岡嶋裕史のレビュー一覧

  • コンピュータvsプロ棋士 名人に勝つ日はいつか

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    NIIの「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトのキックオフイベントで松原仁先生の講演がおもしろかったので、たまたま見つけて読んでみる。

    …帰りの電車で読み始めて、いっきに読んじゃった。将棋は動かし方を知ってるくらいだけど、十分に面白かった。

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    2012年07月11日
  • アップル、グーグル、マイクロソフト~クラウド、携帯端末戦争のゆくえ~

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    おっさん向けクラウド/プラットフォームことはじめ。「クラウドとかプラットフォーム戦略とかよく聞くけど、いまさらどっから始めれば」という人が概略を掴むためにあるような本。岡嶋裕史の慇懃無礼とも思える書き口は、技術用語に慣れてない業界外の人にも笑いどころを提供でき、基本を抑えてる人でも読んでて楽しい。6章の今後の日本が取るべき戦略論では、前段の展開に釣られてかしごく正論で平凡の域を超えるには至らない。初心者向けと割りきってしまえばそうなのだが、筆者ならではの突拍子もない意見も聞いて見たかったのが心残り。

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    2018年10月20日
  • アップル、グーグル、マイクロソフト~クラウド、携帯端末戦争のゆくえ~

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    Microsoft,Google,Appleがクラウドを牽引しようとしている3企業として書かれている。どれも何かで一山当てた企業で、潤沢な資源がある。
    日本が追い付けていないといっても、それは仕方ない話だと思う。
    基盤が無理なら、より上位レイヤーであるSaaSの部分でがんばればよいのではないか、とあったが、こちらもFacebookやInstagramなどなど、個人向けのWebアプリは外国企業に食いつぶされつつある感じがする。企業向けのWebアプリは詳しくないのでわからないが、どうなのだろう。
    本書ではクラウドをめぐる企業間の駆け引きや思惑に言及してあって興味深かった。いつも社会から見て最適解を

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    2012年06月15日
  • 数式を使わないデータマイニング入門~隠れた法則を発見する~

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    タイトル通りに平易な数学の知識で読める本。データマイニングとは究極的にいえば分類して、知識を整理・発見することだと思う。それをいろいろなツールで行うことに過ぎない。そのツールを紹介し、現代っ子にも解りやすい例示を使っているのもよい。

    IT業界はビックデータブームだが、その入門にもいい本。

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    2012年01月12日
  • ウチのシステムはなぜ使えない~SEとユーザの失敗学~

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    IT業界を「つくる人」「つかう人」に分けるとして、本書は「つかう人」向けに書かれた本です。しかし、「つくる人」側の人間が読んでも得るところは大きいと思います。(私がそうでした^^;)全体的にユーモアのセンスを感じる文体なのも良いです。■第一部:SEという人々■第二部:SEと仕事をするということ「現代の陰陽師」という表現が微妙にツボにはまりました。ユーザ側がどのようなことを気をつけてSEに接するべきか、ということをターゲットにしているのですが、これはSEサイドの人間が読んでも非常に興味深い内容です。顧客サイドから見た自分はどういう立ち位置なのか、そしてこれからどうなっていくのだろうか。本筋とかけ

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    2012年01月09日
  • 数式を使わないデータマイニング入門~隠れた法則を発見する~

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    データまイニングについて、文字通りほとんど数式を使わずに記述した入門書。
    豊富なたとえ話を交え、わかりやすいのが最大の特徴。

    一番参考になったのは、「データマイニングは、データを分析してくれるけど、答を出すのは人間」という点。
    えてして万能なものと過信しがちなので、その1点だけでこの本を読んだ価値があった。

    あと、最後のビッグブラザーの話は漠然とわかっていても、改めて言われると戦慄が走る内容。

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    2011年11月21日
  • コンピュータvsプロ棋士 名人に勝つ日はいつか

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    ソフトと人間のバトルだが、チェスのIBMディープブルーVsカスパロフ戦のような企業による不透明感はない。
    日本人同士、フェアプレーは当然で、お互いを尊敬し高め合おうという意図が伝わってくる。
    おそらく技術者にとっては邪道であろう「作者の違うプログラムの合議制」を採用し、遮二無二勝ちに行くコンピュータ側と、それを堂々と受けて立つ女流王将。コンピュータの異色の打ち筋を「読んだ」彼女の「どれだけソフトのことを勉強したと思うのですか。(記憶なので不正確)」という言葉が印象的。
    難をいえば、技術者たちが個々の人間として書き分けられていないことで、その点「科学史ドラマ」とはならず、解説書の域を出ない。

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    2011年11月15日
  • 数式を使わないデータマイニング入門~隠れた法則を発見する~

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    題名の通りに本格的な数式は登場せず、厳密さを犠牲にしても分かりやすさにこだわってデータマイニングの何たるかを豊富な例により説明しています。データマイニングとは何か、データマイニングで何ができるかを大雑把に理解するにはコンパクトでとても分かりやすいのですが、引用されている例がいずれもオタク好みの例なので、人によって好みが分かれるかもしれません。その点を差し引いてもデータマイニングをお手軽に知っておきたい人には最初に読む一冊としてよいと思います。

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    2011年11月11日
  • コンピュータvsプロ棋士 名人に勝つ日はいつか

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     去年実現した清水女流王将と「あから2010」の対局を中心に,コンピュータの棋力向上の歴史を概観。女流王将は敗れたが,これは一番勝負。でも,いずれは名人がコンピュータに歯が立たなくなる日も来るはずだ。
     将棋とか囲碁,チェス,オセロなんかはゲーム理論でいう「二人零和有限確定完全情報ゲーム」。この種のゲームは先手か後手に必勝法があるか,そうでなければ引分になる。コンピュータが無限に計算できれば人間は絶対にかなわない。
     しかし無限に速く計算することは不可能である。比較的分岐の数の少ないオセロでさえ完全解明はされていない。将棋は80手程度で勝負がつくが,数手先まで読むのも場合の数が多くなりすぎて,

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    2011年11月28日
  • セキュリティはなぜ破られるのか 10年使える「セキュリティの考え方」

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    ネタバレ

    セキュリティの基本が説明されていて、とても分かりやすかった。「入り鉄砲と出女」の話を始め、この人のたとえ話はホントに分かりやすいと思う。

    技術は絶対ではないことを様々な形で説明していて、人間が作るシステムである以上、絶対に破られないセキュリティはないことが、きちんと説明されている。
    技術的な話はあまり出てこないが、普段、セキュリティという言葉にあまり触れない人や、セキュリティというものを見直したい人には特にお勧めできると思った。

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    2011年10月18日
  • 数式を使わないデータマイニング入門~隠れた法則を発見する~

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    データマイニングの考え方を易しく説いた良書。数式を使わないと謳うだけあって、本当にさわりのさわり程度の内容です。しかし初心者がいきなり数式満載の入門書に取りつくのは極めて危険です。「データマイニング?それって食べられるの?」レベルな方は本書を読んで雰囲気を感じるだけでも有益だと思われます。

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    2011年09月27日
  • ウチのシステムはなぜ使えない~SEとユーザの失敗学~

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    副題にSEとユーザーの失敗学とある。
    著者は現在は大学の準教授をしている方のようだ。
    折しも昨日は大手都市銀行の統合したシステム障害発生。全国でATMの稼働が停止という事態の報道があった。
    個人的には、今度の土日にこのIT関連の(ごく初歩的な内容だが)通信教育でのスクーリングを受けに行く予定あり。先日丸2日くらいかけてようやくA4版の紙3枚分の課題をまとめた。その関係もあるが、以前読んだSEの不思議な生態という本が面白かった記憶がある。

    第1章の1行目から一体これは!と思わせる引き付けるフレーズがある。初めはこうだ。
    ・・SEにはしてやられたと思うことが多い・・・
    著者は当然自らの体験も交え

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    2011年08月21日
  • 構造化するウェブ ウェブの理想型を実現する技術とは

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    Webの全体像から、今後進んでいく道について
    今ある技術に基づき書かれている。

    Webがより便利になるには、
    人を介したサービスではなく、
    コンピュータ同士のサービスが必要で、
    そのためには構造化が必要不可欠なことがよくわかった。

    また、専門用語についてもしっかり解説されていて、
    いい意味で面白みは少ないけど、ごまかしも少ない本だった。

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    2011年08月12日
  • アップル、グーグル、マイクロソフト~クラウド、携帯端末戦争のゆくえ~

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    1,2章はクラウドの概要とそれを取り巻く状況
    3章はマイクロソフト
    4章はグーグル
    5章はアップル
    それぞれの戦略のレビュー
    6章は日本での一般的な状況

    2010年3月に出版されているが、マイクロソフトがもたついていることを除けば、今読んでも違和感、古さはない。マイクロソフトについての記述が少々楽観的であったか。

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    2011年08月02日
  • 数式を使わないデータマイニング入門~隠れた法則を発見する~

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    データマイニング⇒情報管理⇒監視を分かりやすく。
    回帰分析(落としどころを探る)。
    決定木(効率的に判断する)クラスタ分析(分からないことは分かること)。
    自己組織化マップ(複雑な分類)連関法則(買い物かごの中身は?)ニューラルネット(神経をまねしてみる)
    自己組織化マップ=コホーネント

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    2012年07月21日
  • アップル、グーグル、マイクロソフト~クラウド、携帯端末戦争のゆくえ~

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    クラウドコンピューティングの説明を行い、その上で主要3社のそれぞれのクラウド戦略などの総合的な戦略を紹介している。

    マイクロソフトが事実上 デファクト・スタンダードになっているWindowsを基本に戦略を立てているのに対して、グーグルはデーターの動きから、OS分野に出て行こうとしているのと、開いている”窓”を占めていることを考えている。アップルは、スマホやタブレットで覇権を狙っている。

    新書だけあって、深い技術論よりも、サービス・概念から、今後の世の中の変化を予想している本だった。

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    2013年04月23日
  • 暗証番号はなぜ4桁なのか?~セキュリティを本質から理解する~

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    「暗証番号はなぜ4桁なのか?」というとても素朴な疑問を入り口として、技術やセキュリティの本質へ、ゆるーく迫った作品。セキュリティについてほとんど知らない方でも読めるくらいに分かりやすい記述ではあるところが立派。

    大切なのは、物事の本質・構造を知ること。それを知った上で活用すること。便利であることは、何かを犠牲にしていること(トレードオフ)。それらを理解し、不安に対しては自分自身で対策をすることの大事さが書かれていて、とても良心的だと思った。
    一方、モノを作る側、ルールを作る側は、使う側がそれらを意識しなくていいように作っているけど、、それは使う側にとって、果たしていいことなのだろうかと考えさ

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    2011年06月28日
  • 暗証番号はなぜ4桁なのか?~セキュリティを本質から理解する~

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    セキュリティの本質の理解とはほど遠いが、暗証番号がなぜ4桁なのか、ということはよーーく分かりました。これって、色々なことに応用できそうですよね。いわゆるトレードオフって奴。こちら立てれば、あちらが立たず、という。

    私は理想家肌でこの歳(40)を迎えましたが、ようやくこのことに気付き、変革はカタツムリの速度で、というガンジーの言葉の意味、重みをようやく噛みしめています。

    参考になったのは、
    1.セキュリティ・ポリシーの原則(経営者が作る、罰則を盛り込む、見直し期間を定める、内部監査)
    2.安全を意識化する(提供された仕組みを疑う。それを使う自分も疑う。資源の分散)
    ってところでしょ

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    2011年06月25日
  • 暗証番号はなぜ4桁なのか?~セキュリティを本質から理解する~

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    ネタバレ

    銀行の暗証番号が何故四桁なのか?という問題提起から、セキュリティーの弱点やそれに対する考え方を教えてくれる本。
    完璧に守れるセキュリティーは存在しない。しかも、セキュリティーを重視しすぎたら効率が落ちる。バランスが大事ってことね。

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    2011年06月07日
  • アップル、グーグル、マイクロソフト~クラウド、携帯端末戦争のゆくえ~

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    読書時点で少し前の著作になるのだが、このジャンルでは週刊誌レベルの情報でないと追いつかない。多分、書いている人たちも時間に追われてヒーヒーだろう。日々情報が差し替わっていくのだから。

    アップル・グーグル・マイクロソフトを「クラウド御三家」的に書いている。マイクロソフトのクラウド戦略は初めて読んだが、当然、なんの手も打っていない訳がないですわね。
    SaaS PaaS IaaS (SaaSしか変換されない)の基本概念も勉強する必要あり。クラウドへの懐疑も押さえるべきか。

    多少アップル寄りではあるが、アップルの弱点も抑えているので、良い。

    言葉の使い方も適正であり、好感が持てる。ただ、全体的に

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    2011年04月07日