岡嶋裕史のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
どうにも最近世に出てきたWeb3.0が理解できない。ブロックチェーンもわからず、NFTもチンプンカンプン。コンセプトが頭に入らない。
ブロックチェーンの技術に基づいて実現されているビットコイン等の仮想通貨も何故未だに存在しているのかがわからない。何の根拠もなく単なる投機対象でしかないのではないかと思ってきた。その仕組みも理解していなかった。
Web3.0を解説している本は2冊ほど読んでみたが、いずれも「非中央集権化」「明るい未来」「必須の技術」であると言う前提で書かれており、結局中身は分からずじまいであった。おそらく私の知識不足なのだろうと半ば諦めていた。しかし本書を読んで何となく手がかり -
Posted by ブクログ
SF好きだったり、パソコンやゲーム好きだったりするので、最近のメタバースの話題に関しては楽しそうと思う反面、あくまでエンターテインメントとか仮想オフィスなどの利用に留まるのではないか、という印象がこれまで強かったです。
しかしこの本を読んでいると、メタバースは人間の生活のより深いところまで入りこむ可能性を感じました。ただそれをもろ手を挙げて歓迎できるかというと、人によって差があるかも。
本の内容としてはメタバースについての現状を技術や歴史的なポイントから解説のほかに、最近のゲームの潮流、フォートナイトやどうぶつの森との関連、そしてGAFAMといったアメリカ巨大IT企業のメタバースをめぐる動 -
Posted by ブクログ
▼メタバースの意義
・SNSは、自分と合わない人を排除して気の合う小集団を構成する「フィルターバブル」の文化を形成した
・メタバースは、そのフィリターバブルを加速させる
・今、社会では多様性が謳われているが、同性愛は肯定されるのに二次元への愛はオタクとして気持ち悪がられるという不思議な状態が発生している。本当に多様性を認めるということは、決して綺麗なことではなく、汚らしい人間の欲求も肯定すること。
・メタバースでは、そんな極めて個人的で綺麗ではない価値観も含めた多様性を見た目、そんな人同士がつながる小集団を形成できる(リアルよりも美しく、都合の良い世界)
・究極的には、メタバース内に自分と、自 -
Posted by ブクログ
「メタバース」を学習するために読んだ本、2冊目。
メタバースとは、ゲームやアニメの世界観をベースにする「現実とは少し異なる理で作られ、自分にとって都合がいい快適な世界」である。
メタバースは、コミュニケーションだけでなく生活全般をフィルターバブルに包んでくれる。メタバースにより、個々にカスタマイズされた快適な空間を作ることで、多様性を達成することが可能なのではないか、という。
確かに、多様性を受け入れるということは、他人の地獄と向き合うことだ。「汚い」と切り捨てたくなる他人の愚行を認めないで多様性を語る資格はないんじゃないか、とも思う。
かといって、汚いと思うものにまともに付き合いたくな -
Posted by ブクログ
・あくまで著者の定義ではあるが、メタバース、ミラーワールドなど混同されがちな概念を整理し、今なぜ勃興しているかなどの歴史的背景を紹介し、今後のGAFAMの動向なども掴める?入門書
・後半は著者の思いというか、これが書きたいんだなぁというオタクっぽいアツい内容で、読む人を選びそうではある
・個人的にはメタバース自体に特別の関心があるわけではないが、自分が望もうが拒もうがメタバース時代はいずれやってくると思っているし(技術とはそういうもの)、スマホが普及した時のように周りの様子を眺めつつ順応していけばいいかな〜というスタンス
・メタバースとは直接関係ないが、SNSは「繋がるもの」ではなく「(不快な -
Posted by ブクログ
もう一つの世界での新しい生き方を模索する。
最近やたらよく聞くメタバースという言葉。
新しい言葉だからその定義はまちまちでまだ明確になっていない中、この本では
メタバース
=「現実とは少し異なる理で作られ、自分にとって都合がいい快適な世界」
と定義し、入門書でありながらその核心を紐解いてくれている。
岡嶋先生の主観ちょっと強めだけど、メタバースについて歴史的背景から現状、課題まで網羅されていて、学び始めの一歩としてはとても有効な一冊。
先日ラジオでたまたま岡嶋先生のメタバースに関する話を耳にして、メキメキ湧いた興味を元に買ってみた当書。
正直メタバースについての知識なんて綿毛にも満たな