木原音瀬のレビュー一覧
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ネタバレ里見浩一は、友人が持ってきたゲイ向けの雑誌を、他の友人と共にふざけて眺めていた。
そのうちに誰かが文通コーナーに書いてある相手に「手紙を出そう」と言いだし、相手が好みそうな内容をみんなで並べ立てる。
その手紙を「里見の名前で出していいか?」と聞かれ、「いいよ」と答えてしまう。
数日後、里見の下に届いたのは、「一度会いたい」と書いた手紙の返事であった。
「人の真剣な気持ちを笑うような真似をするな」と友人に言われたものの、里見の想いを寄せる相手が「見に行きたい」と言い出したことから、里見は断りきれずついつい「いいよ」と言ってしまう。
待ち合わせ場所に指定された喫茶店で、指定された席 -
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ネタバレ裸ん坊3部作2作目。
前作でも大概でしたが、今作ではもうフルスロットル。
敷き詰められた地雷をいかに避けながら走破するかというデスレースもかくや、なお話です。
木原作品で嫌いな攻を三人挙げなさいと言われたら、迷わず飛び出す
谷脇、甲斐谷、寛末!!
そんな谷脇が主役の2作目。ムカムカ度は相当です。
人として色々と終わってる男ですが、適当にみつけた松本を酒で潰してレイプし、それだけでは飽きたらず偽りの告白をし、弄ぶだけ弄び、浮気はわざとのし放題。
この時点でもう色々とあり得ないんですが、松本が○んでもこの男は薄情でした。
けれどその薄情が、読んでて何だか途中から哀れになってきます。
そうやっ -
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あらすじ…自宅がラブホテルの万(よろず)は、ある日AV撮影の為に やって来た監督の十亀(とがめ)と出会う。
初日から男優と間違えられたり、男優が足りないからとズボンを下ろされたり、とにかく印象は最悪。
しかもゲイだと公言する十亀が弟の悟と仲良くなっていくのが気になってしょうがない。
心配した万は十亀を弟に近付かせない為に、ある行動をとるのだが…。
ラブホテルを舞台に、2人の物語が今動き出す-!
ラブホテルがおうちという、なんとも葛藤しそうな人生を背負っている主人公です笑)
主人公万は眼鏡をかけた線の細い、クールで若干人間不信なタイプ。
そんな万が十亀によって感情を表に出していく -
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旧版を昨年読んだ時、浩一(高校生・攻)がノンケなのに何で、と思い
今回は出会いのきっかけにいくら高校生の好奇心とはいえ
幼い行動にイラッとしてしまいつつも、まぁよい作品だと思えたのは
浩一と先生(ウケ)の心理的攻防が非常にいいと思ったから。
表題作に続く短編『冬日』でも、先生の葛藤がよかったんだけれど
あとに続く書き下ろし『春の嵐』にも言えることだが
何で幼馴染が、何で親友までもが、そんなにすんなりと
男と関係を持てるのかというBLマジック的な展開がいささか…。
BLだからなんだろうけど…うーん…。
そこは醸すだけでよかった気がする、先生の幼馴染。
そして本音を言えば、浩一の親友、柿本まで -
Posted by ブクログ
まず、挿絵の街子マドカせんせーが好きだったのがきっかけで。木原せんせーはBL界でも人気のある方ですが、それほど読んでませんでした。読んだことある作品も意外性のある設定などでそこそこ面白かった。悪くなかった。という印象の作家さんです。
今回もまたなかなか面白い設定で、木原せんせーはこのありふれてない設定を組むのが上手い人なのかな、と。まーひとことに言うと兄弟ものなのですが、別れた兄が事故で記憶が6歳になって弟の前に現れるという…それでそのタイトルだと思うんですけど。でももう一人こどもがいて、主人公である弟・岬には小学生の息子がいるのです。母親は既に他界してつつましく二人で暮らしていたのです。そ