岡嶋裕史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今年は宇野常寛さんの『庭の話』からインターネット、特にSNSについて色々な本を読んだり考えてきた。だが、この本の言うとおり、そもそもXはSNSではなく拡散性サービス。LINEやDiscordのような同好会のようなものがSNS。一方Xは世界に拡散され、自分とは違う世界が絶対に入ってくる。
受け入れられないものを見た人から分断が起きて波及していく。サイレントマジョリティがいいねを押すだけでもその意見に価値がつく。
「みんな違ってみんないい」ははたして正しいのか?結局自分が変わるより、好き同士で集まった宗教・正義で他人を叩くほうが楽なのではないか?個人の自由の先ってどうなるんだろう。
もう1つ -
Posted by ブクログ
著者の本を読むのはブリーバックスの『ブロックチェーン』に続いて2冊目になるが、本書を読んでこの方の新刊は今後チェックしていこうと思った。分かりやすさを非常に意識した構成(1行開けを多用している点とか)がまず目を引くが、著者自身の見解を決して押しつけがましくなく伝えつつ、読者に対してニュートラルな姿勢で向き合っている点が気に入った。そして時たまオタク気質の顔を覗かせる芸風も読んでいて楽しい。
内容について、Web3と呼ばれるものが本当に「巨大IT企業の支配から個人が解放されたインフラ」を目指すものなのであれば、著者が述べた通りうまくいかないだろう。プラットフォームの決めたルールの下で自由に発信で -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者は情報処理試験のテキストの著者でもあり、そのテキストのお世話になったこともある。読みやすい一般書もかなり書いていることを知って興味を持って読んでみた。
Web3を、
"「巨大IT企業(ビックテック)の支配から個人が解放されたインフラ」で「要素技術としてブロックチェーン、なかでもNFTあたりを重視する」くらいが最大公約数的な説明"
と定義し、そこにメタバースを含めた形で、
・プロローグ
・第1章 ブロックチェーン
・第2章 NFT
・第3章 メタバース
・エピローグ
の章立てで説明している。しかし、
"Web3の中にメタバースを含めることには、無理があると思う -
Posted by ブクログ
電子書籍。巷でよく聞く「web3」「ブロックチェーン」「NFT」「メタバース」。一度ちゃんと意味わかっとかないと。。。と思い読みました。web3の概念は要するに「一部の巨大プラットフォーマーだけ儲かるの頭くるからそれをみんなでやめようぜ!!」的な発想なんですね。ところが、それはほぼ難しいと。さらにブロックチェーンがそのための手段にはとてもならない。メタバースはweb3とは別な概念だが、現実的で、だからこそプラットフォーマーが群がる。。。ってことで要するに世界は変わらないってことですね。ちょっと偏った意見かなあ。。。と思いつつ勉強になりました。