青柳碧人のレビュー一覧
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ネタバレ本作は数学ミステリシリーズの番外編にして初の長編。
キューティー・オイラーの挑発を受けて、瀬戸内海のとある島に向かうはずが、途中で合流した岡山県警の捜査員に連れられ、全く別の増留間島(ふえるまじま)に到着してしまった渚たち一行。そこではある女性が不審の死を遂げており、その真相を巡って渚たち一行が活躍することになる。
本作では珍しく、武藤刑事が推理をし、真相に迫るという番外編ならではの展開もあり、もちろん、数学にまつわるウンチクも盛り沢山で、渚たちが泊まることになったホテル・ド・フェルマーもこれでもかというほどの数学尽くしだったりと、シリーズ好きにはたまらない仕掛けがたくさん盛り込んである。一方 -
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ネタバレ数学が義務教育から外され、ドクター・ピタゴラスのせいで危険な学問ということにされてしまった世界で、ドクター・ピタゴラス率いる「黒い三角定規」に対して天才的な数学力で謎を解いて行く女子中学生・渚の活躍を描くシリーズ第3弾。
本作ではやや難しいネタがストーリーの軸となっていて、実際図を書いて見ないと何のことやらわからないものもあったりして、文字面だけ読んでる身としてはちょっと辛かった。しかし、解決編できちんと図を使って説明されているため、なんとなくわかった気にさせられるあたり、作者の思う壺かもしれない。
それにしても、五稜郭、過去旅行で見たことはあるが、数学的にそんなにも美しい建造物だったとは思い -
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江戸川乱歩となる平井太郎とユダヤ人のビザ発給で救った外交官・杉原千畝の全く違う世界で生きていくことになる2人が早稲田大学の前の蕎麦屋で愛知五中の先輩後輩として出会うところから実は深い信頼関係に結ばれていくことを興味深く知ることができた。そして型破りな生活ぶりの乱歩が作家として成長していく上での悩み。一方、杉原千畝の律儀な性格と努力。全く違う性格の2人が主人公としてそれぞれ活躍する場面が描かれて楽しく読める。乱歩は横溝正史、三島由紀夫、松本清張との交流、千畝は広田弘毅、松岡洋祐との交流、そして2人が浅草に行った際の花菱アチャコ、神田白山と、戦後は美空ひばりを彷彿とさせる少女との出会いと、有名人が
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杉原千畝、ユダヤ人を数千人救った日本が誇りに思うべき人です。当初この物語はこのユダヤ人救出のお話がメインでそこに江戸川乱歩が絡むのかな。ぐらいにしか思ってなく正直あまり期待しないで読みました。
いい意味で裏切ってくれました。ユダヤ人救出は本当にさらっと、江戸川乱歩と千畝の友情に感動します。
また、若い横溝正史の活躍が期待以上に良い。「本陣殺人事件」連載から「獄門島」新連載!横溝正史ファンとしては涙ものの感動です。
江戸川乱歩は学生時代に乱歩全集で読んだが、最初の明智小五郎と途中から別人の探偵になるのが不可解だった。この本を読んで、”そうかなるほど”と納得できました。
これは大河ドラマにすべき、