木原音瀬のレビュー一覧
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自業自得
『月に笑う』を読んで この本にスピンオフがあると知り即購入しました。
ま、月に笑うで惣一と嘉藤の事は知ってはいたけど
惣一…思い通りいかないのは自業自得だよ!の一言に尽きるなぁ〜
あんな事もあったし、気持ち分からんでもないけど あれでは嘉藤も離れたくなる気持ちも分かる。 -
ネタバレ 購入済み
何だろう…
谷地をリストラした榛野は掴みどころのない性格してるなぁ〜が最初の印象でしたが、読んでいくにつれ、あれ?この人 こんな感情的な性格なんだぁ!とちょっとびっくり!
イギリスロンドンに遊びに来てくれた谷地に、酔ったふりして介抱される構ってちゃんだったり、すんごく嫉妬深かったり…コロコロかわるクールビューティーな榛野に目が離せなかったです。 -
購入済み
キャラクターの絡み合いが良し
読んでいくごとに間山兄弟が深掘りされていく話でした。繊細なキャラクター作りをされている作家さんだな、という印象です。
白雄の能力で事件が解決されていく様は爽快で、読んでいて気持ち良かったです。
ただ、三井の話の冒頭にある引きこもるきっかけになったエピソードや、そこからの引きこもり具合が酷くてドン引きしました。
そこまで私は潔癖じゃないと思っていたんですが…駄目でした。親不孝なのも度が過ぎていて、三井が嫌すぎた…。
まあその後、元気になってくれて良かったです。 -
Posted by ブクログ
三井は天涯孤独の引きこもり。新入社員の頃、失態が原因でひどいパワハラを受け、会社に行けなくなった。実家に閉じこもって暮らし、アイドルグループの応援だけが生きがいとなっていた。そのうち母親が亡くなり、当面の金には困らなかったが、家はゴミ屋敷状態になった。ある時、外に放置したゴミに放火され、家を失ってしまう。
途方に暮れていたところに、通りすがりの男が手を差し伸べる。男が三井を連れて行った先は、事務所兼住まいの4階建ての小さなビルだった。
1階は不動産屋、2階に法律事務所、4階にあるのが「捜し物屋」である。探偵ではない。遺失物探しが専門である。
捜し物屋の所長が三井を助けた間山和樹。所員が弟の白雄(しお)。チビの和樹とのっぽでイケメンの白雄。まったく似ていない兄弟である。それもそのはず、血はつながっていない。
2階の法律事務所は離婚専門。所員の徳広祐介が一人で取り仕切っている。ドロドロの案件続きで人間不信気味。若いのに結婚への夢は消え果ている。
徳広がたまたま、三井と同じアイドルの追っかけをするオタクであったことから、意気投合。
三井はこのビルで働き、暮らしを立て直すことになる。
章ごとに、三井、徳広、和樹、白雄の4人の語りで物語が進む。エピローグに彼らの飼い猫のミャー(これもオス猫)の掌編が付く。
間山兄弟の捜し物は「占い」に頼っている。白雄は口がきけない。が、実は彼には「特殊能力」がある。いわゆる「見える」人物なのである。白雄の口となっているのが和樹で、2人いないと「占い」ができない。その能力を利用した捜し物業は口コミで評判が広まり、それなりに顧客が付いている。
捜し物専門のはずなのだが、何だか彼らの周りには本当の事件が多い。その解決にも和樹・白雄(主に白雄)のコンビが絡む。
BL出身だという著者の描く男4人のドタバタ暮らしはそれなりに楽しそうである。が、一方で起こる事件は重い。
発端の三井のパワハラ事件の顛末も相当ひどいが、放火事件の真相も相当だ。
その後も金目当てに交際相手を殺す男や、セクハラが高じて訴えようとした相手をヤクザに頼んで殺そうとする男が現れる。過去の思い出話もネグレクトから命を落とす同級生の話など、かなりえげつなく重い。
加えて、白雄が、口がきけないが特殊能力を持つことになった顛末も相当ドロドロである。
途中までは和樹がおちゃらけキャラで、白雄がクールな二枚目という感じなのだが、和樹は和樹で白雄に思うところがあり、白雄にはある種、感情が欠如した「黒さ」がある。
個人的には前半の男4人のガチャガチャした楽しい雰囲気でもよかったのではないかと思うが、「黒さ」の方が著者の持ち味なのかもしれない。
表紙絵の穂積のイラストが本編にも時々挿入される。雰囲気にはよく合っている。
物語は一応完結している体だが、若干、続編を匂わせるようなラストである。白雄に「憑いている」ものも含めて、謎も残っているので、続きはあるのかもしれない。