも愛の深さに「大丈夫!」と思わせてくれた素晴らしいバカップル。不器用で一生懸命な姿が、堪らなく愛しく感じられる作品。

    木原作品にしては珍しく、既にお付きあいしている二人の過去から現在、そして周囲の人を巻き込んだ進行形で話が進む。正反対の人生を歩んできた二人が、こんな形で寄り添うなんて…BLらしいドラマチックさの中でたゆたっていると、ふいに木原さんならではの生々しい現実が目の前に突き付けられる。
    大好きなロンちゃんを信じきれないモモが「ホントに信じられないのはロンちゃんじゃない、駄目な自分自身だ」と思考の渦の中で考えるんだけど、それも仕方ないと思えるくらいのダメっぷりだよ(笑) でも愛嬌があって優しくて、良いところもいっぱい出来たモモ。それはロンちゃんのおかげ。人付き合いが苦手で我関せずで生きてきたロンちゃんが変わったのも、モモのおかげ。そんな相乗効果で出来上がったカップルだけど、いつも不安の上に成り立っていたね。

    途中、ロンちゃんがモモを好きになった経緯が不思議だったんだけど、ロンちゃん視点の話を読んだらすんなり納得できた。この二人、セックスばっかヤってないでもっとちゃんと話した方が良いよ(笑) 甚吾先輩を介してノロケまくりの二人のバカップルさ加減はホント楽しかったけど、あぁいうのは相手に直接言えばイイヽ(●´ε`●)ノ
    泣いて笑っての忙しい作品だった。でもそこがリアル。
    最終的にきっと、人生は薔薇色。

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    2014年05月12日
  • キャッスルマンゴー 1

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    ネタバレ

    ラブホテル『キャッスルマンゴー』が自宅の真面目なお兄ちゃん、高校生の万。『キャッスルマンゴー』でエロビ撮影する、AV監督の十亀。
    ゲイだと言う十亀から弟を守るため、十亀の責任感を利用し付き合うことになる2人ですが、素っ気ない高校生に愛情を注ぐ十亀が、たまらない(≧∇≦)
    車の中で裸抱っこなんて、もうっっ…(≧∇≦)

    どんどん、十亀が好きになっていく万の変化と、万が女の子と一緒のところをみた十亀の大人な心情…

    ゆっくり変化していく万目線で読ませてもらいました( ^ω^ )

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    2014年03月21日
  • 薔薇色の人生【イラスト入り】

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    なんて可愛い攻めなんだろう。とても一途。パッとしないルックス。(と言ってもヤマシタトモコ先生のイラストの為くたびれた感じも妙にオサレなんだが)ヘタレ攻?とも違うこの攻の可愛さは後からジワジワくる。容赦ない不幸さの描き方も加えてホント幸せになって欲しいよこの二人。と思わせてくれる一冊。

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    2014年03月17日
  • 期限切れの初恋【イラスト入り】

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    攻め様が受けに恋してる!!!
    と気づいたあたりの展開が予定調和だとしても手放しで受けに良かったね!!!!!と心から思えるから、何がすごいのかわかんないけどすごい。

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    2014年02月22日
  • POLLINATION【イラスト入り】

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    ネタバレ

     シリーズもの3作目の完結作品。
    谷脇がとても最低で、人の痛みを理解できない、心や感情に欠落がある人非人という設定で、そんな攻めのお相手はどんな子?!
    と、思ったら自閉症という、本当に抽象的な概念が存在しない人種の人間でした。

     感情に欠落のある人間が人非人ではなく人間として共に歩んでいけるのは、感情という抽象的概念を持たない人間なのかー。
    上手すぎるよすごいよこの設定!!と、脱帽でした。

    谷脇の常識に囚われない自由さ好きです。

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    2014年02月16日
  • キャッスルマンゴー 1

    購入済み

    レベル高ぇ(笑)

    うわーっエロさ皆無なくせして(?)凄ぇイイ、期待以上にキュンキュンしてしまいました。横暴で根性据わってそーな十亀が意外や意外、実はカッコつけ氏なヘタレくんだったり温度の低いツンデレなのかと思った万は実はちょっとした熱血くんだったり、、いろんな意味で読み進めてくにつれキャラに味が出てきて愛着が湧きました。一足飛びにくっついちゃうよーな派手なエンタメ色はありませんがじわじわ〜っと染み込んでくるよーな切なさと愛しさがなんとも心地よいお話でした。小説もあるらしーので読んでみよーかな。

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    2014年02月08日
  • 秘密 【講談社版】

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    普通のミステリーだと思って購入したのですが、ジャンルが違うではないか!!

    ミステリーを求めて購入したのですが、これはこれで、面白いストーリーでした(*^^*)

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    2014年02月06日
  • 秘密 【講談社版】

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    三冊目の木原さん。読むたびにファンになります(笑)
    今回は一番ダークな世界感だったけど、一番好きな話だった。なんというか、BLという枠内では収まりきれないような感じ。
    スピンオフを読むのと読まないのではまた世界観が違ってくるのがすごいと思う。また新刊が出るの楽しみ。

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    2014年02月05日