岡嶋裕史のレビュー一覧
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ChatGPTは膨大な過去のデータを蓄積した言語モデルなので、新たな概念を生成することはできない。ある一定のルールの元で「尤度(もっともらしさ。あるデータが観測されたときに、そのデータが元々どういうパラメーターを持つ確率分布から生まれたものだったかを示す、経験に基づく数値)」の最も高い答えを既存のデータベースから返しているに過ぎない。だから単純な論理問題や計算問題に誤答したりする。先日、ChatGPTが東大入試の数学にほとんど誤答したというニュースがあったが、さもありなんと思わされた。こういうことが手軽に理解できるだけでも本書は読む価値がある。
ちょっと文体が軽くて読みづらいけど、人間は「愚 -
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話題のChatGPTに関する書籍だが、著者の作品で以前読んだブロックチェーンやWeb3.0にをテーマにしたものと比べると、新しい知識や知見という部分は少なかったように個人的には感じた。それは恐らく、ChatGPTに代表される対話型AIについて、巷に溢れる情報量が非常に多く、おおよその機構や問題点などがあらかた表に出ているせいで新鮮味を感じにくかったからじゃないかなという気がする。
よって本書はそういった視点ではなく、著者自身のエッセイとして楽しむ感覚で読むことにしたんだけど、過去作と比較するとインパクトはそれほどでもなかったかなあ。
もちろんこれはあくまで私自身の読み方なので、AIに関してイチ -
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『メタバースとは何か』『Web3とは何か』も記憶に新しい著者によるChatGPT解説本。技術的な観点はブラックボックスということもあって抑えめ。よって客観的・体系的に解説というよりは著者の見解とセットという内容になっている。タイトルを「ChatGPTとは何か」にしていないのは誠実とも言えるのだが、この辺りは読者によっては読む前と期待とミスマッチが起きるかも。個人的には現実世界との接続に言及していく第4章以降が「生成AI時代を君たちはどう生きるか」という問題提起になっていて興味深かった。後半のpp.210-211に「現状の言語モデルは正確な回答を提示するのに不向き」という昨今世の中で誤解されがち
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Posted by ブクログ
どうにも最近世に出てきたWeb3.0が理解できない。ブロックチェーンもわからず、NFTもチンプンカンプン。コンセプトが頭に入らない。
ブロックチェーンの技術に基づいて実現されているビットコイン等の仮想通貨も何故未だに存在しているのかがわからない。何の根拠もなく単なる投機対象でしかないのではないかと思ってきた。その仕組みも理解していなかった。
Web3.0を解説している本は2冊ほど読んでみたが、いずれも「非中央集権化」「明るい未来」「必須の技術」であると言う前提で書かれており、結局中身は分からずじまいであった。おそらく私の知識不足なのだろうと半ば諦めていた。しかし本書を読んで何となく手がかり -
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SF好きだったり、パソコンやゲーム好きだったりするので、最近のメタバースの話題に関しては楽しそうと思う反面、あくまでエンターテインメントとか仮想オフィスなどの利用に留まるのではないか、という印象がこれまで強かったです。
しかしこの本を読んでいると、メタバースは人間の生活のより深いところまで入りこむ可能性を感じました。ただそれをもろ手を挙げて歓迎できるかというと、人によって差があるかも。
本の内容としてはメタバースについての現状を技術や歴史的なポイントから解説のほかに、最近のゲームの潮流、フォートナイトやどうぶつの森との関連、そしてGAFAMといったアメリカ巨大IT企業のメタバースをめぐる動