青柳碧人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
★ヘンな建物で綿密な計画を(p.283)
5つのポイント
・ヘンたてそのものよりそれをつくった人のおかしさをもう少し強く感じられれば…。鰺村先輩言うところの「現出」ではなくそれに「指向性」を与えた「現出者」ってこと? たとえばTV番組「マツコの知らない世界」が、おそらくはテーマそのものよりもその話題を持ってきた「人」の奇妙ぶりを楽しむことがメインなように。方向性はすごくおもろそうなんやけどどこかちょっぴりだけ惜しい感じのするシリーズです。
・ヘンたてに建物としての面白みがあまりないので「人」のヘンさも目立たなくなっているのかも。リアルだけど、どこかがズレてるという感じの建物がいいんではなかろうか、と。サグラダファミリアとか栄螺堂とか投げ入れ堂とかみたいに。
・純粋に「ヘンたて」と言えそうなものは少ないかもしれません。
・噂の四年生組三人ついに登場。
・水槽が迷路を作っている別荘(これはヘンたてというよりヘン部屋かも)/全フロアが人工芝パターゴルフ場になっている社屋(これはヘンたてというよりは恐ろしくヘンな会社です)/卵形キッチン密室くす玉割れ事件(イベント用やからなあ、なんでもありかと)/六角形のコテージ中央のクリスマスツリーのてっぺんにあった星がサンタに盗まれた(これは多少ヘンたてっぽいですがトリックそのものは解けました)。
..■幹館大学ヘンな建物研究会についての簡単なメモ
【第一巻 一行目】居酒屋ってこんなところなのだろうか。いや、違うと思う。
【第二巻 一行目】九月。/ 前期試験がいくつかあって、成績処理のための十日くらいの微妙な休み。
【上梨田誠士郎/あがりた・せいしろう】四年生(七年次)。「ヘンな建物研究会」の創設メンバーの一人。「やりたいこと」を探し七年次まできてしまったようだ。福島県の高級温泉街の旅館の息子。旅館は女将である母と、妹で仲居頭の江美(えみ)が切り盛りしている。とあるできごとの後シューカツを始めた。
【鰺村弘志/あじむら・ひろし】三年生。他大学(日本で最もランクが高い大学)の三年生。農学部。左門の知己らしい。「現象学」を実践しようとしている。《ヘンな建物それ自体は「現出」にすぎない。僕はその対象に人間だけが持ちうる「志向性」を通して「現出者」を知覚する実践を目的として参加しているんだ。》p.115。いつも赤いダッフルコートを着ている「赤ずきんちゃん」。なぜそうなのかはいずれわかるのでしょうか? 高所恐怖症。スマホでなく二つ折りのケータイを使っている。実家は山口。
【伊倉星加/いくら・せいか】文学部一年生。活発なタイプ。高校時代は音楽活動をしていた。なかなかハードな恋愛経験がある。髪の一部をブルーに染めている。
【カルーアミルク】ヘンたて研究会御用達の居酒屋「Roman Weekday」で亜可美が出会い気に入ったお酒。みんな平気で酒飲んでます。未成年なのに。といってもぼくらも高校時代から酒もタバコもやってましたけど。当時はそれが当たり前やった…
【殺人事件】《「ファミリー向けの殺人事件」なんて、果たしてあるんでしょうか?》第一巻p.321
【左門玲助/さもん・れいすけ】三年生。意識してジョン・レノンに似せているらしい。「ヘンたて」や「トマソン」をこよなく愛す。いつもカメラを持っている。ヘンたてにはものすごく関心を示すがその謎についてはまったく関心がない。
【鈴木善文/すずき・よしふみ】一年生。天パ。冴えない感じ。家は金持ち。「本格カレー」を作るのと映画が好き。
【仙田青理/せんだ・あおり】国際教養学部四年。旅行代理店への就職を決めている。カワイイ系の外見だが男勝りのさばさばした性格で四年生三人のまとめ役のようだ。
【トマソン】なんでそこにそんなかたちで存在するのか意味不明のあれこれのこと。「超芸術」とも言うらしい。かつて大物大リーガーという触れ込みで某金持ち球団に入ったがせいぜい(当時の)日本の中堅どころといった能力な感じでベンチを温め続けたプロ野球選手の名にちなんでいますが、気の毒やなあとずっと思ってました。成績の善し悪しなんて勝負の世界のつきものやし。と言いつつトマソン本持ってたりしますが。
【中川亜可美/なかがわ・あかみ】国際教養学部一年生。視点役の主人公。すぐ泣く。
【バゲットサンド】学生ラウンジでいつも亜可美たちが食している。
【ヘンたて】「ヘンな建物」の略。
【紋郷優作/もんごう・ゆうさく】教育学部四年。埼玉県の美術館で学芸員をすることになっている。背が高く体格がよい。冬でもタンクトップ。ニックネームは「モンゴ」。おっとりしていてメンタルは弱いようだ。
【槍佑人/やり・ゆうと】法学部四年生。細身イケメン。チャラい感じ。方向性は上梨田に近い。ITベンチャーへの就職が決まっている。ニックネームは「ヤリユー」。
【Roman Weekday】研究会メンバー行きつけの居酒屋。映画「ローマの休日」の「スペイン階段」にちなんでおり、階段だけが存在している。元はジェラート屋。 -
Posted by ブクログ
★そのヘンな形、丸ごと愛してやろうじゃん。(p.330)
■5つのポイント
・異常な建築物「ヘンたて」や「トマソン」を愛でる大学のサークル活動。
・個人的にミステリでは雰囲気の次にキャラが重要だと思ってますが、ちょい弱め。
・ヘンたての視点役はあっけらかんとしたツッコミ体質の人物でないとなあ…中川亜可美さんは弱かった。
・とはいえ建物が突拍子もなさすぎてツッコミ役でもツッコミにくいかも。
・扉が十二枚ある部屋(これは図を見た瞬間、謎が出る前に正解できました)/部屋全体がエレベーターになっている高層マンション(おそろしいマンションです)/お城で壁しかない隅櫓(中身がなんだったかはわかりませんでした)/全室で回転ずし食えるホテル(衛生上あり得なさそう)。
【第一巻 一行目】居酒屋ってこんなところなのだろうか。いや、違うと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2017年時点の新進気鋭の作家の短編集。
2023年度現在、青柳碧人の収録作品の展開に驚き!
著者紹介が充実していて、読んでみたい本もいくつかあった。大山誠一郎、他にも読んでみたい。
1 密室龍宮城 青柳 碧人/著
龍宮城ならではのトリックが面白い!
2 居場所 天祢 涼/著
主人公の運命には同情すべき点もあるし、最後いい話になりそうなんだけど、どうしても、主人公の変態のイメージが拭えなかった。私もそういう態度になるだろうなぁ……。
3 事件をめぐる三つの対話 大山 誠一郎/著
ラジオドラマによさそう!でも、映像にしても面白そう。
4 夜半のちぎり 岡崎 琢磨/著
それでシンガポールなのかぁ……。
5 筋肉事件/四人目の 似鳥 鶏/著
なんか時々違和感あるな?……あっ、そういうことか!うまく繋がっていてすごい。
6 使い勝手のいい女 水生 大海/著
殺しちゃったんだ!と思いつつ読んでいたら、なるほど!似鳥鶏に続いて主人公が葉月なのはすごい偶然(?)。 -
Posted by ブクログ
実話怪談は好きなのに、超短編がいくつも入っているせいか、読んだ端から忘れてしまう。
それなりの量を読んでいるはずなのに覚えていないので、知っている怖い話を披露できる人が羨ましい。
今回の話で印象に残ったのは、「押し入れの女」。
霊を見たということよりも、校長先生のプロ意識というか考えの深さにとても感動。
「炎天下」も、たしかにイミカワで可愛い。
そういえば、お地蔵様をちょっと乱暴な遊びに巻き込んで(?)いた子どもたちを叱った大人が、「せっかく子どもたちと遊んでいたのに!」と逆にお地蔵様に叱られて高熱を出してしまったという話を珍しく思い出す。
お地蔵様である地蔵菩薩は子どもの守り神とも考えられているので、子どもとのエピソードが多かったりするのだろうか。
覚えてないけれど…。