岡嶋裕史のレビュー一覧
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あいつらMMOもやった事ないだろ
ーゲイブ・ニューウェル
※MMO 大規模多人数参加型オンラインゲーム
ゲイブ・ニューウェルは、『Half-Life: Alyx』を開発したValveの共同創業者。見た目は典型的ギークの代表という雰囲気のマシュマロマン。しかし、アイドル的存在だという。確かに、DXだ何だと口にする連中は、Fortniteも知らない。エピグラムは、童心を思い出し擽られる台詞だ。そして彼が言う。「我々は今、人々が思うよりもずっと『マトリックス』の世界に近づいている」
WEB3とは、ビッグテックの支配から個人が解放されたインフラで、要素技術としてブロックチェーン、中でもNFTあたり -
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『暗号通貨の経済学 21世紀の貨幣論』を読んでブロックチェーンについてより詳しく勉強したいと思い購入。
改めてビットコインの制度設計は良くできてるなぁと感心。報酬がなければ(その報酬が貨幣として価値が担保できるものでなければ)トランザクションの検証なんて面倒なこと誰もやらないなと思った。
ブロックチェーンの課題について論じられた第5章と終章が特に興味深かった。
ブロックチェーンの長所は不特定多数の信用ならない参加者がいてもデータの信頼性は保ちつつ運営できる点で、このうちどれか一つでも当てはまらなければ無理にブロックチェーン使わずに既存のサービス(リレーショナルデータベース)でも良いのでは、 -
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実はweb3と聞いてもピンとこなかった。
非代替性トークン(NFT)、ブロックチェーンといった技術に裏付けられた新しいウェブのあり方ということである。
本書を手に取って、それがメタバースに繋がるものであるという記述を読んで、情弱の身としては、もしかしたら、これはオワコンなのかなと思ってしまった。
(ついこの間まではメタバース、メタバースと世の中では言っていたのに今やChatgpt一色だし。)
ちなみに、著者岡嶋さんの立場は、web3にそれほどの可能性hありませんよ、というものだ。
技術的な部分については、情弱仕様にブロックチェーンのしくみやNFTの用途などをわかりやすく書いてある。
本 -
Posted by ブクログ
web3という、ブロックチェーンを中核技術とする、真の分散型民主制という理想について、著者は共感と技術への強い興味を示しつつも、web3は結局は理想が骨抜きになり大企業の支配の下で適材適所で社会実装されていくであろうと予測する。
ブロックチェーンは、参加者が多大なコストを投じて当該チェーン内の記録の検証に参加することを前提とする仕組みなので、ビットコインのマイニングの報酬のように、明確なメリットがないと成り立たない。少数の参加者のみでチェーンを形成する場合は、比較的低コストで改竄ができてしまうし、最悪の場合、自然消滅的に全参加者が手を引いてデータが完全に消失する恐れもある。逆に、参加者が十分に -
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初心者でも凄く分かりやすい。成り立ちから、今の現状とこれからの展開についての予想。
固定化された格差のリセット。これは多くの人が行動を起こす動機として潜在している。例えばトランプ旋風、異世界転生モノも共通。
VRとミラーワールド。
物理法則に支配されたリアルの世界では、人間が生身で空を飛ぶ事は無理がある。でも、メタバースでは可能。リアルより人生の幅が広がる可能性すらある。現実からの逃避補完ではなく、今より良い世界を作るための手段として活用したい。
多様性を受け入れるとは他人の地獄と向き合うことです。綺麗なものではなくすごく嫌な部分はあるけれど、それでもあなたのそんなところを認めるよ。少な -
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面白い書籍だった。曖昧だったブロックチェーンのしくみや、なぜ、改竄が不可能であるか、実際にどうやってトランザクションが承認されるのか、得意なこと(管理者を信用できないデータの記録)と限界(インセンティブ付与という難題、システム変更の困難性、結局中央集権的性質が必要になるがそれなら中央の管理者を信用して別の既存のしくみで管理する方が合理的であること、マイニングに膨大な資源が無駄に浪費される)について、非常に平易でわかりやすく説明されていた。
インターネット同様に、強力な支配者を生み出すインフラツールの一つになるのではないかとの著者の警鐘に同意する。 -