【感想・ネタバレ】大学教授、発達障害の子を育てるのレビュー

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Posted by ブクログ

自閉スペクトラム障がいの子を持つ親にとって、この先達の言葉は一つ一つが確実に優しく届くだろうと思う。親である著者自身も自閉症の気があるとのことだが、自閉症に伴う様々な困難や悩みについて、時に主観的に時に客観的に、それをエンタメ的な文体で軽やかに語って見せつつ、結論は誰もが納得できるような真っ当なものを提示する。なかなかできることではないと思う。

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2022年08月07日

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自身も自閉スペクトラム傾向を持つ大学教授が、自閉症スペクトラムを持つ子供を育てた奮闘記。ASDの基本的な理解や、療育、医療、学校、特別支援といった、発達障害の子を持つ親なら出会うであろう場面について等身大に描かれている。正直、学んでいる身からしてもここまで「発達障害の子を育てる親」の目線で網羅的かつ読みやすく書かれた本を知らない。自身のASD傾向もまた作中で振り返られており、親子2人のエピソードを通して自分自身についても振り返る機会を得た。発達障害の現実の困難と可能性を感じることができる本だった。

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2021年03月19日

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著者自身も本書の中で発達障害気質と公言しており、文章や考え方が非常にユニークでくすりと笑えた。発達障害児を育てるという意味では多分に苦労もあったと思われるが、本書は単なる苦労話ではなく、読者に配慮した構成になっており多くの気づきを与えてくれた。

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2024年02月04日

Posted by ブクログ

著者は「子ども科学電話相談」に出演している岡嶋裕史先生で、発達障害の子を持つ親(←岡嶋先生)が我が子をどのように見つめているのかが記されたエッセイ。
全ての親子がこんな楽しげな話で片付くものではないながらも、それでも読んでいて温かい気持ちになる一冊。
発達障害についての新たな知見を求めるなら専門書を読めば良いと思う。

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2024年01月24日

Posted by ブクログ

人前で読まない方がいいよ、というくらい声に出して笑いながら読みました。ネット民特有の飄々とした言い回しで綴られた文章なんですが、同系列の文体の著者さんの中では、もっともノーブル。品があるのにおかしいんです。
『バッタを倒しにアフリカへ』『南極で心臓の音は聞こえるか』ときて、この本。光文社新書さんはコメディタッチで内容の濃い本を書ける著者さんを引っ張ってくるのが上手だなぁと、いつもながらに感心させられます。

内容がどれくらい当事者の方にとって参考になるものなのかは判断つきかねますが、面白がる(だけじゃないのは十分わかるのですが、あえて)という受け止め方があるんだなぁということと、多様性がコミュ障の人を生きづらくさせているんだということに、なるほどなぁと思わせられました。その一方で、多様性の称揚が障害をもつ人の居場所を少しずつ増やしていっているのも事実だと著者さんはおっしゃってます。毒にも薬にもなるのが多様性の実態なのかもしれません。

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2022年02月18日

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発達障害の当事者が自分のことを語るのはなかなか難しい。なのでその傾向がある著者が言語化してくれているのは障害児を育てている立場としては我が子の理解のヒントになるのでありがたい。

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2021年11月25日

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自身も発達障害傾向のある教授と、自閉症スペクトラムのお子さんとの生活が率直に?包み隠さず?書かれていて読みやすかったです。やや自虐的に書かれていたり、言い回しがわかりやすかったりするので、思わずニヤリとしながら読みました。
当事者の方(発達障害を持つお子さんの親)はやはり大変だと思います。が、この本を読むと「わかるわ〜」とか共感したり、少し肩の荷が降りて子育てゆるく楽しもうと思うのかな、と、想像ですが感じました。

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2021年07月02日

Posted by ブクログ

著者が発達障害の専門家ではないので、すべて一般化できるかどうかは分からないが、1つの事例として分かりやすく、発達障害がどういうものかが具体的に意識できるようになった。というのも、著者の子だけでなく、著者も発達障害との境界上にいると思われるエピソードが山のようにあり、著者自身もそのように意識しているため、2つの具体例、特に本人の部分は、なぜそうなるのかという本人の意識も言語化されているため、余計に分かるような気がするからだろう。
おかげで、発達障害の診断基準のように学術的なところはあまり突っ込んで読まなかったが、たくさんの具体的な行動から、重度でない発達障害の兆候や表現が何となくイメージできた。また、発達障害の子を持った親の気持ちや、医師や療育施設などの典型的な反応なども知ることができた。
本書で初めて知ったのだが、発達障害は生まれつきであって、病気のようにある日発症したり、後天的に獲得するものではないらしい。つまり、親の育て方の問題ではないようで、これだけでも安心する親は多いのではなかろうか。

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2021年04月18日

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