【感想・ネタバレ】ブロックチェーン 相互不信が実現する新しいセキュリティのレビュー

あらすじ

参加者が誰もお互いを信用し合っていないからこそ、正確な計算結果が未来永劫保存される──。暗号通貨(仮想通貨)ビットコインを支える仕組みとして登場したブロックチェーンは、かつてのインターネットのように新たなインフラへと育ちつつある。本書はその本質と構造をわかりやすく解説し、新たな応用先まで展望。技術解説書のトップ著者が挑んだ、「これ1冊で網羅できる」ブロックチェーンの決定版入門書!

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Posted by ブクログ

もちろんプロ向けではないが、素人で、概念よりももう少し仕組みを理解したい人には絶好な本。仕組みを理解して、初めて技術の展望が理解できる。面白かった!

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2025年01月24日

Posted by ブクログ

これは良書である。
ブロックチェーンについて世間一般よりは理解しており、実務や趣味で扱ったこともあるが実は本質的にはよくわかってないんだよね、、、という(私のような)非専門家にとって得難い入門書と言える。

「特定の管理者がいない状況、もっと言えば参加者すべて敵同士であるような油断のならない状況で、事前の取り決めに抵触するようなデータ処理を認めず、処理の透明性を確保し、かつデータの変更や改ざんが不可能であるようなデータ蓄積システム」(本文より)について、まず前半は主に既存の暗号システムと対比しながら、かつ「ハッシュ関数」というキーワードに着眼しながら純粋に技術的に解説してくれる。ここがすでに類書の「礼賛的な」解説書より読みやすい。

その上で、後半では「確かに素晴らしいアイデアと技術だけど相当ムダが多いし、そもそもどうしてもこれじゃないとダメ、っていう使い道ってそんなにたくさんあったっけ」という、ウェブ3.0についていけてないナウくないやつのレッテルを貼られることが心配で分かったふりをしていた素朴な疑問について、(しつこいが私のような)非専門家にとって非常にわかりやすい解説がなされる。

納得感があったのは、「『技術』には、おおむね『思想』がセットでついてくる」(p242)というあとがき部分。
ブロックチェーンは、それ自体は無色透明な技術のまとまりに過ぎないのだが、自立分散というワーディングともあいまって、新しい働き方、オープンで平等な枠組み、ひいては資本主義のオルタナティブみたいなほとんどイデオロギーにちかいような文脈で語られることには私も不思議さは感じていた。

取引相手が善意かどうかは保証しない、危険な相手とかかわっても取り消せない(いずれも本文より)、といった点を解消しようとすればおのずと公的認証を求めるようになる。
「、、、非中央集権の旗印であったはずの技術が、その発展の中でむしろ既存の権力者を強化する方向に働く可能性すらあるのだ。
我々は、インターネットで一度それを目にしたばかりである」(p240)。

どんな技術も使い方次第、当たり前のことを再認識できる本。

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2023年01月03日

Posted by ブクログ

河野太郎元大臣がオススメしてたので読んでみた。初心者が理解できるように説明してあった。ハッシュ値なんて言葉も最初はむむむ、だったのに、途中から普通に理解出来てて、なんだか賢くなったような気がして嬉しい(^-^)色んな人に知ったかぶりで説明したいけど、私の周りにはブロックチェーンという言葉自体がまだあんまり浸透してなくて、説明できる機会がまだあまりないのが残念(^-^)

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2022年05月15日

Posted by ブクログ

ハッシュの仕組みから解説されていて、何の予備知識のない人でもブロックチェーンの仕組みを簡潔に理解できる。

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2021年06月13日

Posted by ブクログ

いきなりハッシュ値の話から始まるので驚くが、ブロックチェーンは暗号技術の応用・発展形であることが述べられる。
その文脈において、ビットコインに代表される仮想通貨のブレイクが位置付けられているので、見通しがよい。
そして、バラ色の技術として語られがちなブロックチェーンもまた、技術的・社会的な理由で頭打ちになることが予測されている。
私もバラ色であることを期待していたので冷や水を浴びせられたのだが、でも納得感はある。

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2019年03月10日

Posted by ブクログ

ブロックチェーンについて初心者対象に書かれた内容とのこと。
前半部分では、「互いを信頼しない利用者同士が大規模に協力しあう仕組み」の説明。(この部分はネット上でもよく解説があるのもの)
もう一つは、技術核にあるハッシュの内容と利用の仕方が解説されている。暗号について基本を知るといういみでこの部分の解説はわかりやすい。ここは特に読む価値があると感じた。
後半部分は、暗号資産との関連やブロックチェーンの真の評価(利点もあれば欠点もある)が書かれている。改めて、この部分も読んでおく価値がある。比較的わかりやすく解説されている。

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2019年02月20日

Posted by ブクログ

ブロックチェーンとは何か?という問いに対して、たいへん丁寧に説明がなされている一冊。
本書を読んだ上での私の理解が正しければ、第三者による複製が簡単に行えるインターネットの世界において、Winnyに代表されるP2P機能によって情報の信頼性を担保するための技術がブロックチェーンであり、その仕組みを利用している代表的なものがビットコインをはじめとする仮想通貨である、ということになる。
そのあたりの技術的な部分をイチから知りたい人にとっては格好の入門書になると思う。
本書の初版は2019年で、当時はブロックチェーンの技術がインターネットの登場以来の画期的なイノベーションとして業界内でかなり盛り上がっていたみたいだけど、今はどうなっているのかな。

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2023年10月08日

Posted by ブクログ

『暗号通貨の経済学 21世紀の貨幣論』を読んでブロックチェーンについてより詳しく勉強したいと思い購入。

改めてビットコインの制度設計は良くできてるなぁと感心。報酬がなければ(その報酬が貨幣として価値が担保できるものでなければ)トランザクションの検証なんて面倒なこと誰もやらないなと思った。

ブロックチェーンの課題について論じられた第5章と終章が特に興味深かった。
ブロックチェーンの長所は不特定多数の信用ならない参加者がいてもデータの信頼性は保ちつつ運営できる点で、このうちどれか一つでも当てはまらなければ無理にブロックチェーン使わずに既存のサービス(リレーショナルデータベース)でも良いのでは、というのは世の中の多くのビットコインを使ったサービスに言えることだろう。

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2023年07月18日

Posted by ブクログ

ブルーバックスのブロックチェーン本。
私はブロックチェーンをこの本で最初に学んだ。さらっと流して表面を知るには十分と思った。
ブロックチェーンが流行ったのはなぜか、なぜブロックチェーンは誤魔化せないのか、といった技術的側面をざっくり知ることができる。
今後、ブロックチェーンとそれにまつわる技術などをもっと知っていきたいと思いました。

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2023年07月11日

Posted by ブクログ

面白い書籍だった。曖昧だったブロックチェーンのしくみや、なぜ、改竄が不可能であるか、実際にどうやってトランザクションが承認されるのか、得意なこと(管理者を信用できないデータの記録)と限界(インセンティブ付与という難題、システム変更の困難性、結局中央集権的性質が必要になるがそれなら中央の管理者を信用して別の既存のしくみで管理する方が合理的であること、マイニングに膨大な資源が無駄に浪費される)について、非常に平易でわかりやすく説明されていた。
インターネット同様に、強力な支配者を生み出すインフラツールの一つになるのではないかとの著者の警鐘に同意する。

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2023年02月18日

Posted by ブクログ

さくっと読めて、技術だけにフォーカスして解説されているのでブロックチェーン技術のざっくりした理解にはよかった。
ただ前半分は既存の暗号技術などの解説なのと、後半もビットコインならではのトランザクションや送金の真正性検証の詳細などかやや薄かったと感じた。ブロックチェーン(BC)そのものではないものの、BCを利用した最大のアプリケーションであり、どのようにBCを利用してアプリを実現しているかもう少し明確な説明があると双方の理解が深まったのではないかと思った。

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2022年12月15日

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ブロックチェーンについて、技術面での基本要素が理解できました。非常によく考えられていて、興味深い技術だと感じました。
「ハッシュ関数」のような基礎も丁寧に記述されていて、入門書としては素晴らしいと思います。

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2022年05月25日

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ネタバレ

ハッシュ値という基本解説から始まり、ブロックチェーンの仕組みを誰でもわかるように説明してくれている。なぜブロックなのか全然わかっていなかった、勉強になった。

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2022年01月23日

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技術的な内容までは知らなくていい、または、ブロックチェーンの利用者としてそのシステムの特色を知っておきたい、というレベルのニーズにほぼ最適な一冊でした。

ハッシュについて丁寧に解説してくれているのに、公開鍵暗号についての説明はかなりあっさりとしていると感じました。デジタル署名との関連もあるため、もう少し掘り下げてほしいと思った次第です。

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2021年12月02日

Posted by ブクログ

ブロックチェーンについてよく理解してなくてモヤモヤしてたので、技術的な解説として買った。期待していた内容でよかった。

前半はハッシュ関数、公開鍵暗号などの説明で大体知ってることの復習だったけど、ブロックチェーンはこれらの道具の組み立てでできてるので、わかりやすい。

マイナーが必死で計算してるのは「ある特定のハッシュを生み出すデータブロック」だと言うのがわかった。総当たり以外に手段が無い。データを1ビット変えてハッシュ関数計算というのを果てしなく繰り返して「あたり」を待つ。こんなことにアイスランドの電力使用量と同じぐらい電気使って計算する。なんともはや。

最近中央銀行発行仮想通貨というのが話題になるけど、なりたつのかなあ。

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2021年07月05日

Posted by ブクログ

主にビットコインの基幹システムとしてのブロックチェーンの仕組みや利点について俯瞰することができた。数式を用いず、図を多用してグラフィカルに理解できるので大まかな理解は得られるが、細かな技術面までは踏み込んでいない印象。教養として知っておきたいというニーズは満たせたのでよかったと思う。

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2021年06月05日

Posted by ブクログ

ブロックチェーンについて、そのシステムとしての特性、長所短所を分かりやすくまとめられている。
どうしてビットコインが暗号資産と言われるのか?既存のシステムとどのような違いがあり、どうして安全性が保たれるのか?しっかりと問に答えてくれる1冊。

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2021年04月12日

Posted by ブクログ

ブロックチェーンをただ礼賛するだけでなく、その技術の限界や適した範囲について考察されていて、ブームを落ち着いて見られるようになったかも。

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2021年01月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ブロックチェーンのベースになる暗号化の仕組み、ハッシュ関数に関して詳細が書いてある本
非常にわかりやすく、技術的な表層の部分は捕らえられるはず
特にハッシュ関数の生成に関する部分、ビットコインのトランザクションに関する部分、共通鍵と秘密鍵の部分の説明はステップを踏んでいてわかりやすい
ブロックチェーンに関する初歩的な内容なので、本書はおススメできる
後半最後の方の部分は、技術的な内容はそこまで書いてないので、読み飛ばしても良いかも

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2019年08月27日

Posted by ブクログ

カタカナの用語が頻出で苦労したが、ブロックチェーンの概要が分かったような気がする.ハッシュ関数の応用が最初の決め手の由.全てのデータを各ノードが保有することで、個々の個人を信用できなとしても、システムとしては信頼性の高いものが出来上がるという仕組みだ.ビットコインを例としてブロックチェーンの仕組みを解説していが、サトシという単位があるのに驚いた.考案者(サトシ・ナカモト)に敬意を表しているのだろう.終章でブロックチェーンの将来像を模索しているが、どのような用途に使うかが一番の問題だろう.

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2019年07月28日

Posted by ブクログ

ハッシュ値や公開鍵基盤などのブロックチェーンに関わる技術や、ブロックの作成方法やこの技術を使ったビットコインのお話など。
p2pの様に全ての端末を水平に扱い、参加者が疑うべき対象という前提で成り立つブロックチェーン。多数決の様な民主主義を持った技術という印象か強いなと感じました。

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2019年07月23日

Posted by ブクログ

入門者向けにとても分かりやすく説明されていると感じました。

ブロックチェーンの仕組み自体は素晴らしいものだということが良く分かります。
しかし、この仕組みを何かに実装し運用を続けていくための維持コストは膨大です。
続けるためのモチベーションも保つのが大変そうに思えます。

現在実運用中の仮想通貨のシステムが今後どのような方向に行くのか?
ブロックチェーンを利用した新しいビジネスが生まれるのかを注意して見ていくことにしよう。

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2019年03月17日

Posted by ブクログ

ブロックチェーン初学者だが、わかりやすかった。周辺知識についても詳しい説明があり丁寧。
かなりあっさりしていて初学者向けだが、物足りなさもある。

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2025年07月19日

Posted by ブクログ

★ブロックチェーンの仕組みがわかる。特にハッシュ計算の説明が丁寧。ブロックチェーンが万能の技術ではないこと、長所の裏返しで適さない業務があることが強調されている。

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2023年05月07日

Posted by ブクログ

簡にして要を得たブロックチェーンの解説だった。数学的に難しいところを端折る具合がほどよいのだろう。

暗号資産のためにマイニング(暗号を解くことですかね)をどうのこうの、なんてニュースを聞くが、なぜマイニングをすることが必要なのかさっぱりわからなかった。この本を読んでだいたいの疑問は解けた気がする。誰でもかんたんに取引記録のブロックを書き足せるようだと仕組みとして成り立たないから、何らかのコストを払わせる仕掛けとしてマイニングが採用されているのかと。ただコストだけではマイニングをする人がいないから、もしビットコインであれば報酬としてビットコインそのものを払ってやる。なんというか自己参照的なところが不思議な感じである。

また非中央集権的なところがブロックチェーンの特徴であって、管理者がいなくても勝手に走り続ける。開発者が正体不明のサトシ・ナカモトというのも何だそりゃであったが、ようやく得心がいった。けれど自律的に延々とブロックを延長し続けるシステムって、ウィリアム・ギブスンの有名な小説に出てきたスペースコロニーの奥深くにいる機械仕掛けを連想してしまう。不思議、不思議。

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2021年01月27日

Posted by ブクログ

ブロックチェーンが何物か全く知らなかったので手に取りました。暗号化の考え方から分かりやすく解説されており、ブロックチェーンが誰も信用できない環境で信用できる取引を実現させている仕組みが良く理解できました。
電子証明書や公開鍵暗号方式の延長線上で述べられており、もともと良く分かっていなかったそれらの仕組みも理解できてお得な感じでした。世界中の参加者がブロックを追加するために熾烈な計算の競争を行っていることや、最初のトランザクションからすべてのトランザクションが記録されていることなど、その仕組み自体はとても画期的なものだと思いました。

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2020年04月11日

Posted by ブクログ

ブロックチェーン技術の前に、ハッシュ値や暗号化技術(共通鍵、公開鍵)、データベースといったIT系の基礎知識(基本情報技術者試験内容)が前提にあり、ビットコインとの関連(マイニングなど)が解説されている。万能技術ではないゆえの今後の課題などは、テクノロジー分野の進化・過程では避けて通れない部分かもしれない。

個人的には全体的にまだ理解できていない部分があるので、類書を読んでもう少し理解したいと思えたため、足掛かりになった1冊。

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2020年03月15日

Posted by ブクログ

ざーっと読んだ。眠くなったけど超概要イメージはつかめた。とりあえずビットコインは今さら手を出すものではないなと分かった(笑)
今後ブロックチェーンを使った新たなビジネス、サービスが出てきたら早めに察知して利用できるといいよね。情報に敏感に生きていく。

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2019年12月04日

Posted by ブクログ

ブロックチェーンとその技術を使った暗号資産について。ハッシュ関数、デジタル証明から始まりビットコインを例に暗号資産の簡単な解説を行う。初心者にも分かりやすい。
ブロックチェーンは、中央管理者不在のもとで信頼できない相手であっても連綿と連なる情報の正当性を確保するこでシステムの運用を担保する。それを支えるのが、ハッシュ関数と暗号化技術。
著者はブロックチェーン技術に未来を感じているようだが、自分は技術的背景が分かっても懐疑的な見方は変わらなかった。

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2019年10月13日

Posted by ブクログ

難しい…
というか、付いていけなかった(//∇//)
もう少しバリューチェーンの概略・仕組みを分かりやすくしてくれたら読みやすくなると思うのはボブだけでしょうか…

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2019年04月23日

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