岡嶋裕史のレビュー一覧

  • 5G 大容量・低遅延・多接続のしくみ

    Posted by ブクログ

    携帯がつながる仕組み、電波の使い方、1Gから5Gに至るまでの技術の進化が詳しく書かれていて勉強になった。5GはB2B2Xというビジネスモデル。「電波は石油よりも重要な有限資産」5Gはミリ波帯を使用。様々な技術の過程は頭に入れておきたい。

    0
    2023年01月27日
  • Web3とは何か~NFT、ブロックチェーン、メタバース~

    Posted by ブクログ

    昨年あたりから新たなバズワードとして一般化してきたWeb3。GAFAなどのテックジャイアントに支配されたインターネットを、個人の手に取り戻す非中央集権的なしくみであり、それを実現させるといわれるテクノロジーが、ブロックチェーンとNFTである。だけど、待てよ?少し話がうますぎないか?そう感じていたのも事実。

    本書は、ブロックチェーン、NFTの技術的な解説とともに、現実的に実現可能なことを提示する。ブロックチェーンで社会のすべての仕組みを置き換えることは不可能であり、NFTに至っては、そもそも本物だと示すためのスタンプのようなものにすぎず、利用できることは限られている。きわめて現実的だと感じた。

    0
    2023年01月09日
  • サイバー戦争 終末のシナリオ 下

    Posted by ブクログ

    読んでいて恐怖というか絶望しか感じない。自分のスマホやネットのサービスに預けた情報は政府やテロリストに筒抜けになっていると思って生活した方が良い。嫌ならすべてのインターネットサービスを解約(データ削除も依頼)し、スマホを捨て、PCを捨て、山で自給自足の生活するしかない。それでも原子力発電所を破壊されたり核ミサイルが飛んでくることまで防げない。本書ではセキュリティで最も弱いのは人間だという。それに異論はないが、「じゃあどうすれば良いのか」という感想しか出てこない。これが絶望でなければ何を絶望と言うのだろうか。

    0
    2023年01月07日
  • ブロックチェーン 相互不信が実現する新しいセキュリティ

    Posted by ブクログ

    これは良書である。
    ブロックチェーンについて世間一般よりは理解しており、実務や趣味で扱ったこともあるが実は本質的にはよくわかってないんだよね、、、という(私のような)非専門家にとって得難い入門書と言える。

    「特定の管理者がいない状況、もっと言えば参加者すべて敵同士であるような油断のならない状況で、事前の取り決めに抵触するようなデータ処理を認めず、処理の透明性を確保し、かつデータの変更や改ざんが不可能であるようなデータ蓄積システム」(本文より)について、まず前半は主に既存の暗号システムと対比しながら、かつ「ハッシュ関数」というキーワードに着眼しながら純粋に技術的に解説してくれる。ここがすでに類

    0
    2023年01月03日
  • サイバー戦争 終末のシナリオ 上

    Posted by ブクログ

    本書を読むと自分が使っているスマホやPCがいかに危険なものなのかが分かる。デジタルツールのユーザーの機密は保たれていないと絶望的な気持ちになる。GAFAやマイクロソフトはセキュリティの強化をしているが、政府機関がスパイ活動などに利用しているセキュリティホールがたくさん存在していることに恐怖した。伴うアンダーグラウンドの経済圏の存在についても恐怖でしかない。あまりにも現実離れした話が続くので逆に現実感がない。一歩引いた瞬間に冷や汗が背中を走る。

    0
    2023年01月02日
  • サイバー戦争 終末のシナリオ 下

    Posted by ブクログ

    サイバー空間での戦争が現実世界に影響を与える頻度が多くなり、近い将来にも大惨事が起こる可能性への警告本だということが、読み進めるにつれ腹落ち。
    便利なネット社会は性善説で造られているが、ダークに落ちた人間にとっては、やりたい放題になる。サイバー空間のバグを米国、ロシア、中国、北朝鮮、その他多くの国が兵器として仕えてしまう根底には、性善説でつくられたネットやアプリを余りにも多くの公共物に使ってしまったことがある。マイクロソフトのバグを使ったエターナルブルーが、米国諜報機関専用のつもりが世界に広がり、米国のインフラを攻撃するのに使われたという簡単な事実から、バグを世間に内緒で兵器として使うことはリ

    0
    2022年12月09日
  • 5G 大容量・低遅延・多接続のしくみ

    Posted by ブクログ


    5Gを理解するための基本事項を解説しつつ、簡単な技術説明があり分かりやすかったです。5Gが商用化された直後の本ですので関連する専門的な技術に関してや派生するビジネスモデルには薄い内容ですが基本確認に役立ちました。

    0
    2022年11月26日
  • 擬人化でまなぼ!ネットワークのしくみ

    Posted by ブクログ

    ネットワーク関係って言葉がもうわけわかめなんだけど、この本は基礎の基礎の基礎でイメージしやすくて良かった。
    他の本に移った時も、あのキャラのことねって思い出せたからまずは名前を把握するのにいいと思う。
    ネット関係が苦手だったから少しでも知識ができて嬉しい。

    0
    2022年10月08日
  • 大学教授、発達障害の子を育てる

    Posted by ブクログ

    自閉スペクトラム障がいの子を持つ親にとって、この先達の言葉は一つ一つが確実に優しく届くだろうと思う。親である著者自身も自閉症の気があるとのことだが、自閉症に伴う様々な困難や悩みについて、時に主観的に時に客観的に、それをエンタメ的な文体で軽やかに語って見せつつ、結論は誰もが納得できるような真っ当なものを提示する。なかなかできることではないと思う。

    0
    2022年08月07日
  • メタバースとは何か~ネット上の「もう一つの世界」~

    Posted by ブクログ

    リアルに似てるけど、心地良く調整された、テックジャイアントに支配された世界。それを甘んじて受け入れるのか。

    0
    2022年06月17日
  • メタバースとは何か~ネット上の「もう一つの世界」~

    Posted by ブクログ

    メタバースについて深く知ることができる好著
    この本では、Web3やNFTやDAOなどについては軽くしか触れていない。それによりメタバースをより分かりやすくしているといえるだろう。
    特に
    第3章 なぜ今メタバースなのか?
    第4章 GAFAMのメタバースへの取り組み
    エピローグ
    の章は重要かと感じた。メタバースを理解するにはこの部分が重要かも。

    0
    2022年06月04日
  • ブロックチェーン 相互不信が実現する新しいセキュリティ

    Posted by ブクログ

    河野太郎元大臣がオススメしてたので読んでみた。初心者が理解できるように説明してあった。ハッシュ値なんて言葉も最初はむむむ、だったのに、途中から普通に理解出来てて、なんだか賢くなったような気がして嬉しい(^-^)色んな人に知ったかぶりで説明したいけど、私の周りにはブロックチェーンという言葉自体がまだあんまり浸透してなくて、説明できる機会がまだあまりないのが残念(^-^)

    0
    2022年05月15日
  • 思考からの逃走

    Posted by ブクログ

    実に鋭い。
    主張が正しい、間違い以前に、視点と着想が鋭い。
    「人の無駄な仕事を考えつく能力は圧倒的(よってAIに仕事を奪われることはない)」
    「よい君主のもとで奴隷でいることほど楽な生き方はない」
    には完全に同意。自分がそう生きることはないけど。
    AIをシステムやサービスとして提供しようと考えるなら、この本で問われていることにどう答えるのか、考えておく必要がある
    そんなこと考えてもしょうがない、とかそれを言い出したらキリがない、などと言い訳する連中にAI(というか技術)を語る資格はない。

    0
    2022年04月24日
  • プログラミング教育はいらない~GAFAで求められる力とは?~

    Posted by ブクログ

    プログラミングは異文化コミュニケーションという言葉がもっとも心に残っている。
    自分とは異なる言語を理解しようとして、相手の言葉で相手にわかるように語りかける。
    ヴィトゲンシュタインの言語ゲームでいう相手の言語を学ぶことなのだと感じた。

    プログラミングを学ぼうと思いながらパイソンに手を出したりしたけど、うまいこといかず、ずっと迷走していたけれど、この本を読んですっきりした。
    著者は実際に大学院で情報科学を教えている先生であり、その人がこんなタイトルの本を書くのか?とおもったけれど、意図としては、末端のソースコードを書く意義は低くなっているということだ。

    それよりも上流にあるなぜそのプログラミ

    0
    2022年02月02日
  • 思考からの逃走

    Posted by ブクログ

     AI化が進む社会に対しての考察。

     いたずらに個人の責任をあげつらうといった精神論ではなく、時代の流れや社会の要請の面から考えているのが新鮮だった。

     著者個人としては失敗しても自分で決めたい、と述べている。しかし、今を生きる「失敗が許されない世代」に対してAI化が進む(判断を委ねる)事は仕方なく、そういう社会を作ってきたのは著者含めた先の世代の責任だとも記している。

     それでも、文学(SFやアニメなど)を用いながら、このままAI化を進めていいのか考えましょうと呼びかけている。一度進めてしまった、あるいは手に入れてしまった便利さは手放せない故に。

    0
    2021年09月15日
  • はじめてのAIリテラシー

    Posted by ブクログ

    AIを理解するに最低限必要な事項を優しく解説してくれている。
    AIと言う言葉は日になんども耳にするほどにバズワードになったげその内容については、ほとんどの人が理解していない。
    この本はそのような人に対してAIの概念と実際の内容を理解させてくれる。
    後半のAIのプログラミング部分などは特に知られていないので重要だろう。Pythonプログラミングの触りを知ることも必要なことだろう。

    0
    2021年09月11日
  • ブロックチェーン 相互不信が実現する新しいセキュリティ

    Posted by ブクログ

    ハッシュの仕組みから解説されていて、何の予備知識のない人でもブロックチェーンの仕組みを簡潔に理解できる。

    0
    2021年06月13日
  • 5G 大容量・低遅延・多接続のしくみ

    Posted by ブクログ

    無線通信技術の発展の歴史と技術の解説をしている本。1Gから5Gの特徴を取り上げ、当時の社会の反響なども取り上げている。

    最近5Gという言葉をよく耳にするため、詳しく知りたいと思いこの本を手に取った。その判断は正解で、通信技術をめぐるニュース(Huaweiと欧米企業との開発競争など)の思惑や、Iotがもたらす社会の変化などがよく分かったからだ。
    なによりも興味深かったのは6章の内容である。5Gを取り巻く変化によるリスクについて書かれたものだが、それは監視社会が進行するということである。
    Iotによるセンサーの増加によって、一個人の身体感覚は大きく拡張される。それはIotの恩恵ともいえる一方、世

    0
    2021年05月11日
  • 5G 大容量・低遅延・多接続のしくみ

    Posted by ブクログ

    話題の5Gに限らず、新旧の移動通信の仕組みを的確に説明した一冊。これを読んで、なぜ、駅に無料のwifiがあるのか(今までは、ただの撒き餌だと思ってた)、WiMAXとは何か(今まではただの商標だと思ってた)など、数々の誤解が氷解した。ブルーバックスの分量で、ここまできちんと端折らず、かつ、読み手の目線で説明してあるのは素晴らしい。そして、通信のフロンティアの一端にも触れられるので、読んでいてワクワクした。

    0
    2021年03月21日
  • 大学教授、発達障害の子を育てる

    Posted by ブクログ

    自身も自閉スペクトラム傾向を持つ大学教授が、自閉症スペクトラムを持つ子供を育てた奮闘記。ASDの基本的な理解や、療育、医療、学校、特別支援といった、発達障害の子を持つ親なら出会うであろう場面について等身大に描かれている。正直、学んでいる身からしてもここまで「発達障害の子を育てる親」の目線で網羅的かつ読みやすく書かれた本を知らない。自身のASD傾向もまた作中で振り返られており、親子2人のエピソードを通して自分自身についても振り返る機会を得た。発達障害の現実の困難と可能性を感じることができる本だった。

    0
    2021年03月19日