【感想・ネタバレ】メタバースとは何か~ネット上の「もう一つの世界」~のレビュー

あらすじ

フェイスブック社が社名を「Meta」に変更すると発表した。「Meta」とは「Metaverse=メタバース」の「Meta」である。では「メタバース」とは何か? ITに関するわかりやすい説明に定評のある岡嶋裕史氏(中央大学教授)が、その基礎知識から未来の可能性までを解説。「メタバース」は第四次産業革命に匹敵する変革を我々の日常にもたらすのか? はたまた、ただのバズワードで終わるのか?

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Posted by ブクログ

「メタバース(仮想空間)」の基礎知識や今後の可能性について解説した本。

メタバースについて、ゲームやアニメなどのサブカルチャーを題材にわかりやすく教えてくれます。

メタバースの本質を理解できる本として、本書は最適。

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2024年06月11日

Posted by ブクログ

今生きている制約の多い社会生活とは別に、これから自らの意志で新たに創造きる社会生活を持つことができ、しかも後者に自分の生活の大半を委ねることができる世界で自分はどう生きるか考えさせられました。

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2023年05月05日

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メタバース 黎明期から発展の過程が 分かりやすく説明されている
仮想現実 &ネットゲームとの 親和性 現ゲームソフトを例に語られている
ビッグテックGAFAMと 対峙する メタバースの必要性

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2023年03月22日

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リアルに似てるけど、心地良く調整された、テックジャイアントに支配された世界。それを甘んじて受け入れるのか。

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2022年06月17日

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メタバースについて深く知ることができる好著
この本では、Web3やNFTやDAOなどについては軽くしか触れていない。それによりメタバースをより分かりやすくしているといえるだろう。
特に
第3章 なぜ今メタバースなのか?
第4章 GAFAMのメタバースへの取り組み
エピローグ
の章は重要かと感じた。メタバースを理解するにはこの部分が重要かも。

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2022年06月04日

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メタバースとは何か?という問いの回答よりも、執筆時点でのゲーム分野での活用事例が豊富です。
筆者のその分野での見識の深さがうかがえます。

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2023年10月27日

Posted by ブクログ

インターネットやSNSで個人主義が加速し、他者との軋轢に悩む人が増えているという背景から、今後メタバースが隆盛していくことになるという主張には納得できた。
この本を導入に、GAFAMが開発を進める最先端の技術への知識を深めていくのも面白そうだと思う。

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2023年08月10日

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初心者でも凄く分かりやすい。成り立ちから、今の現状とこれからの展開についての予想。

固定化された格差のリセット。これは多くの人が行動を起こす動機として潜在している。例えばトランプ旋風、異世界転生モノも共通。

VRとミラーワールド。
物理法則に支配されたリアルの世界では、人間が生身で空を飛ぶ事は無理がある。でも、メタバースでは可能。リアルより人生の幅が広がる可能性すらある。現実からの逃避補完ではなく、今より良い世界を作るための手段として活用したい。

多様性を受け入れるとは他人の地獄と向き合うことです。綺麗なものではなくすごく嫌な部分はあるけれど、それでもあなたのそんなところを認めるよ。少なくとも干渉しないと言うのが多様性の本質。

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2023年04月02日

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かなり著者の主観的・感覚的に論じている部分が大きいが、メタバース入門者としては目から鱗だった。少なくともメタバースの片鱗は掴めたし、わかった気になることが出来た。深く考察したことのない人にとっては気付きを得るとても良い機会になると思う。

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2023年02月18日

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メタバースというものについて分かった気になれる本。そもそも仮想現実にもファンタジー寄りと現実寄りのものがあることを本書で知った。これから一般人にも浸透してくるんだろうか。facebookが「メタ」に社名変更してると思うと、こういうの読んでおくのもいいかもしれない。

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2023年01月04日

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ゲームを中心に、メタバース的な世界について語る入門書。リアルな世界での閉塞感と他人との軋轢はどうしようもない状況になっているため、SNSのフィルターバブルの中で、同じような志向を持つ人とだけ穏やかに過ごすことが当たり前になっている。メタバースはこの方向をさらに強めるものである。そういう世界になってきているのだろうなとは思いつつ、リアルをそんなに軽視していいものかなとも。
GAFAそれぞれのメタバース戦略の方向性も解説されていてわかりやすい。

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2022年10月21日

Posted by ブクログ

著者のオタクとしての文章と専門家としての文章が絶妙に混ざっていてとても楽しく読めた。専門知識がほとんどないから難しいな…と思ったところに、ゲームやアニメなど個人的には親しみやすい例えが出てくるので、すごく理解しやすかった。

メタバースは専門家でもまだ掴みどころのない部分が多いみたいだから、これからの展開も楽しみ。

オキュラスがもっと手軽楽しめるゲームに進化したらもっとビートセイバーをプレイしたい。

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2022年10月03日

Posted by ブクログ

【要旨】
「メタバース」とは何かを知るための本。
生理的な欲求以外の全てを完結させられる、現実とは違うもう一つの都合の良い世界が、筆者のいう「メタバース」。

【学び】
・仮想世界 = メタバース(仮想現実) + ミラーワールド(デジタルツインとリアルの世界が相互影響)

・メタバースを利用するにはVR(仮想現実)が、一方ミラーワールドにはAR(拡張現実)やMR(複合現実)が向いている

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2022年09月23日

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メタバースを説明できるほどに理解が深まる訳ではないものの、苦手な分野の知識を幅広く吸収できた一冊。取り分けゲーム業界の遷移、GAFAMのメタバースへの取り組み姿勢の予想については説得力がある。

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2022年09月03日

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最近よく耳にするメタバースについて、概念的な話、実現したときの影響、各社(主にGAFAM)の取組状況などが分かりやすく説明されていた。
SNSでは居心地の良い人達だけをフォローすることでフィルターバブル化が成されているが、メタバースになると他人をフォローするまでもなく自己完結してしまうという意見はなるほどと思った。
また、仮想世界の中では容姿、ステータスなどがリセットされて一度は平等になれるかもしれないが、その中で新たな格差が生まれるのだろうなと想像した。

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2022年07月30日

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タイトル通りの本。著者自身がデジタル世界をこよなく愛するオタクと自負しており、そのオタクぶりが存分に活かされて書かれている本。
メタバースと聞くと、ヘッドマウントディスプレイを付けてデジタル世界に…といったイメージだが、フォートナイトなどのゲームがメタバースであるといった内容が大変面白かった。

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2022年07月23日

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マツコ会議で取り上げられてから興味を持った「メタバース」。のみならずに、インターネット界隈に疎い自分には社会・世界勉強としてもとても役に立った。
言葉の意味が解らずに調べながら読み進めたけれども。

なるほどと思ったポイントは、
インターネットが個人の力を増長させたのではなく、Googleが作った枠組みを上手く使えた人間が利益を得ている
ということと
SNSは友達と繋がるサービスではなく、合わない人を切り捨てるサービスであると言う点である。

生きたい場所で生きられて、愛したい対象を愛せる権利が当然という世界を望む。

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2022年06月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

202205.06
昨今よく聞くようになったメタバースについて関心があり、「メタバースとは何か」というタイトルがまさに私の疑問と一致(要はメタバースとは名前しか知らない)したので読んでみた。
こういう一つの事柄に対する導入書はとてもありがたい。
あとソードアートオンラインをアニメで見ていたので、メタバースの理解がしやすかった。
というか、かなり大雑把にいうと「メタバースってSAOのこと?」ぐらいの理解はできた。笑

SNSは楽しい。なぜならそこはある程度自分の趣味・思考が似た人だけが集まるようにフィルターにフィルターを重ねた空間だから。
SNSとは考え方が合う人同士を集める場所ではなく、考え方の合わない人を排除するツールなのだ。
そこで広告を見せることでSNSは利益を得ている。
自分と似た人が薦めてくれる商品だから、そりゃあ買っちゃうよね・・・私もインスタがなかったら買ってなかった商品いっぱいあるわ。

話は逸れたが・・・そのSNSをさらに進化させたのがメタバースと言える。
その空間には自分に似た人たちしか集まらない。
SNSはスマホなどのスクリーンを通して利用するので、どうしても現実から離れることはできないが、メタバースは五感をフルに活用するので、「メタバースの中で生きる」ことも可能なのだ。
そして私たちのこれからの生活の軸足は確実にメタバースへ移していくこととなる。ビジネスチャンスは無限にある。

メタバースと対になるのがミラーワールドだ。
メタバースは現実とは異なる世界を作るのに対し、ミラーワールドは現実のコピーを作ることを目的とする。(ARなど。ARはポケモンGOをイメージすると良い)

リプリゼンテーションとは、コンテンツに多様性を正しく反映させようとすることである。
欧米では仮想現実内でもルッキズムは批判の対象となり、美男美女しか出てこないコンテンツは減っている。

自由と平等は近年よく叫ばれているが、この二つは相性が悪い。
自由を尊重すれば不平等が生じるし、平等を尊重すれば不自由さが出てくる。
現代はどちらかというと自由に重きが置かれている現状で、「自由な生活を謳歌して価値ある人生を自ら勝ち取るべき」とまで拡大してくるとちょっとしんどくなってくる。
そうなると自分の価値観を認めてくれる人たちの中だけでナンバーワンを目指す方が合理的なのだ。

インターネットは議論には向いていない。
インターネットが得意なのは個々にカスタマイズされた快適な空間を作ることなのだ。

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2022年05月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

他の方も書いているが、とにかく筆者のメタバースに対する熱い思いが綴られている一冊。

技術面の話がほぼ出てこないので、メタバースがなんとなく来ているな…ただ実態がよく分からない、という初学者向けの本かと思う。

メタバースとは仮想現実(=自分にとってもう一つの都合の良い世界を作ること)なので、ポケモンGOのようなAR(拡張現実)とはまた意味合いが異なるとのこと。

現実とは異なるもう一つの世界で経済活動や恋愛、娯楽など様々な要素が成り立つようになったとき、私たちはどちらの世界を選ぶのかとても気になる。

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2023年02月27日

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メタバースという言葉に出会った2年程前(2022)に読み始めた本ですが、読みかけだった本を部屋の隅っこで発掘しました。最近はあまり「メタバース」という言葉を耳にしないような気がしますが、これは私の興味が薄れてしまったのかもしれませんが、この2年間の進化を本等を通して理解を深めていきたいと思います。

リアルとは違う世界、外見ではなく表現する内容で世界の人とやり取りできるツールは一種の革命的なものだと思います、私も将来使えるようになりたいと思います。

以下は気になったポイントです。

・現実とは少し異なる理(ことわり)で作られ、自分にとって都合がいい快適な世界(仮想現実)、これをメタバースと呼ぶ(p25)メタバースは現実の模倣ではない、辛くてつまらない現実から、いいところだけを抜き出した、もう一つの世界である、これは欧米が主導してきた擬似現実とは位相が異なる(p36)

・しきたりや旧弊で「がんじがらめ」になっている社会は不自由な世界だが、文句を言いながらそれに従っていれば自分の居場所は割と確保されていた、嫌なはずの地域社会や共同体に守ってもらえた、それに対して自由な世界は風通しはいいけれど、生きる指針や安全・安心は外部から与えてもらえなくなる。自分で「自由に」獲得しなければならない(p30)

・ウェブやSNSは一時代を築いたが、次にインターネットを支配するのはメタバースかもしれない、そしてこの分野に、日本ならではの成功の形がある(p36)

・メタバースが実現した時、人々はたとえばフォートナイトの中で「集まる」ことになるだろう、MMORPG(大規模多人数・同時参加型RPG)では、仲間が集まる時、リアルではなくゲーム空間内に集合することは日常的に行われていた、テキストチャットやボイスチャットを使っておしゃべりする、雑談はかなりのキラーアプリかもしれない(p64)

・外見は、一度生まれてしまったが取り替えが効かない要素である、自分の努力で初期値がどうにかなるものでもない、美容整形にも限度がある。であれば、仮想現実で理想の現実を手に入れる、固定化された格差のリセットである、これは一つのキーフレーズである(p77)

・VRm HMDでリアルな投入感を得るには片目で16K、両目で32Kは欲しいと言われており、実際に両目8Kの製品は市場に出始めている(p89)

・YouTubeがスーパーチャットを導入したことで、SNSやライブ中継を介して金銭的な価値をやり取りするサービスの本格普及への道がついた、2017年のことである。その後の市場の伸びは異常なほどで、2021年11月現在で、15位までに日本人が11人を日本のVチューバ(バーチャルユーチューバ:アバターで出演)が占めている(p106)

・デジタルデータにオリジナルの刻印を押そうという運動がある、筆者は「デジタルオリジナル」と読んでいる、ビットコインでお馴染みのブロックチェーン技術が使われていて、この技術は、NFTという(p108)

・スマートグラスとは、端的に言えば情報化されたメガネである、通常私たちがメガネをかけて見る視野の中に、情報が表示される。CPUとメモリ、カメラ、マイク、各種センサなどを備えているので、将来的にはスマートフォンを置き換えるポテンシャルがある。今のところ、外部機器との接続性を考慮してもスマートフォンを代替する機器の本命はスマートグラスである(p195)人に寄り添う端末で、広範囲の表示装置を持ち得るものは、スマートグラスである(p201)

・オタク世界の支配言語は日本語である(p215)ゲームやアニメの世界観をベースにする、リアルとは違うもう一つの都合のいい世界(=メタバース)こそが、日本が最大限の集積をもつ集積分野である(p221)

2024年8月24日読破
2024年8月25日作成

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2024年08月25日

Posted by ブクログ

AR、VRに関連して触れられる作品として「電脳コイル」と「SAO」がよく出てくるけれど、先駆的な作品なんだと改めて実感する。どちらも面白いし。GAFAMそれぞれのメタバースに対する取り組みや立ち位置がまとめられていて非常に興味深い。マイクロソフトがテックパラダイムシフトの中、なんだかんだ言って生き残っているのはたしかにすごいね。「Horizon Worlds」がイマイチだって言われてたり、ChatGPTが盛り上がっていて予算が減らされるであろうメタバースが幻滅期を乗り越えてどう進化していくか見ものです。

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2023年05月06日

Posted by ブクログ

基礎知識がなかったので読み終わってもちょっと消化不良

自分の好きなもの、自分が心地よいものに囲まれた仮想世界は今後どのように発展してくんだろうか?
自由になるのか不自由になるのか

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2023年01月20日

Posted by ブクログ

上っ面だけしか知らなかったメタバースについて、理解を深めることができた。
フィルターバブルの中に一人閉じこもって心地いい世界の中にずっと浸って生活する、というのは怖いな。けれど、それこそがリアルな世界の理をベースとした考え方なのだろうか。
ゲームの歴史については全く知らなかったし人生で縁もなかったが、このようなメタバースの興隆に繋げて説明してもらえるとすっと入ってきて面白かった。

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2022年08月07日

Posted by ブクログ

SF好きだったり、パソコンやゲーム好きだったりするので、最近のメタバースの話題に関しては楽しそうと思う反面、あくまでエンターテインメントとか仮想オフィスなどの利用に留まるのではないか、という印象がこれまで強かったです。

しかしこの本を読んでいると、メタバースは人間の生活のより深いところまで入りこむ可能性を感じました。ただそれをもろ手を挙げて歓迎できるかというと、人によって差があるかも。

本の内容としてはメタバースについての現状を技術や歴史的なポイントから解説のほかに、最近のゲームの潮流、フォートナイトやどうぶつの森との関連、そしてGAFAMといったアメリカ巨大IT企業のメタバースをめぐる動向などを紹介したりと、様々な観点から考察されています。

最近のゲームについてある程度知っていないと、序盤はやや想像しづらいかなと思いましたが、メタバースを可能にした技術の進歩や、社名をMetaに変えたFace Bookの野望に他のIT大手の今の取り組みなど、ニュースを表層的に見るだけでは分からないところが見えてきて満足しました。

著者曰くメタバースの世界はSNSのように現実世界のいやな部分を排し、なおかつアバターや3D技術などを介し、SNS以上に没入感の高い、もう一つの現実世界になりうるとして、様々な未来予測をします。

著者の現実に対する厭世観というかコンプレックスというか、そういうところは共感できる部分はありましたが、だからメタバースでずっと過ごすというのは、個人的に違和感が強かった。ディストピア系のSFを少し思い浮かべてしまいます。
でも、最近の分断されたSNSを見ているとそういう世界もあり得るのかな、とも思ってしまう。

メタバースが現実世界をどこまで侵食するか、いまの時点ではまだ想像するのが難しいけれども、インターネットやスマホ、SNSが社会に浸透し世界を動かしたということを考えると、メタバースについても無関心を貫いたり、無知のままではいられないのだと思います。

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2022年07月28日

Posted by ブクログ

▼メタバースの意義
・SNSは、自分と合わない人を排除して気の合う小集団を構成する「フィルターバブル」の文化を形成した
・メタバースは、そのフィリターバブルを加速させる
・今、社会では多様性が謳われているが、同性愛は肯定されるのに二次元への愛はオタクとして気持ち悪がられるという不思議な状態が発生している。本当に多様性を認めるということは、決して綺麗なことではなく、汚らしい人間の欲求も肯定すること。
・メタバースでは、そんな極めて個人的で綺麗ではない価値観も含めた多様性を見た目、そんな人同士がつながる小集団を形成できる(リアルよりも美しく、都合の良い世界)
・究極的には、メタバース内に自分と、自分にとって都合の良いAI(デジタルヒューマン)だけで構成される空間が作られるかもしれない

▼インターネットの特性
・インターネットは議論には向いていない。インターネットは個々にカスタマイズされた快適で都合の良い空間を作ることに向いている。

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・メタバースは、リアルでは認められない「偏愛」をもっと人にこそ相性が良いのかもしれない。特にメタバース系のSNSなど。
・反対に、リアルの仕事や人間関係、資産周りが充実している人にとってのメタバースは、ゲームなどのエンタメ要素、そしてVR教材で学ぶなどのユーティリティ要素、サンドボックスなどの投資要素がメインになるのかもしれないと感じた

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2022年07月23日

Posted by ブクログ

「メタバース」を学習するために読んだ本、2冊目。

メタバースとは、ゲームやアニメの世界観をベースにする「現実とは少し異なる理で作られ、自分にとって都合がいい快適な世界」である。

メタバースは、コミュニケーションだけでなく生活全般をフィルターバブルに包んでくれる。メタバースにより、個々にカスタマイズされた快適な空間を作ることで、多様性を達成することが可能なのではないか、という。

確かに、多様性を受け入れるということは、他人の地獄と向き合うことだ。「汚い」と切り捨てたくなる他人の愚行を認めないで多様性を語る資格はないんじゃないか、とも思う。
かといって、汚いと思うものにまともに付き合いたくないのもまた事実。

だからこそ、フィルターバブルに包まれた世界というのは、ますます求められていくんじゃないかな、と思う。

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2022年07月03日

Posted by ブクログ

・あくまで著者の定義ではあるが、メタバース、ミラーワールドなど混同されがちな概念を整理し、今なぜ勃興しているかなどの歴史的背景を紹介し、今後のGAFAMの動向なども掴める?入門書
・後半は著者の思いというか、これが書きたいんだなぁというオタクっぽいアツい内容で、読む人を選びそうではある
・個人的にはメタバース自体に特別の関心があるわけではないが、自分が望もうが拒もうがメタバース時代はいずれやってくると思っているし(技術とはそういうもの)、スマホが普及した時のように周りの様子を眺めつつ順応していけばいいかな〜というスタンス
・メタバースとは直接関係ないが、SNSは「繋がるもの」ではなく「(不快な人間関係を)断ち切るもの」という文言にハッとした
確かにその通りで、日頃感じていたものを綺麗に言語化してくれたという感覚

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2022年06月06日

Posted by ブクログ

Vivyや電脳コイルなど、知っている作品が本書にでてきた。vivyは本当によかった、特に歌が。
メタバースの世界でのビジネスがこれからどんどん広がっていきそう

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2022年05月28日

Posted by ブクログ

最近週1くらいで新しい本が出ているメタバース系の書籍。フォートナイトや電脳コイルなど、人気ゲームやストーリーにメタバースの世界観を取り入れたアニメ等を例に、メタバースについて語られる。現状、メタバースの定義があいまいだが、本書を読めばなんとなくイメージをつかめると思う。メタバースがスマホレベルで流行するのは、VRゴーグルが映画「レディプレイヤー1」に出てくるくらいのサイズにならないと難しいといったかんじ。世間で話題のメタバースについて、なんとなくの雰囲気を知りたい人にオススメの一冊。

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2022年05月16日

Posted by ブクログ

もう一つの世界での新しい生き方を模索する。

最近やたらよく聞くメタバースという言葉。
新しい言葉だからその定義はまちまちでまだ明確になっていない中、この本では

メタバース
=「現実とは少し異なる理で作られ、自分にとって都合がいい快適な世界」

と定義し、入門書でありながらその核心を紐解いてくれている。
岡嶋先生の主観ちょっと強めだけど、メタバースについて歴史的背景から現状、課題まで網羅されていて、学び始めの一歩としてはとても有効な一冊。

先日ラジオでたまたま岡嶋先生のメタバースに関する話を耳にして、メキメキ湧いた興味を元に買ってみた当書。
正直メタバースについての知識なんて綿毛にも満たないほわほわな状態だったけど、この本を読んでグッと現実味が湧いたしもっと知りたい欲も湧いた。

内容は、現実が生きづらいなら自分にとって都合のいいネット上のもう一つの世界で生きていくという選択肢があってもいいんじゃない?というのが趣旨。
今はなかなか想像が追いつかないけど、メタバース上ではお金を稼ぐこともできるし、遊ぶことも恋愛をするもできるから、食事と排泄以外はそっちの世界で過ごすことができる。
しかも思い通りの見た目で、自分の周りはAIやフィルターバブルを通した自分にとって都合のいい人、モノ、情報が囲み、嫌な思いをすることもない。
嘘みたいな夢みたいな話。

いかんせん岡嶋先生とは考え方がとても似ていて共感の嵐。
リアルな世界がなんとなく生きづらいと感じていること、暇さえあれば"都合のいい世界"にどっぷり浸かっていたいこと、オタクであることなど挙げ出したらキリがない。
だから私はメタバースの世界で生きることを虚しいとか奇妙だと思わないし、むしろ歓迎・ワクワクスタンス。

メタバースが今後どうなるかまだまだ予測不能なことも多いけれど、言えるのは潜在ニーズは確実にあり間違いなく拡大するということ。

生まれうる新しい世界に胸の高鳴りが止まらない。

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2022年05月07日

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