岡嶋裕史のレビュー一覧
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▼メタバースの意義
・SNSは、自分と合わない人を排除して気の合う小集団を構成する「フィルターバブル」の文化を形成した
・メタバースは、そのフィリターバブルを加速させる
・今、社会では多様性が謳われているが、同性愛は肯定されるのに二次元への愛はオタクとして気持ち悪がられるという不思議な状態が発生している。本当に多様性を認めるということは、決して綺麗なことではなく、汚らしい人間の欲求も肯定すること。
・メタバースでは、そんな極めて個人的で綺麗ではない価値観も含めた多様性を見た目、そんな人同士がつながる小集団を形成できる(リアルよりも美しく、都合の良い世界)
・究極的には、メタバース内に自分と、自 -
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「メタバース」を学習するために読んだ本、2冊目。
メタバースとは、ゲームやアニメの世界観をベースにする「現実とは少し異なる理で作られ、自分にとって都合がいい快適な世界」である。
メタバースは、コミュニケーションだけでなく生活全般をフィルターバブルに包んでくれる。メタバースにより、個々にカスタマイズされた快適な空間を作ることで、多様性を達成することが可能なのではないか、という。
確かに、多様性を受け入れるということは、他人の地獄と向き合うことだ。「汚い」と切り捨てたくなる他人の愚行を認めないで多様性を語る資格はないんじゃないか、とも思う。
かといって、汚いと思うものにまともに付き合いたくな -
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・あくまで著者の定義ではあるが、メタバース、ミラーワールドなど混同されがちな概念を整理し、今なぜ勃興しているかなどの歴史的背景を紹介し、今後のGAFAMの動向なども掴める?入門書
・後半は著者の思いというか、これが書きたいんだなぁというオタクっぽいアツい内容で、読む人を選びそうではある
・個人的にはメタバース自体に特別の関心があるわけではないが、自分が望もうが拒もうがメタバース時代はいずれやってくると思っているし(技術とはそういうもの)、スマホが普及した時のように周りの様子を眺めつつ順応していけばいいかな〜というスタンス
・メタバースとは直接関係ないが、SNSは「繋がるもの」ではなく「(不快な -
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もう一つの世界での新しい生き方を模索する。
最近やたらよく聞くメタバースという言葉。
新しい言葉だからその定義はまちまちでまだ明確になっていない中、この本では
メタバース
=「現実とは少し異なる理で作られ、自分にとって都合がいい快適な世界」
と定義し、入門書でありながらその核心を紐解いてくれている。
岡嶋先生の主観ちょっと強めだけど、メタバースについて歴史的背景から現状、課題まで網羅されていて、学び始めの一歩としてはとても有効な一冊。
先日ラジオでたまたま岡嶋先生のメタバースに関する話を耳にして、メキメキ湧いた興味を元に買ってみた当書。
正直メタバースについての知識なんて綿毛にも満たな -
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AIとの現実味のある付き合い方を考えることができて良かったです。
そもそもAIがここまで盛り上がったのは「ものごとの決定の責任をなにかに押しつけたい」というニーズがあったからだ、という因果関係は今までに自分にない認識でした。
そのニーズはネットの普及で選択肢が広がりすぎたこと、さらにSNSの普及で失敗が許容されない社会になってきたことからきているとのことで、まさにその中を生きてきた世代としては納得させられるものでした。
本の中で繰り返されていた筆者の主張は、「たとえめんどくさくてもAIについて知って、実装者に全てをコントロールされないように意見を形成していこう!」というもので、とても現実的 -
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〈全体の感想〉
「いまさら聞けない」とか「常識」と言った言葉がタイトルに入っているのでIT初心者向けの丁寧でわかりやすい解説書かと思っていた。しかし、いざ読み始めると「難しい」と感じてしまった。特に第1章と第2章はITに詳しくない私には難しい単語が多く、全て調べていると読み終わるのにとても長い時間を要してしまいそうで、正直ある程度はわからないまま進んでしまった。今後は基本的な用語を覚えていきたいと思った。
基本的な用語も解説しつつ、過去の歴史や今の社会の現状、今後の課題なども書かれている。さらにITだけでなく、私たちの心の持ち方についても言及されていて心を打たれた。
〈面白かったところ〉 -
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ネタバレ大学の情報学部の教授の著作。
最近の学生の気質から、AIが台頭してくる近未来を予見する。
「社会の舵取りをAIに任せるのがいいのだろうか? それを本書で検討していきたい。」
それが本書のテーマであり、結論としては、タイトルに反して、
「AIの思考が今後どんなに人間に優越することになっても、私たちは考えることをやめてはいけない」
と、思考からの逃走に警鐘を鳴らす。
凡そ、予想のついた内容ではあるが、日ごろから若い学生たちと多く接している教授という立場から、なぜ昨今の学生は考えることをしないのか、それは何に原因があるのかを、分かりやすく解き明かす筆致が見事で、読みやすい。
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ネタバレ・コーディング(狭義のプログラミング)の教育 → いらない
プログラミング的思考(も含めた広義のプログラミング)の教育 → すごくいい
(13)
・プログラミングと前工程(26-7)
①お客の悩みを聞く
②悩みの本質を洞察、分析し、解決策を立案する
③解決策のうち、情報システムでやるべき部分を抽出する
④やるべきことのざっくりした設計図を作る
⑤ざっくりした設計図を、もうちょっと詳細な設計図や日本語(別に英語でもいいけど)による指示に細分化(ブレイクダウン)する
⑥それをさらに、コンピュータにとってちょうどよいサイズに細分化する
⑦適切なサイズになった指示は、日本語で書かれているだろうから、 -
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簡にして要を得たブロックチェーンの解説だった。数学的に難しいところを端折る具合がほどよいのだろう。
暗号資産のためにマイニング(暗号を解くことですかね)をどうのこうの、なんてニュースを聞くが、なぜマイニングをすることが必要なのかさっぱりわからなかった。この本を読んでだいたいの疑問は解けた気がする。誰でもかんたんに取引記録のブロックを書き足せるようだと仕組みとして成り立たないから、何らかのコストを払わせる仕掛けとしてマイニングが採用されているのかと。ただコストだけではマイニングをする人がいないから、もしビットコインであれば報酬としてビットコインそのものを払ってやる。なんというか自己参照的なとこ