あらすじ
幹館大学ヘンな建物研究会、通称「ヘンたて」に所属する亜可美は、今日も個性豊かな仲間と活動中。
なぜか同行した先輩のシューカツ先は床が芝生のパター製作会社、サークル幹事長が代替わりしての初遠征はまさかの卵とじ密室と、今回もヘンな建物てんこ盛り。
そして伝説の4年生も合流したクリスマス合宿の舞台は、雪の結晶型コテージ。星の輝く夜に仕掛けられた
サンタクロースの完全犯罪とは?好評建物ミステリ第2弾!
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人が死なない館モノ。水槽迷路、パター会社、卵館、ツリーの謎。どれも独創的。そして、その謎(密室)が作られた理由がどれもなるほど。図がわりと多めで理解するうえでとても助かる。そのページを見ないようにしながら読まないといけないけれど。ツリーの謎だけがちょっと複雑でちょっと分かりにくかった。全体的には爽やかな読後感。10年以上前に、この2巻までで止まっており、続巻希望。
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シリーズ二作目。
へんたてメンバーも活動も個性的で仲が良く、こんなサークル楽しいだろうな。
ゴルフの選考は亜可美が大活躍していただけに、とっても惜しかった。
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2013/11/14~11/20
辻真先さんの青春推理を彷彿とさせる。
現実には有り得ない建物の中で発生する不思議な現象を解き明かすという設定だが、登場人物の人間模様も面白い。
読後感も爽やか。
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全社パターゴルフはちょっとやり過ぎな感じ。
反面、最後の話は話がまとまっている分、ヘンたて感がない。
わりときっちり時間が流れている話なので、次の巻あたりでは主人公たちが2年生になってるのかな?
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キャラも謎も物語も、「そこそこ」な感じな上品なラノベシリーズ第二弾。ある意味で安心して読めるクオリティと中途半端さ。でも最後の話は、ちょっと泣きそうになりました(笑)。
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■ヘンな建物てんこ盛りでお届けする好評シリーズ第二弾
幹館大学ヘンな建物研究会、通称「ヘンたて」に所属する亜可美は、今日も個性豊かな仲間と活動中。なぜか同行した先輩のシューカツ先は床が芝生のパター製作会社、サークル幹事長が代替わりしての初遠征はまさかの卵とじ密室と、今回もヘンな建物てんこ盛り。そして伝説の4年生も合流したクリスマス合宿の舞台は、雪の結晶型コテージ。星の輝く夜に仕掛けられたサンタクロースの完全犯罪とは? 好評建物ミステリ第2弾!
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★ヘンな建物で綿密な計画を(p.283)
5つのポイント
・ヘンたてそのものよりそれをつくった人のおかしさをもう少し強く感じられれば…。鰺村先輩言うところの「現出」ではなくそれに「指向性」を与えた「現出者」ってこと? たとえばTV番組「マツコの知らない世界」が、おそらくはテーマそのものよりもその話題を持ってきた「人」の奇妙ぶりを楽しむことがメインなように。方向性はすごくおもろそうなんやけどどこかちょっぴりだけ惜しい感じのするシリーズです。
・ヘンたてに建物としての面白みがあまりないので「人」のヘンさも目立たなくなっているのかも。リアルだけど、どこかがズレてるという感じの建物がいいんではなかろうか、と。サグラダファミリアとか栄螺堂とか投げ入れ堂とかみたいに。
・純粋に「ヘンたて」と言えそうなものは少ないかもしれません。
・噂の四年生組三人ついに登場。
・水槽が迷路を作っている別荘(これはヘンたてというよりヘン部屋かも)/全フロアが人工芝パターゴルフ場になっている社屋(これはヘンたてというよりは恐ろしくヘンな会社です)/卵形キッチン密室くす玉割れ事件(イベント用やからなあ、なんでもありかと)/六角形のコテージ中央のクリスマスツリーのてっぺんにあった星がサンタに盗まれた(これは多少ヘンたてっぽいですがトリックそのものは解けました)。
..■幹館大学ヘンな建物研究会についての簡単なメモ
【第一巻 一行目】居酒屋ってこんなところなのだろうか。いや、違うと思う。
【第二巻 一行目】九月。/ 前期試験がいくつかあって、成績処理のための十日くらいの微妙な休み。
【上梨田誠士郎/あがりた・せいしろう】四年生(七年次)。「ヘンな建物研究会」の創設メンバーの一人。「やりたいこと」を探し七年次まできてしまったようだ。福島県の高級温泉街の旅館の息子。旅館は女将である母と、妹で仲居頭の江美(えみ)が切り盛りしている。とあるできごとの後シューカツを始めた。
【鰺村弘志/あじむら・ひろし】三年生。他大学(日本で最もランクが高い大学)の三年生。農学部。左門の知己らしい。「現象学」を実践しようとしている。《ヘンな建物それ自体は「現出」にすぎない。僕はその対象に人間だけが持ちうる「志向性」を通して「現出者」を知覚する実践を目的として参加しているんだ。》p.115。いつも赤いダッフルコートを着ている「赤ずきんちゃん」。なぜそうなのかはいずれわかるのでしょうか? 高所恐怖症。スマホでなく二つ折りのケータイを使っている。実家は山口。
【伊倉星加/いくら・せいか】文学部一年生。活発なタイプ。高校時代は音楽活動をしていた。なかなかハードな恋愛経験がある。髪の一部をブルーに染めている。
【カルーアミルク】ヘンたて研究会御用達の居酒屋「Roman Weekday」で亜可美が出会い気に入ったお酒。みんな平気で酒飲んでます。未成年なのに。といってもぼくらも高校時代から酒もタバコもやってましたけど。当時はそれが当たり前やった…
【殺人事件】《「ファミリー向けの殺人事件」なんて、果たしてあるんでしょうか?》第一巻p.321
【左門玲助/さもん・れいすけ】三年生。意識してジョン・レノンに似せているらしい。「ヘンたて」や「トマソン」をこよなく愛す。いつもカメラを持っている。ヘンたてにはものすごく関心を示すがその謎についてはまったく関心がない。
【鈴木善文/すずき・よしふみ】一年生。天パ。冴えない感じ。家は金持ち。「本格カレー」を作るのと映画が好き。
【仙田青理/せんだ・あおり】国際教養学部四年。旅行代理店への就職を決めている。カワイイ系の外見だが男勝りのさばさばした性格で四年生三人のまとめ役のようだ。
【トマソン】なんでそこにそんなかたちで存在するのか意味不明のあれこれのこと。「超芸術」とも言うらしい。かつて大物大リーガーという触れ込みで某金持ち球団に入ったがせいぜい(当時の)日本の中堅どころといった能力な感じでベンチを温め続けたプロ野球選手の名にちなんでいますが、気の毒やなあとずっと思ってました。成績の善し悪しなんて勝負の世界のつきものやし。と言いつつトマソン本持ってたりしますが。
【中川亜可美/なかがわ・あかみ】国際教養学部一年生。視点役の主人公。すぐ泣く。
【バゲットサンド】学生ラウンジでいつも亜可美たちが食している。
【ヘンたて】「ヘンな建物」の略。
【紋郷優作/もんごう・ゆうさく】教育学部四年。埼玉県の美術館で学芸員をすることになっている。背が高く体格がよい。冬でもタンクトップ。ニックネームは「モンゴ」。おっとりしていてメンタルは弱いようだ。
【槍佑人/やり・ゆうと】法学部四年生。細身イケメン。チャラい感じ。方向性は上梨田に近い。ITベンチャーへの就職が決まっている。ニックネームは「ヤリユー」。
【Roman Weekday】研究会メンバー行きつけの居酒屋。映画「ローマの休日」の「スペイン階段」にちなんでおり、階段だけが存在している。元はジェラート屋。
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水槽の迷路の別荘、全フロアゴルフパターな会社
卵祭りの村に、サンタが誰だか分からないクリスマス。
建物の見取り図がついていても、謎なヘンたて。
言われて納得、な別荘に、涙のパター会社。
卵祭りは、言われてみればその通り! な話。
黄色の事ばかり考えてしまいました。
この時点で、策にはまってる?w
サンタの話は、されたら驚きと嬉しさがあるかと。
しかしこの話を成立させたのは、誰なのでしょう?w
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前作の続き。
亜可美と鈴木くんがどうなったのか気になっていたから、
続きがあって嬉しい。
水槽迷路、オフィス丸ごとゴルフコース、卵形キッチン、六角形のコテージ。
今回もへんな建て物満載。
それにまつわる謎も、気軽に楽しめるもので、大変読みやすかった。
六角形のコテージで4年生が登場し、サークル全員揃う。
個性豊かな登場人物たちと、建て物も泊まってみたいなと思う作りで、
一番最後が良かったな。
連体感、恐るべし。
これぞサークル。いいな、楽しそう。笑
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【収録作品】第一話 水槽迷路別荘、父の願い/第二話 全フロア人工芝パター会社、就職活動18番ホール/第三話 秋芝村エッグ祭り、まさかの卵とじ密室/第四話 コテージ・スノウクリスタル、サンタクロースの完全犯罪
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ヘンな建物研究会「ヘンたて」の第2弾。
前作で登場した変わったメンバーも健在ですが
今作は主人公「亜可美」を中心とした1年生メンバーの
サークルへの馴染みっぷりと推理が活躍します。
さらには初登場となる個性派4年生の3人組も登場して
更にユルさが増してますw。
すでに登場舞台となる建物自体は「ヘン」であるという
前提なので、今作のようなミステリに寄せた作品だと
どうしてもトンデモな館系のトリックになってしまうのが
少々...残念。そういう意味では1話目の「水槽迷路屋敷」は
その変わった屋敷そのものの謎を解くストーリー故、
このシリーズには一番しっくりくるような気がします。
室内の壁が全て水槽になっていて、かつ迷路になってるなんて、
実際にこんな水族館あったら...いいでしょうねー。
まだ続きそうな雰囲気ですので、是非とももっとヘンテコで
魅力のある建物。そしてそれが建てられた想いや謎を
是非このメンバーでゆるーく解き明かして欲しいですね。
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ヘンな建物を研究する大学のサークルが遭遇するミステリ短編集の2作目。
確かに今作も舞台はヘンな建物なんだけど、そっちはあくまでも舞台演出に留まってる感があり。無理矢理というか、あんまり意味ないというか。
学生時代のバカらしさが懐かしく蘇る、青春小説としては悪くないけど。