【感想・ネタバレ】浜村渚の計算ノート 10さつめ ラ・ラ・ラ・ラマヌジャンのレビュー

あらすじ

「キューショーサンジュツ? なにそれ?」
数学テロ組織「黒い三悪定規」のメンバーによる、立てこもり事件が発生した。犯人たちは5階建ての図書館に人質を取って立てこもる。彼らが投げかけてきた問題は古代中国の数学。当然、警察官たちの手に負えるものではなく、我らの救世主、数学少女の浜村渚が現場に向かう。数学のラビリンスと化した巨大図書館ビルを浜村渚は攻略できるのか!? その他3編を収録!

大人気シリーズの最新刊が久々に登場!講談社文庫書下ろし。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

やっぱり渚ちゃんは可愛い。世界観が素敵。好きなものに夢中に慣れるって素敵。数学は美しい。理系の世界に生きていてよかった。

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2024年07月15日

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いつものことながら、このシリーズの作品を読むと、数学って凄いと思う。学生時代は数学が苦手だったが、当時読んでいれば多少は違っていたのだろうか。

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2023年12月22日

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 11冊目だけど「10さつめ」故基本構造は割愛。
 あまりに長いブランクがあったので、今作の数学少女が渚ちゃんの娘という叙述トリックもあるかと警戒しながら読んでしまった程。
 電脳世界を舞台にしたり、数字メインでありながら数学とは別のアプローチの話もあったりと幅の広い展開。
 数学系YouTubeなんかも実在し、読者も手軽に難しい数学を解りやすく学べる環境になってきつつあり、作品の環境も変わりつつあるようにも思う。
 最近勉強したあの数学が何かの事件になって読める日が来るのかなという期待とかもしてしまう。

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2023年11月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

九章めの真実
 これだけで特大長編一本書いてほしいレベルの内容。さすが古代中国、スケールが違う。数学というより九章算術の説明のようなエピソードだけど、最後に心を動かす行動をとったのが浜村渚ではなく武藤さんだってところがポイントが高い。瀬島の円周率といい、浜村渚以外の人物の数学力が明確に上がっている………?

矢印を抱いて眠れ
 これぞ浜村渚!って話が来たな。平面も空間もどっちもベクトルでひとまとめにして出してきたか。なかなかやるな。今思い返すと俺もベクトルを完璧に理解できてないんだよな。何となくパズル感覚ではわかるがしっかりした意味まではわからない。もう一回勉強しなおしてみてもいいかもしれないな。やりたいことが多すぎて困ってしまう。零ベクトルまで出してきたし今までで一番やりたい放題なんじゃないか?でも古典的密室トリックをきっちり数学でも使おうとする姿勢、いつかやろうって考えてたんじゃないかな。

電卓が愛を語る話
 数学と近くて遠い数の話。すれ違った親子を思わせる。小学校のときに誰かがどこかから聞いてきて一時流行るあの数式。それの浜村渚バージョンが拝めるとは。同時に、電卓の使い方をあまりよく知らないなぁと思い返す。知っといた方がいいのかな?誰かに密かに思いを伝えたくなったときのために。

ナマギリにきいてみろ
 元ネタは絶対都筑道夫の「ナメクジに聞いてみろ」だな。中国といいインドといい国際色豊かな本作。引き算しやすくするために引く数にも引かれる数にも数を足したり引いたりして0を作るやつ、よくショート動画で出てくるやつ。本家はインドだったか。どんな目的から作られたのかとか歴史がわかると面白い。ショート動画でもただ計算してどや顔するんじゃなくてこういうことも教えてくれたらいいのに。インドの不思議な4桁の数も面白かったが、一番心に刺さったのはやはり最後のセリフ。「決めつけられていたとしたら、ラマヌジャンさんは、天才になれたでしょうか」。そうだよな。自分と相容れなくても信じてあげることも必要なんだ。今の僕には特に深く刺さった言葉だ。僕は天才じゃない。でも好きなものを一生好きでいられるための努力をしよう。少し心が軽くなった気がした。こういうことがあるから読書はやめられない。

 意外と早い再会になった浜村渚も今度こそしばらくのお別れになりそうだ。次会うときには僕の価値観や思想ももしかしたらガラッと変わっているかもしれない。そのときにどんなことを思いながら浜村渚と出会うのか。ラマヌジャンにもわからない未来に思いを馳せながら別れの余韻の楽しもう。

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2023年09月21日

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9さつめからずっと、最新刊の発表を待ち望んでいました。
長らく最新刊の情報が掴めなかったため、もしや見逃してしまったのか?と
自らに問いかけるほど、心待ちにしていました。

相変わらず”黒い三角定規”の起こすテロ活動は大変恐ろしく、
主人公・渚さんの数学愛には感服するばかりでした。
好きなものを何があってもただ純粋に好きでいることは、
時として難しいのかもしれません。
しかしながら、原点に立ち返るという考え方を
蔑ろにしてはいないだろうか・・・と内省されられる場面もありました。

余談ですが、ラマヌジャンの話を読んだ後、
カレーが食べたくなり、夏野菜のカレーを作りました。
美味しかったです。

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2024年05月17日

Posted by ブクログ

このシリーズ、そもそも設定に無理があることはさておき数学が苦手、数学が嫌い、な人に薦めたい。

他の方も指摘しているが、あとがきで作者は主人公は天才ではないといっているのに解説では天才と書かれている。何が解説なのやら

渚は数学が好きだから得意、掘り下げていったから詳しい、いわゆる数学オタクであり数学の天才ではないと私も思う。

このシリーズを読んでいると理系科目を蔑ろにする事は
我が国における基礎研究を蔑ろにする事と同義な気がしてならない。
シリーズ完結の暁には理系を教えない国は滅びるのではないか。

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2024年05月16日

Posted by ブクログ

原点に返って個々の数学者のテロを短編で描いている感じ。なんとなくだけど、次は大きな事件が起きる感じがありますね。

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2024年04月07日

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久しぶりの渚ちゃんワールド。そして黒い三角定規との戦い?も相変わらず。ラマヌジャンさんは初めて知った。インド数学がすごく面白そう!中国算術やベクトルも楽しそう。中学や高校の時にこのシリーズ読みたかった〜

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2024年01月26日

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 インドの数学は凄い。広く認識されていることだと思いますが、数字の不思議を沢山見つけたラマヌジャンさんてもっと凄い気がする。

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2023年12月13日

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本シリーズは「9さつめ」以降、新たな数学の知識が得られるようになり、ますます楽しみだ。本巻も古代中国の九章算術や、インドのラマヌジャンのことを知ることができた。ただ、九章算術は紙面の都合だろうか、計算の過程を詳しく説明できなかったみたい。また、ベクトルを勉強した記憶はあるが、虚数iの他に2乗すると-1になるj、kを創出したハミルトンの四元数は知らなかった。「電卓が愛を語る話」は黒い三角定規の事件ではなかったが、渚の優しさが最後にあふれ出す短編で良かった。

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2023年11月16日

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 シリーズ10巻目は四年ぶり。
 いつの間にか終わっていたとかないよな?と思ってた。

 今刊は
・古中国算術
・ベクトル
・天才ラマヌジャンの数式

 となっております。
 まだ続くけれども、次がまた4年後ってことは。。。

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2023年09月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

待ちに待った4年ぶりのシリーズ新刊、、、!!!
青柳先生の本は片っ端から読んでいるので、4年の間にどれだけ書いていたか知ってはいるものの、この数学が好きな普通の中学生が待ち遠しくてたまらなかった

久しぶりに浸る浜村渚ワールド
この本を読んでる間だけ、数学と友達になれる気がするから好きだ
メモとペンを用意しながら読み進めていくのもとても楽しい

今作はとうとう『天才』が出てくる回が収録されているがラマヌジャンの世界観(インドの様相)をVRで処理するのは良いと思うが、満を持してのラマヌジャンの数式が2つ前のエピソードのベクトルの時の解決方法のような使われ方だったらさらに好きだったなあ

この本に多大なる影響を受けたので、ど文系だったのに理系に進み、今は統計ソフトと睨めっこする日々を送っているけれど、純粋に数学に触れたのは久しぶりな気がする

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2023年09月16日

Posted by ブクログ

中休み、的な楽しさだった。

インド式九九とか流行ったけども、ついていけなかった身としては、ボリウッドばりのダンスと歌がおもしろかったです♪

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2025年05月19日

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【収録作品】log.10.九章めの真実/log 100.矢印を抱いて眠れ/log 1000.電卓が愛を語る話/log 10000.ナマギリにきいてみろ/エピローグ/おまけ カプレカー定数

数学者にまつわるエピソードが印象的。ただ、出てくる数式自体はちんぷんかんぷんで、苦笑。

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2023年10月30日

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