桜田直美のレビュー一覧
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直接的なお金にまつわる話のみならず、裁判や法律等の間接的に関わる分野にも広く触れており、導入書としては良いと感じた。
アメリカで本当に高校生が学んでいるとしたら、日本は資産形成の教育が遅れていると言わざるを得ない。日本は稼ぐということが後ろめたいことのように捉えられる風潮があると感じており、昨今世界に比べて成長が鈍化しているように見受けられるのはマネーリテラシーが低いからに直結すると思った。
全体通して、できる限りアメリカを強調してくれているのは分かったが、日本語訳版として出版してるので通貨をドルではなく、円換算に変えて欲しかったなという印象。自分だけかもしれないが、試算が出てくる所で億劫になってしまった。途中で日本との対比もあったりしたので、余計に気になってしまった。 -
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油断してると広告に煽られるぞ!
2010年代からミニマリスト本は数多く出版されているようですが、その中でもベストセラーとしてよく取り上げられる1冊です。ミニマリズムを軸足に、家計節約術、ライフスタイル向上、シンプル思考、禅的な精神、環境への意識づけ、フットワークの軽い働き方、前時代的豊かさへの異議、etc、etc、、、もう片方の足でそれらと結びつきながら、経済不況も追い風となってミニマリスト本というジャンルは広がっていったという印象があります。自己啓発とライフスタイル啓蒙の現代的なミックスといった位置にあって、比較的敷居ひくめの文体のものやポップなタイトルが多く手に取りやすいジャンルなんじゃないかと思いますし、「ミニマリストは意識高くてイケてる」というざっくりしたイメージ(冷笑ふくむ)も世間にうっすらひろがっているのではないかとも感じます。
この本は、ミニマリストとして暮らすためのライフハックだけでなく消費社会の罠や、欲求という自分の内なる敵にも分かりやすい説明があります。後半では寄付、支援、ボランティアの素晴らしさにも触れています。外国発信のミニマリスト本にありがちな、ややこちらを無邪気に置いてきぼりにするような、ただただ分かりやすいポジティブなメッセージの連呼も多少ありますが、これはまあお家芸のようなものなので気になりませんでした。というかミニマリスト本はよっぽど新たな切り口でない限り、一番大事なメッセージは基本同じです。それは「ミニマリズムのためのミニマリズムではない」「ミニマリズムは目的ではなく手段であり、ミニマリズムでうまれたお金と時間の余裕を、何に使うかが重要」といったところになるかと思います。
ではこの本はどのような点においてその個性を確立しているかというと、前述の通り消費社会と広告というものに分かりやすくメスを入れている点とボランティア活動の推奨です。この資本主義社会のなか、企業や店が繰り出す、私たちの消費欲求をかきたてるあれやこれやの手法をどうかわすか、が分かりやすく書かれています。いまやスマホをひらけば画面のあらゆる場所にバナー広告がさしこまれ、ユーザーに最適化された「おすすめ」が紹介されます。それらは否応なくわたしたちの購買意欲を煽ります。電波さえ届けば、たとえ自然のなかでも広告はスマホ画面に姿を現します。
所有欲求、消費欲求、見栄、不安など、根源的な人間の欲求についても分かりやすく説明されています。必要なものと欲しいものを混同してしまい、安心のために不要なものを買う。でもそれは本当は安心ではなく、安心の皮を被った快楽であるとこの本は注意を促します。本当の必要さを見極めるべきだし、真の安心は所有からは得られない、と。だから所有からシェア、分け与えること(≒ボランティア)が重要になってくるとこの本は説いています。このシェア精神はアナキズムにも接近しているなと思いました。
同じメッセージが表現を変えて頻出するけれど、私はこのことをネガティブなこととは捉えていません。こういった本は親しみやすい、やさしい文体であることが多い。読みやすく手に取りやすいことはとてもいいことですが、その読みやすさがゆえにささっと目が素通りして頭や心に残らないこともあります。それを防ぐために何度も何度も呼びかけてくれているんだと、私はそう思っています。反復は重要です。
著者は牧師さんらしく、いかにもキリスト教的な考えについてはいまいちピンとこなかったですが、家計的な効果やコスト削減のような実利だけにとどまらず、もっと根源的な”喜び”についても書かれています。読みやすく、理解しやすいのでミニマリスト入門書としておすすめです。 -
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ネタバレ【この本で語られるのは「世界の仕組み」ではなく「自分の仕組み」だ】
『こうして、思考は現実になる2』を読み終えてまず感じたのは、「世界がどうなっているか」よりも、「自分がどう世界を見ているか」に徹底的に焦点を当てた本だ、ということだ。量子的スピリチュアル用語や「宇宙」などの言葉が使われてはいるが、その中身は、思考・注意・期待がどのように体験を組み立てているかを、実験という形で検証させる試みだ。世界観を押しつける教科書ではなく、「自分という装置のマニュアルを自分で書き換えてみるためのワークブック」に近い。
【「不幸を作っているのは自分」というショックを、実験でやわらげる】
本書の核心は、「今の不幸は、世界に起きているというより、自分の思考とストーリーが組み立てている」という残酷な事実に、いかにして読者を直面させるか、という一点にある。そのまま言えば、ただの“自己責任論”として反発も生むテーマだが、著者はそれを「48時間でできる実験」の形にしている。読者は、自分の注意の向け方や、信じている物語を少し変えてみることで、現実の「解像度」や「意味」が変化して見える体験をする。論破ではなく体感を通じて、「ああ、やっぱり自分がこの状態を維持していたのか」という気づきに、少しずつ近づけていく構造になっている。
【実験は“引き寄せショー”ではなく、認知の再訓練プログラムだ】
一見すると「赤い羽根が現れる」「臨時収入が入る」といった、“いかにも”な引き寄せ実験が並んでいる。しかし、単なるご利益ショーとして読むと、この本の面白さの大半を取りこぼす。よく見ると、実験はすべて、「前提を変える」「意味づけを保留する」「自分の物語を書く/書き換える」といった、認知行動療法にも通じるマインドの再訓練になっている。うまくいった・いかなかったという結果よりも、「その結果をどう解釈し直すか」まで含めて実験になっているところに、この本のしたたかさがある。
【成功談は“エビデンス”ではなく、読者のハードルを下げるための装置】
本書には多くの成功体験が挿入されている。論理に厳しい読者ほど「これはバイアスの見本市だ」と感じるだろうし、実際そういう側面は否めない。ただ、読んでいて気づくのは、これらのエピソードが「正しさの証明」というより、「自分にもやってみてもいいかも」という心理的ハードルを下げるために配置されていることだ。実験そのものは、かなりシンプルでハードルが低い。その手前に「こんな人にもできた」というストーリーをずらりと並べることで、「自分の懐疑心ごと抱えて一歩踏み出してみないか」と背中を押す役割を果たしている。
【この本は、信じるための本ではなく、自分の“悪いクセ”を見つけるための本として読むとおいしい】
本書を「宇宙はこう動いている」という解説書として読むと、どうしても量子論の扱い方や因果の飛躍が気になってしまう。一方、「自分はどんな前提で世界を見ているか」「どんなパターンで不幸を維持しているか」をあぶり出すツールとして読むと、急に実用的な本に変わる。章ごとに提示される「世の中の大嘘」「不足の物語」「お金のストーリー」などは、そのまま自分の内面を点検するチェックリストになる。自分がどの嘘に一番反応してしまうかを観察するだけでも、かなりの自己理解になるはずだ。
【未読の人へ:これは“前向きになるための本”ではなく、“自作自演の不幸から降りるための本”だ】
この本の魅力を一言でいうなら、「自分の人生の脚本家が、実は自分だったと気づかせるための、少し笑えて、ちょっと怖い実験集」だ。読む人によっては、お手軽な引き寄せの本にもなるし、スピリチュアル寄りのポジティブ思考本にもなる。けれど、本当におもしろい読み方は、「自分の不幸の再生産パターンを見抜き、それをやめる練習帳」として使うことだと思う。世界や宇宙の真理を知るためではなく、「自分がどんな現実生成エンジンを回しているのか」を見るために読むとき、この本は、自己啓発というジャンルをちょっとはみ出した、かなりユニークな一冊になる。 -
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『ロングゲーム』は、忙しさに追われがちな現代人に「余白をつくる」重要性を突きつける本です。私たちは暇が不安なために予定を詰め込みがちですが、長期的な思考や創造性には“頭の余白”こそが必要だと語られます。
また、本当に大切なことに集中するためには、魅力的に見える依頼にもノーと言う勇気が必要だと強調します。特に「機会費用」という視点が印象的で、何かを引き受ける代わりに失っている時間や選択肢を意識することで、より納得感のある判断ができるようになると感じました。
挑戦については「20%ルール」が紹介され、リスクを限定しながら長期で積み上げれば福利的に大きな成果になると示しています。学ぶ・創造する・つながる・収穫するという“波”の概念も、自分の現在地を整理するのに役立ちます。
さらに、長期の関係づくりや信念を持った忍耐、失敗を「開始の証」として再定義する姿勢など、ロングスパンで人生を設計するヒントが豊富です。短期の成果に振り回されず、自分の軸をつくりたい人にとって示唆に富む一冊でした。 -
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就職、貯金、家計管理、借金、投資、保険、契約、老後資金などを広く浅く、まさにこれから(もしくは大学を経由して)社会に出る若者が知っておくべきトピックが丁寧に語られている。内容が広範に渡るので、この本を読んで具体的に役立つことはなさそうだけど、用語にだけでも触れておくことで将来を考えるとき、困ったときのきっかけとして活用できると思う。もっとも、同じ「アメリカの高校生が学んでいる〜」シリーズの中でも特にアメリカの文化や社会制度(転職率や保険制度、訴訟社会等)が色濃く表れており、アメリカ生活を学びたい人でなければ、普通に和書を選んだ方が良さそう。帯には20万部突破と書いてあるが、本当だろうか。
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ミニマリズムに興味を持ったら、背中を押してくれる一冊。
きっと、実際に実践してその感覚を得てみないと、書いてあることを腹落ちはしない。けど、「ミニマリズムっていいな」と思うような、ミニマリズムの魅力が語られている。
慈善活動や寄付がかなり勧められていて、アメリカ感や、著者が牧師であることを感じた。
読みながら、実家にいた時の母の浪費・買い込みする姿や、暇あれば片付けをしてはため息をついていた自分を思い出した。著者の言う通り、その時間を、家族との関わりや自分のチャレンジ・くつろぎの時間に充てたいと思う。
ものを減らしてある程度生きやすくなったので、結構共感できた。 -
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2025/10/28
p225
ブレインライティング
話し合いに入る前に、質問したいことを1枚のカードに1つずつ書いてください
・思いつく質問を限りなく書くこと
その後
①他の人の意見に触発されて、新しい質問を思いついたら新しいカードに書き、相手のカードと自分のカードを右側の山に置く
②特に新しい質問が思いつかなかったら、そのまま自分の右手に行き、また左からカードを引く
③カードにコメントを書き込み、自分の右側に置く
作業前にすべての確認工程が終わる
p88
ある作業にかかる時間は、その作業のために使える時間と等しくなる
アメリカの政治学者 シリル・ノースコート・パーキンソン(Cyril Northcote Parkinson) の言葉です。
彼が1955年に発表した「パーキンソンの法則(Parkinson’s Law)」の中でこう述べています:
“Work expands so as to fill the time available for its completion.”
(仕事は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する。)
会議の開始が遅れると、参加者同士は非協力的になる
→ Googleでは、会議の時間は50/25とトイレ休憩の時間が設けられている。60分ではなく、50分で10分のトイレ休憩30分ではなく、25分で5分のトイレ休憩と言う形。そうすると次の会議にずれ込まない。
ミーティング終了のタイミング
①ミーティングの目的が達成された時
②話し合いが堂々巡りで、何も生み出していない時
→時間を置いて集まり、考えてないよう共有する。もしくは別のコミュニケーション手段で討議する
リーダーの気分がミーティング全体の気分になることは研究によって証明されている
→文献とチャッピーの整理
文献: Sy, T., Côté, S., & Saavedra, R. (2005).
Barsade, S. G., Coutifaris, C. G. V., & Pillemer, J. (2018)
1) 何をどう実験で確かめたか
•対象と設計:大学の既存チーム(56グループ・計189名)を使った実験。各グループからリーダーを無作為に選び、ポジティブ/ネガティブ気分に操作してから短時間タスクに臨ませました。 
•気分操作(ムード誘導):リーダーだけ別室で8分の映像を視聴。
•ポジティブ群:コメディ(David Letterman のクリップ)
•ネガティブ群:社会的不正・攻撃性を扱うドキュメンタリー
誘導後にリーダー自身の気分変化をチェックして操作が効いていることを確認。 
•タスク:合流後に7分の作戦会議→ブラインド状態でのテント組立。観察者が努力・協調・戦略を評定し、メンバーは個人の気分、チームでは**感情トーン(group affective tone)**を測定。 
2) 何が分かったか(因果の含意)
•気分の伝染:ポジティブ気分のリーダーのもとでは、メンバーのポジティブ気分↑/ネガティブ気分↓、チーム全体のポジティブな感情トーン↑。リーダー→メンバー方向に感情が“移る”ことを実験的に確認。 
•プロセスへの影響:
•協調(Coordination)はポジティブ気分のリーダーの方が高い(直接効果+感情トーンを介した間接効果)。
•努力(Effort)はネガティブ気分のリーダーの方が高い(ただし感情トーンの媒介なし=直接効果)。
•**戦略(Strategy)**は短時間ゆえ明確差が出ず。 
•重要な示唆:
•協調を高めたい会議では、リーダーの**ポジティブ気分の“見せ方”**が効く。
•努力を引き出すためにネガティブ気分を常用するのは危険(長期影響や副作用の懸念を著者自身が注意喚起)。 
上記は単発・短時間タスクの検証ですが、その後のレビューもリーダーの感情がチームに波及する知見を広く支持しています(組織行動領域の総説・モデル化)。 
また、**リーダーの感情伝染に特化したシステマティックレビュー(+ミニ・メタ分析)**もあり、効果の定量的裏付けが整理されています。 
3) 実務(ミーティング設計)への具体化
会議の目的別に、リーダーの“気分の使い方”を切り替えるのがポイントです。
A. 協調・合意形成が主目的の会議(例:方針決定、部門間連携)
•開始前90秒の“雰囲気セット”:明るい表情・声量・テンポで入る(非言語手がかりが伝染のトリガー)。 
•ポジティブな進捗フレーミング:小さな達成をまず言語化→安心感のシグナルを出す(協調に効く)。 
•役割の明確化→相互参照:誰が誰にバトンを渡すかを明言(協調行動を増やす)。 
B. 短期の“火消し”や締め切り直前で「エフォート(努力)」を上げたい場面
•危機感の“軽い”提示→すぐに行動分解:必要工数・デッドライン・担当を即時明示。
•ネガティブ感情の常用は避ける:緊張感は単発ブーストに留め、直後に具体的支援と進捗可視化で不安の持続を断つ。 
C. オンライン会議のコツ
•最初の一声と第一印象(表情・声のトーン・スピード)は想像以上に効く(表情・声・姿勢の模倣→気分の同調)。 
•カメラONを“推奨”:非言語シグナルが増えるほど伝染は強まる。 
D. リーダー自身の感情規制(短時間でできる準備)
•ブリーフ・リセット:入室前1分で呼吸×姿勢×表情を整える(ミラー効果→同調の起点)。 
•オープニング定型句:
•協調狙い:「今日の良いニュースは○○。この流れを使って××を決め切ろう」
•努力狙い:「このままだと△△が間に合わない。今から30分で“誰が何をいつまで”を切ります」
(=リーダーの感情を言語化して方向性のシグナルにする) 
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Posted by ブクログ
① 感謝することを熱心に探すだけで、素晴らしいことが次々に見つかる
② 人生にはうまくいっていることが数え切れないくらいある。しかしそれを意識して見つけようとしないと、そして見つけたらすぐに感謝をしないと→ 頭の中にある意地悪な声に全て書き消されてしまう。
③ ネガティブな声ばかり聞いていると、宇宙からの素晴らしい贈り物が見えなくなってしまう。
④ 「努力しなければ何も変わらない」と思い込んでいると、逆に奇跡が起きるのを阻止することになってしまう。
⑤ あらゆる物事に感謝する。
「感謝の周波数」に乗ると、奇跡を起こすエネルギーとつながることができる→感謝できることを熱心に探していれば、感謝できることが次から次へと見つかる。
⑥ 宇宙(神様)からのサポートを受けるために自分がしなければいけないものは何もない。ただやるべきなのは「世間から刷り込まれた常識」を手放すこと。
⑦ 欲しいものリストを作ることもいいが、「既に持っているもの」に意識を向けて感謝することが大事。
⑧ 人生で起こるすべてのことに「ありがとう」と言う。とにかくすべてに感謝する。それを実践できている人の方が、はるかに良い世界を生きている。
⑨ 感謝の周波数に乗っていない状態で神様に何かを願うのは、ブレーキとアクセルを同時に踏んでいるようなもの。
⑩ 毎日感謝できることを数珠の数と同じく110個見つけて日記に書く。最初は10から20個位しか思いつかないけど、頑張ってやり続ければできるようになる。