青柳碧人のレビュー一覧
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ネタバレ数の砂漠をはるばると
二次方程式の解き方はなるほどどいったところ。開き方も確かに納得がいくものだ。xの項が-の時はどう考えればいいのだろう?そこだけは気になった。自分で考えなければ。
高塚十兵衛最後の事件
友愛数がモチーフという変わった事件。一番数学というよりサスペンス要素が強い一作。聞いたことがあるような友愛数。絆モチーフの数学的帰納法みたいに、青柳碧人さんは文学も好きなんだなぁと思わせてくれる作品。
回るヨコハマ捜査線
浜村渚シリーズで一番好きな作品になった。ωや複素数平面、虚数とかの漠然としたところが一気にこれでわかりやすくなった。僕がこれを高2のときに読んでいたら人生は変わっ -
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深夜マイナス1
マイナスの解釈が素敵な話。2周半左回転するのがiってのがよくわからない。多分複素数平面の話かと思うけれど。マイナスなら半回転になるはずでは…?う~ん
不可能彫刻の森
ポタージュには早すぎるねはマーロウのもじりかい!確かに言われてみれば。数学のズルとミステリーにおけるズル(性別逆転は当時はめちゃくちゃズルだったかも)を組み合わせるって発想が面白い。しっかりミステリーしてくるからしてやられた気分。
プレゼントにリボンをつけて
アポロニウスの円とか球充填問題とかどっかで聞いたことある名前がちゃんと知れるのが楽しい。74ってことばだけでこれが連想できるようになりたいな。
数 -
Posted by ブクログ
サクッと読めてしまうけれど、出てくる数学の話が奥深くて、読むたびにいつもちゃんと数学を勉強しておけばよかったと悔やむはめになる
後書きの作者の「役に立つ」「役に立たない」の二元論で物事を考えて自ら切り捨ててしまうのではなく、「何の役に立ててやろうか」と自分自身の中で常に考え、将来の楽しみに変えていけるような人間を目指してみようという話が印象に残った。要不要で物事を考えると結果的に自分の未来の幅を、自分自身で狭めていることになる、というのは本当にその通りだと思う。
(これは私事でしかないけれど、あれほど苦手だったはずの数学に、推しが数学教師というそれだけの理由で自らワークを買い直したり数学に関す -
Posted by ブクログ
ネタバレ相変わらずすいすいと読み進めることができて、なおかつ知的にも満足させられる作品シリーズである。
今回のテーマはフェルマーの最終定理。
数学に詳しくない人でもなんとなく耳に覚えはあるかもしれない。自分は数学なんてからっきしだったが、それでもうっすら聞いたことはあるのである。
個人的には定理の内容そのものよりも、それに付随する証明するには余白が狭すぎるとか言ってしまうくだりなんかが記憶に残っているのだが、肝心の中身はさっぱりである。そんでもってこの定理の中身そのものは、正直言って事件とはあまり関係ない。
だが、そこかしこに散りばめられた数学ネタや知識が、なんだか読み終えた自分を2レベルくらい上げて