青柳碧人のレビュー一覧
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ネタバレ九章めの真実
これだけで特大長編一本書いてほしいレベルの内容。さすが古代中国、スケールが違う。数学というより九章算術の説明のようなエピソードだけど、最後に心を動かす行動をとったのが浜村渚ではなく武藤さんだってところがポイントが高い。瀬島の円周率といい、浜村渚以外の人物の数学力が明確に上がっている………?
矢印を抱いて眠れ
これぞ浜村渚!って話が来たな。平面も空間もどっちもベクトルでひとまとめにして出してきたか。なかなかやるな。今思い返すと俺もベクトルを完璧に理解できてないんだよな。何となくパズル感覚ではわかるがしっかりした意味まではわからない。もう一回勉強しなおしてみてもいいかもしれない -
Posted by ブクログ
ネタバレ浜村渚も遂に11作目。つるかめ一族から少し間が空いてしまった。浜村渚シリーズは話によって数学色の濃い話と薄い話がある。今回は半分の話は濃く、もう半分は薄かった。1冊で二度美味しい。へへへ。
1を並べよ1を
レピュニテッド数がテーマの話。レピュニテッド数がレピュニテッド数で構成されるという不思議さもあるが僕はそれよりも魔方陣の謎の方が面白かった。タネがあるのはわかってるけどそれがどんなタネかわからない。素晴らしい謎解きやと思う。
私と彼の不等式
数学色薄めの話。不等式をおおらかな記号って言える浜村渚は十分文系の素質もあると思う。というより、理系文系って区別がそもそも不要だと俺は思ってる -
Posted by ブクログ
ネタバレ犯人はわかった。そんなガチンコで推理をしたわけではないが、凡作が数学を教えた相手が波可梨であることは予想がついた。浜村渚が上手いこと脱出していることも予想がついた。愛憎劇云々はそこまで興味がなかったけれど、おおよそのトリックは解けたと思った。が、ところがびっくり。まさか時間がずれていたとは。まさか叙述トリックが来るとは思ってもみなかった。犬神家、悪魔の手毬歌ときて、まさか時計館の要素まで入っていたとは!伏線らしい伏線はなかったと思いきや、渚のいう「亀と鶴のスピード」が伏線になっていたとは!つくづく思うけど青柳さんは本当にミステリーも好きなんだなぁと思わせてくる。数学要素が少ないと思いきや最後