桜田直美のレビュー一覧
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1. 買った時のこと
もともと自己啓発本はかなり読んでいたので、もう読まないと思っていました。しかし、1年ほど前にタイトルに惹かれて購入しました。「自分を取り戻したい」という思いがあったのだと思います。表紙も黄色で、魅力的に感じたのを覚えています。
2. 簡単な要約
忙しさの中から自分を取り戻すために、自分の時間や集中力をいかに使うか、そのための具体的な策がいろいろと書かれています。自分一人で実践することから、ロールモデルを作ったり周りを巻き込んだりして進めていく方法まで網羅されています。
3. 捨てる理由
翻訳本はどうしても自分の生活とリンクさせにくいと感じました。文化が違うと参考にしづらい部分がありますし、著者の個人的な経験に基づいた話が多いので、イメージが湧きにくく実生活に直結しませんでした。
登場するモデルケースが例えば「役所広司」さんのような、より身近に感じられる人物であれば、親近感が湧いて理解しやすかったのかもしれません。 -
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息子へ)
いわゆる自己啓発に分類される本で、長期視点で自己実現するためのノウハウが書かれている。
あまり目新しいことはなかったが、いくつかポイントを記しておく。
- チャレンジを実験と思えば失敗はない。
- 結局メンタル matters レジリエンス・好奇心・独立心
- 10年単位で考えて、20%ルールで行動する。
- 10年先を考えて事業戦略を立てると敵がいない。それができるビジネスはいない。ジョフベゾス
- 探すフェーズと集中フェーズを切り分ける。
- 何事も3年かかる。あせらない。開始日を決める。
いくつか良い自己啓発本は読んでおくべきだと思う。この本がそうかどうかは微妙だが。 -
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直接的なお金にまつわる話のみならず、裁判や法律等の間接的に関わる分野にも広く触れており、導入書としては良いと感じた。
アメリカで本当に高校生が学んでいるとしたら、日本は資産形成の教育が遅れていると言わざるを得ない。日本は稼ぐということが後ろめたいことのように捉えられる風潮があると感じており、昨今世界に比べて成長が鈍化しているように見受けられるのはマネーリテラシーが低いからに直結すると思った。
全体通して、できる限りアメリカを強調してくれているのは分かったが、日本語訳版として出版してるので通貨をドルではなく、円換算に変えて欲しかったなという印象。自分だけかもしれないが、試算が出てくる所で億劫になってしまった。途中で日本との対比もあったりしたので、余計に気になってしまった。 -
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油断してると広告に煽られるぞ!
2010年代からミニマリスト本は数多く出版されているようですが、その中でもベストセラーとしてよく取り上げられる1冊です。ミニマリズムを軸足に、家計節約術、ライフスタイル向上、シンプル思考、禅的な精神、環境への意識づけ、フットワークの軽い働き方、前時代的豊かさへの異議、etc、etc、、、もう片方の足でそれらと結びつきながら、経済不況も追い風となってミニマリスト本というジャンルは広がっていったという印象があります。自己啓発とライフスタイル啓蒙の現代的なミックスといった位置にあって、比較的敷居ひくめの文体のものやポップなタイトルが多く手に取りやすいジャンルなんじゃないかと思いますし、「ミニマリストは意識高くてイケてる」というざっくりしたイメージ(冷笑ふくむ)も世間にうっすらひろがっているのではないかとも感じます。
この本は、ミニマリストとして暮らすためのライフハックだけでなく消費社会の罠や、欲求という自分の内なる敵にも分かりやすい説明があります。後半では寄付、支援、ボランティアの素晴らしさにも触れています。外国発信のミニマリスト本にありがちな、ややこちらを無邪気に置いてきぼりにするような、ただただ分かりやすいポジティブなメッセージの連呼も多少ありますが、これはまあお家芸のようなものなので気になりませんでした。というかミニマリスト本はよっぽど新たな切り口でない限り、一番大事なメッセージは基本同じです。それは「ミニマリズムのためのミニマリズムではない」「ミニマリズムは目的ではなく手段であり、ミニマリズムでうまれたお金と時間の余裕を、何に使うかが重要」といったところになるかと思います。
ではこの本はどのような点においてその個性を確立しているかというと、前述の通り消費社会と広告というものに分かりやすくメスを入れている点とボランティア活動の推奨です。この資本主義社会のなか、企業や店が繰り出す、私たちの消費欲求をかきたてるあれやこれやの手法をどうかわすか、が分かりやすく書かれています。いまやスマホをひらけば画面のあらゆる場所にバナー広告がさしこまれ、ユーザーに最適化された「おすすめ」が紹介されます。それらは否応なくわたしたちの購買意欲を煽ります。電波さえ届けば、たとえ自然のなかでも広告はスマホ画面に姿を現します。
所有欲求、消費欲求、見栄、不安など、根源的な人間の欲求についても分かりやすく説明されています。必要なものと欲しいものを混同してしまい、安心のために不要なものを買う。でもそれは本当は安心ではなく、安心の皮を被った快楽であるとこの本は注意を促します。本当の必要さを見極めるべきだし、真の安心は所有からは得られない、と。だから所有からシェア、分け与えること(≒ボランティア)が重要になってくるとこの本は説いています。このシェア精神はアナキズムにも接近しているなと思いました。
同じメッセージが表現を変えて頻出するけれど、私はこのことをネガティブなこととは捉えていません。こういった本は親しみやすい、やさしい文体であることが多い。読みやすく手に取りやすいことはとてもいいことですが、その読みやすさがゆえにささっと目が素通りして頭や心に残らないこともあります。それを防ぐために何度も何度も呼びかけてくれているんだと、私はそう思っています。反復は重要です。
著者は牧師さんらしく、いかにもキリスト教的な考えについてはいまいちピンとこなかったですが、家計的な効果やコスト削減のような実利だけにとどまらず、もっと根源的な”喜び”についても書かれています。読みやすく、理解しやすいのでミニマリスト入門書としておすすめです。 -
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ネタバレ【この本で語られるのは「世界の仕組み」ではなく「自分の仕組み」だ】
『こうして、思考は現実になる2』を読み終えてまず感じたのは、「世界がどうなっているか」よりも、「自分がどう世界を見ているか」に徹底的に焦点を当てた本だ、ということだ。量子的スピリチュアル用語や「宇宙」などの言葉が使われてはいるが、その中身は、思考・注意・期待がどのように体験を組み立てているかを、実験という形で検証させる試みだ。世界観を押しつける教科書ではなく、「自分という装置のマニュアルを自分で書き換えてみるためのワークブック」に近い。
【「不幸を作っているのは自分」というショックを、実験でやわらげる】
本書の核心は、「今の不幸は、世界に起きているというより、自分の思考とストーリーが組み立てている」という残酷な事実に、いかにして読者を直面させるか、という一点にある。そのまま言えば、ただの“自己責任論”として反発も生むテーマだが、著者はそれを「48時間でできる実験」の形にしている。読者は、自分の注意の向け方や、信じている物語を少し変えてみることで、現実の「解像度」や「意味」が変化して見える体験をする。論破ではなく体感を通じて、「ああ、やっぱり自分がこの状態を維持していたのか」という気づきに、少しずつ近づけていく構造になっている。
【実験は“引き寄せショー”ではなく、認知の再訓練プログラムだ】
一見すると「赤い羽根が現れる」「臨時収入が入る」といった、“いかにも”な引き寄せ実験が並んでいる。しかし、単なるご利益ショーとして読むと、この本の面白さの大半を取りこぼす。よく見ると、実験はすべて、「前提を変える」「意味づけを保留する」「自分の物語を書く/書き換える」といった、認知行動療法にも通じるマインドの再訓練になっている。うまくいった・いかなかったという結果よりも、「その結果をどう解釈し直すか」まで含めて実験になっているところに、この本のしたたかさがある。
【成功談は“エビデンス”ではなく、読者のハードルを下げるための装置】
本書には多くの成功体験が挿入されている。論理に厳しい読者ほど「これはバイアスの見本市だ」と感じるだろうし、実際そういう側面は否めない。ただ、読んでいて気づくのは、これらのエピソードが「正しさの証明」というより、「自分にもやってみてもいいかも」という心理的ハードルを下げるために配置されていることだ。実験そのものは、かなりシンプルでハードルが低い。その手前に「こんな人にもできた」というストーリーをずらりと並べることで、「自分の懐疑心ごと抱えて一歩踏み出してみないか」と背中を押す役割を果たしている。
【この本は、信じるための本ではなく、自分の“悪いクセ”を見つけるための本として読むとおいしい】
本書を「宇宙はこう動いている」という解説書として読むと、どうしても量子論の扱い方や因果の飛躍が気になってしまう。一方、「自分はどんな前提で世界を見ているか」「どんなパターンで不幸を維持しているか」をあぶり出すツールとして読むと、急に実用的な本に変わる。章ごとに提示される「世の中の大嘘」「不足の物語」「お金のストーリー」などは、そのまま自分の内面を点検するチェックリストになる。自分がどの嘘に一番反応してしまうかを観察するだけでも、かなりの自己理解になるはずだ。
【未読の人へ:これは“前向きになるための本”ではなく、“自作自演の不幸から降りるための本”だ】
この本の魅力を一言でいうなら、「自分の人生の脚本家が、実は自分だったと気づかせるための、少し笑えて、ちょっと怖い実験集」だ。読む人によっては、お手軽な引き寄せの本にもなるし、スピリチュアル寄りのポジティブ思考本にもなる。けれど、本当におもしろい読み方は、「自分の不幸の再生産パターンを見抜き、それをやめる練習帳」として使うことだと思う。世界や宇宙の真理を知るためではなく、「自分がどんな現実生成エンジンを回しているのか」を見るために読むとき、この本は、自己啓発というジャンルをちょっとはみ出した、かなりユニークな一冊になる。 -
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『ロングゲーム』は、忙しさに追われがちな現代人に「余白をつくる」重要性を突きつける本です。私たちは暇が不安なために予定を詰め込みがちですが、長期的な思考や創造性には“頭の余白”こそが必要だと語られます。
また、本当に大切なことに集中するためには、魅力的に見える依頼にもノーと言う勇気が必要だと強調します。特に「機会費用」という視点が印象的で、何かを引き受ける代わりに失っている時間や選択肢を意識することで、より納得感のある判断ができるようになると感じました。
挑戦については「20%ルール」が紹介され、リスクを限定しながら長期で積み上げれば福利的に大きな成果になると示しています。学ぶ・創造する・つながる・収穫するという“波”の概念も、自分の現在地を整理するのに役立ちます。
さらに、長期の関係づくりや信念を持った忍耐、失敗を「開始の証」として再定義する姿勢など、ロングスパンで人生を設計するヒントが豊富です。短期の成果に振り回されず、自分の軸をつくりたい人にとって示唆に富む一冊でした。 -
Posted by ブクログ
就職、貯金、家計管理、借金、投資、保険、契約、老後資金などを広く浅く、まさにこれから(もしくは大学を経由して)社会に出る若者が知っておくべきトピックが丁寧に語られている。内容が広範に渡るので、この本を読んで具体的に役立つことはなさそうだけど、用語にだけでも触れておくことで将来を考えるとき、困ったときのきっかけとして活用できると思う。もっとも、同じ「アメリカの高校生が学んでいる〜」シリーズの中でも特にアメリカの文化や社会制度(転職率や保険制度、訴訟社会等)が色濃く表れており、アメリカ生活を学びたい人でなければ、普通に和書を選んだ方が良さそう。帯には20万部突破と書いてあるが、本当だろうか。