岡嶋裕史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書は、電波とは何か、携帯電話が伝わる仕組みから説き起こされ、5Gに至るまでの変化を追いかける。
技術的なことに全く疎い自分にも、きちんと理解できる。
「電波が強い」とはどういうことか(振幅が大きくなる、周波数が高くなる)から、丁寧に説明してくれるのだ。
まず、その説明にわかりやすさがありがたい。
5Gをテクノロジーの黒船のように扱う論調も見かける。
たしかに、これから進んでいくであろうIoTに不可欠な技術であることはよくわかる。
岡嶋さんのいうように、自動運転の車で1秒通信が遅滞したら、えらいことだ。
一方で、一エンドユーザーとしては、5Gになっても、実際問題生活が大きく変わらない気もする。
これは本書の説明が悪いからではない。
いまだにスマートスピーカーに背を向け、個人情報を取られるのを拒んでいる私には、生活に関わる実感としてイメージできないからだ。
6Gで目指されるという無線給電が実現する話に、わくわくする。
そういえば、天野浩博士も、この技術の開発について講演で取り上げていた記憶がある。
テスラの夢が、現実になる、と。
至るところにネットワークがあり、私たちが至る所でセンサーとして入力し続ける。
幸福な監視社会がやってくるのかなあ?
これも何ともわからない。
もっとも、電力をこれからの時代、どう作るかが問題な気もする。 -
Posted by ブクログ
最近、IT系の入門書を手に取ると、大概この人の著作に行き当たる気がする。
この間『ITテクノロジー図鑑』を読んだ。
そこでもう少し深く知りたいなあと感じ、本書を読む。
ネットワークの基礎知識、
サイバーセキュリティの基本的な技術。
サイバー攻撃の方法や、個人情報保護の法律。
そしてセキュリティポリシーやマネジメントシステムの作り方。
自分としては、セキュリティポリシーやマネジメントシステムのところが勉強になった。
セキュリティは利用者には負担。
作るまではいいけれど、それを動かし続けるのは地味で、むしろ利用者に嫌われる。
でも、シャドーITにさせないように、守れるような制度設計をしなければならない。
とりあえず、ISO/IEC27001を調べてみよう。
IoTがサイバー攻撃の対象になるという話は、他のところで読んだことがある。
サイバー攻撃が今や国家間の戦争の一つの形態だという。
今まで思っていたのは…
国家機関のサーバーを攻撃してデータを盗んだり、壊したりする?
原発を動かすコンピュータを破壊してメルトダウンを起こさせる?
…などと派手なことを予想していた。
だから、大変なことになるんだろうなあ、と思っていても、どこか他人事だった。
本書で挙げられていた例は、もっと身近でびっくりした。
攻撃者はネットにつながったエアコンの温度をわずかに操作する。
どの家も気づかない程度に温度が上がる/下がっていて、電気の使用量が増え、停電に追い込まれる――。
えっ?そんな地味な攻撃もあり得る?!
しかし、地味だけになぜかリアリティを感じた。 -
購入済み
5Gと監視社会
5Gについて、いまいち何が凄いのかが腹に落ちないため電子書籍で購入。
あとがきにもありますが、5Gの話になるまで、前半というか75%くらいは、5Gになるまでの技術の話。まあ、分かりやすかったけど、★はあんまりつけられないかな、と思っていたら、最後の哲学的な章が印象的でした。前半乗り切れば良書です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ無線による通信の仕組みや携帯電話のネットワークについて、概要がよく分かる
電波は波長が短い(周波数が高い)ほど情報量は多く、直進性が強く(色々なものに邪魔されやすい)減衰しやすい(遠くまで届きにくい)。潜水艦などは波長が数十キロにもなる超長波通信を使っている。波長より小さい障害物を乗り越えたり、回折性も強くなる。
携帯はなるべく遠く、障害物に邪魔されずに通信したい(周波数が低い方が良い)ということと、高速通信(周波数が高い)という矛盾した要求のちょうどバランスをとった所(センチ波)を使ってきたが、これからはミリ波などの周波数帯を活用しようとしているところ。
3GHzで波長10cm。ミリ波→サブミリ波→光(赤外線〜紫外線)→放射線(X線〜ガンマ線)
光ファイバは近赤外線を使っており、数百テラヘルツの領域。
あまり利用者が多くなると割り当てられた周波数帯を使い果たして通話できなくなってしまので、人の多いところではキャリアが無料WiFiを設置していることも多い。
センサなどで通信できるよう、LowPowerWideArea通信の規格が5Gでは策定されている。帯域が狭く、速度も遅いが、センサは電池容量も小さいのでこれでよい。週に一度、1キロバイト程度のデータを送信するだけなら単3乾電池2本で10年稼働できる
スペックとしては6Gでこれ以上のものを実装する必要はあまりない。が、技術の進歩はLAN、マウス、プリンタなどの線を廃してきたという歴史があり、6Gでは無線給電によって電力線をなくす方向にいくのではないか -
Posted by ブクログ
応用情報合格者です。
キタミ式と比べると凄くお勉強本って感じがしますね。
簡単な説明→問題という構成ですが、一回目は絶対解けないと思います。繰り返し学ぶことを前提としているのも勉強感が増しています(良いことなんですけどね)。
資格本として申し分ないのですが、私のような意志薄弱者にはキタミ式など図解メインのライトなものを一回挟まないと厳しいです。
モチベーションを保てたり、基本情報保持者であれば、この一冊でも十分なのかもしれません。私は無理だったと思います。
電子版は検索できないですし、資格勉強のおともにするには使いづらいです。紙書籍版を買いましょう。