岡嶋裕史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
メタバースという言葉に出会った2年程前(2022)に読み始めた本ですが、読みかけだった本を部屋の隅っこで発掘しました。最近はあまり「メタバース」という言葉を耳にしないような気がしますが、これは私の興味が薄れてしまったのかもしれませんが、この2年間の進化を本等を通して理解を深めていきたいと思います。
リアルとは違う世界、外見ではなく表現する内容で世界の人とやり取りできるツールは一種の革命的なものだと思います、私も将来使えるようになりたいと思います。
以下は気になったポイントです。
・現実とは少し異なる理(ことわり)で作られ、自分にとって都合がいい快適な世界(仮想現実)、これをメタバースと呼 -
Posted by ブクログ
ChatGPTは膨大な過去のデータを蓄積した言語モデルなので、新たな概念を生成することはできない。ある一定のルールの元で「尤度(もっともらしさ。あるデータが観測されたときに、そのデータが元々どういうパラメーターを持つ確率分布から生まれたものだったかを示す、経験に基づく数値)」の最も高い答えを既存のデータベースから返しているに過ぎない。だから単純な論理問題や計算問題に誤答したりする。先日、ChatGPTが東大入試の数学にほとんど誤答したというニュースがあったが、さもありなんと思わされた。こういうことが手軽に理解できるだけでも本書は読む価値がある。
ちょっと文体が軽くて読みづらいけど、人間は「愚 -
Posted by ブクログ
話題のChatGPTに関する書籍だが、著者の作品で以前読んだブロックチェーンやWeb3.0にをテーマにしたものと比べると、新しい知識や知見という部分は少なかったように個人的には感じた。それは恐らく、ChatGPTに代表される対話型AIについて、巷に溢れる情報量が非常に多く、おおよその機構や問題点などがあらかた表に出ているせいで新鮮味を感じにくかったからじゃないかなという気がする。
よって本書はそういった視点ではなく、著者自身のエッセイとして楽しむ感覚で読むことにしたんだけど、過去作と比較するとインパクトはそれほどでもなかったかなあ。
もちろんこれはあくまで私自身の読み方なので、AIに関してイチ -
Posted by ブクログ
『メタバースとは何か』『Web3とは何か』も記憶に新しい著者によるChatGPT解説本。技術的な観点はブラックボックスということもあって抑えめ。よって客観的・体系的に解説というよりは著者の見解とセットという内容になっている。タイトルを「ChatGPTとは何か」にしていないのは誠実とも言えるのだが、この辺りは読者によっては読む前と期待とミスマッチが起きるかも。個人的には現実世界との接続に言及していく第4章以降が「生成AI時代を君たちはどう生きるか」という問題提起になっていて興味深かった。後半のpp.210-211に「現状の言語モデルは正確な回答を提示するのに不向き」という昨今世の中で誤解されがち