青柳碧人のレビュー一覧
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新人刑事の大崎夕雨子は、いつもストールをしている。表向きは首に痣があるので、隠していると言っているが、実は外してしまうと、未練の残った霊と会話ができると能力を兼ね備えている。
事故として処理された事件や未解決事件などあらゆる事件に先輩女性刑事とともに解決していきます。
全4話+αで各話ごとに一つ事件が起きています。
サクサクと事件解決へと導いていくので、読みやすかったです。シリアスさはありますが、クスリとしたり、ほろっとさせてくれるので、良い具合に中和された感じがしました。
警察を舞台にした小説ですが、警察ならではの陰湿な雰囲気は薄い印象で、ちょっと変わった内容でしたが、気軽に読めました。
良い味を出してくれる警察署の面々が、今後どんな活躍していくのか楽しみでした。 -
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これまでは数学の話と本編のストーリーがどちらも面白く両立していたが、今回はストーリーがいまいちで数学も無理矢理こじつけた感じだった。
特に「高塚十兵衛最後の事件」は東角がなぜ約数が好きなのか、数学的なつながりがよくわからなかった。
それに浜村渚よりも高塚刑事が前に出すぎていて、このシリーズとは別の作品のように感じられてしまった。
「回るヨコハマ捜査線」は、私が横浜に行ったことがないせいもあるだろうが、なかなか横浜らしさを味わうことができなかった。
「横浜には、複素数がよく似合う」という文句も無理があると思う。
それにしてもアドミラル・ガウスは何がしたかったのか・・・。
数学の謎を解き明かすためには手段は選ばない、数学愛が極端な人間というだけならよかった。
しかし、裏切り者を殺すことに一生懸命で、余計なことばかりやっている印象を受けた。
ラストからは新たな展開が予想されるが、そろそろ決着していいと思う。
数学的逸話がまだあるのなら読みたいが、ストーリーとうまく両立するようによく練ってほしい。 -
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今回はなんだか数学の要素が薄い。
確かに数学の話はしているが、それがなくても成り立ってしまうような事件が多い。
そのような中で、「ナポレオンが見つけてくれた」は浜村渚らしくていい。
部屋の見取り図が出てきた時点で角度とか反射なんだろうと思ったが、謎は解けなかった。
渚(武藤)の推理で、高校の時にそんなことを習ったのを思い出した。
「魂はピラミッドを彷徨えリ」はミステリでもなんでもなく、エジプト数学の紹介のような感じではあったが、勉強になる内容だった。
小学生の時、「4つのパンを5人で分けると一人0.8個」という答えに違和感を感じていた。
この計算では4人は0.8の塊を手にできるが、1人は0.2×4個というパンくずの寄せ集めを受け取るしかない。
量は平等だが、「分け方」に納得がいかなかった。
ところが、エジプト数学を使えばまったく同じ「分け方」にすることができる。
少し考えればわかることだが、発想ひとつの違いがおもしろい。
エジプトではこうした生活に密着した数学が発展していたそうだ。
次巻はもう少し「へー!」と言えるような内容だといい。
期待。 -
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ネタバレレアメタルを身体の一部から生成するレアメタル生成症候群の少女たちが暮らす施設を舞台に、管理者の中年男・江波とレアメタル生成症候群の少女・冴矢の交流と破滅(?)を描くSFちっくなラブ・ストーリィ。冒頭から際どい描写で、しばしば性的な表現が出てくるのでその辺りは読者によっては要注意。終盤以降の展開についてもそうしたセクシャルな事象が直截的に関わってくるため、泥々した印象は否めない。二人の行く末についても、余りに苦すぎる救い。それだけに、物語の中心となる江波と冴矢よりも、江波の後輩である高松の存在が逆にピュアにも思え、最後まで彼の好感度だけが上がり続け、高松ならばきっと将来この「夢」を現実にしてくれるだろう、という信頼感。
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地理の教材編集者が持前の地理の知識を駆使して事件を解決する探偵”的”なお話し。地理の知識が刑事事件の解決に寄与するという展開は新しいといえば新しいのですが、残念なのは登場人物それぞれの能力と立ち位置の組み合わせがイマイチな感じがして、どれも中途半端な印象を抱きました。
・麻子:
地理の知識はさすがというべきレベルですが、いかんせん刑事ではないため主人公であるにも関わらず事件解決への関わり方が受け身にならざるをえない
・尾谷:刑事という立場であれば麻子より能動的に事件解決に関与できる立場だが刑事としての能力はまだまだ
・中沢警部:
物語的には麻子、尾谷につづく第3の登場人物という立場、であるにもかかわらず、その推理・洞察力には目を見張るものがあり、事件解決への影響力という点では3人の中ではもっとも大きいかも(主人公の麻子をしのぐのではないかと)
という状態で非常にアンバランスな感じで”軸”になる人物が不在なんですね。そのせいか、読み進めるなかで自分をどの登場人物に投影させる(=その登場人物の視点で物語を読む)のがやりにくいというか、投影対象が定まらないといいましょうか…。そのせいか、収録されている話しのなかで唯一事件ではない「大将の地図記号」だけはそういったアンバランスさを感じずに読むことができ、このストーリーがもっとも心に残りました。特に大将の想いと子供たちに残したものが”器”だったというオチは寿司屋の大将らしい”粋”があらわれていてよかったです。
一方、事件を起こす犯人側の心の内面や事件を起こすに至った葛藤などは非常に人間くさい一面が描かれており、この点における構成は良いのではないかと思いまして、星は3つにしました。 -
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数学テロの群集を操るのは誰?
恋をする気持ちは誰が強い?
恐竜はどこから来た?
赤と黒、どちらを選ぶ?
偉い人って…という、分かりやすい落ち。
とはいえ、会合に来ている人は、みな偉い人ですがw
それよりも怖いのは、2話目の話。
勘違いも甚だしいと言えばそれまでですが
何故ここまで思い込めたのか、という
気持ちを知りたい。
いや、勘違いの仕方??
話の内容よりも、恐竜が気になった3話目でした。
やっている事はあれですが、恐竜に乗ってみたいです。
一番問題だったのは、最後のカジノ。
うっかりそれにひっかかったから、と言えばいいのか
そんな男を好きになったのが汚点なのか。
それでも好き、と言えるその気持ちは素晴らしいですが
確実に駄目な男です。
頭がいいとダメな男にひっかかる説は
こうして事実となっていくのでしょうか…。