朝吹真理子のレビュー一覧

  • 私の身体を生きる

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    他の方も書いていたが、生にまつわるエッセイだと思っていたら、性にまつわるものだった。
    性に関するネガティヴなことは、思っているよりもかなりありふれていて、忘れていたけどネガティヴな体験を思い出した。きっと、書きようによっては、深め方によっては、同等のものもあるのだと思う。

    そして…この世の中のことは、性に纏わって起きていることが多いこともまた認識できた。小説も映画もファッションも、モテたいという願望そのものが。

    今年の始めからあらわになったフジテレビ問題も何度も色んな角度で思い起こし、考えさせられた。

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    2025年08月05日
  • 私の身体を生きる

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    思ってたんと違った‥
    というのがまず第一印象。

    タイトルから「生」の話だと思っていた。
    それぞれ病気や障害、特性などを抱えながら「私の身体を生きる」というような内容だと思っていたし、そういう内容が読みたかった。

    ‥それはそれとして、読み進めると
    こんなに明け透けに自分の体験や性被害や性癖や生き方を世間に曝け出して大丈夫なのか?と心配になるような内容が多くて驚いた。

    そして、みんな色々な事を抱え、考え生きているんだな‥と改めて考えさせられた。
    普通に見えるあの人も、幸せそうだと感じるあの人も本当は色々な事情を抱えているのかもしれないと。

    「性」に対する考え方・感じ方・捉え方も本当に様々で

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    2025年08月01日
  • きことわ(新潮文庫)

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    2011年第144回芥川龍之介賞
    “きことわ”は、貴子(きこ)と永遠子(とわこ)
    の二人の女性の名前から

    きこが、小学3年生の8歳
    とわが、高一の15歳 まで
    二人は葉山の別荘で共に夏を過ごしていた
    そして、25年後別荘の解体で久しぶりに再会

    ふたりの思い出、記憶違いを会っていなかった時間を埋めるように文章が流れていく

    目は文字を文章を追っているのに
    自分の幼児期の記憶が溢れてくる
    しかも私は嫌な方の思い出ばかり
    きことわは決してそんな流れではないので
    私の心情がそんな状態だったのだと思うのです
    偶然にも最近友人と年甲斐もなく 8歳くらいの時の家庭の思い出を愚痴りあったからかもしれない

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    2025年04月13日
  • きことわ(新潮文庫)

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    海沿いの避暑地を舞台にした物語。ややこじんまりとしているが、空気感が良い。時間軸を取り払ったような構成が面白いんだけど、現在の登場人物が魅力に欠ける。現実ってそんなもんなんだろうけど、もっとセンチメンタル、ノスタルジックのほうに振って欲しかった。

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    2025年03月22日
  • きことわ(新潮文庫)

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    きこ、と、とわこ。
    2人の、現実感のないふわっとした言葉たち。

    全体的に、言葉が言葉の形をなさないような、ふわっと浮遊してる感覚。
    正直よくわからなかった。
    物語を読む、というよりも、文体を味わう本なのかも。

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    2024年12月21日
  • きことわ(新潮文庫)

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    144回(2010年下半期)芥川賞受賞作

    純文学ってこういう作品のことをいうのかな
    絵画のような文学
    泉鏡花を読んだ時
    光がきらきらと輝いている
    風景が脳裏に浮かんだ

    ゆめとうつつ
    現在と過去
    あなたとわたし

    の境界線が消失していて
    でもその境界線を探さなくてもよくて
    ただ描写を味わいながら読み進んでいく感じ

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    2024年01月18日
  • きことわ(新潮文庫)

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    第144回芥川賞受賞作
    夢と現、過去と現在を混在させた曖昧な世界を調和させる表現力がすごい。子どもの頃の不確かな淡い記憶や微睡むような感覚。誰しも感じたことがあるけど、言葉にできない塵芥が物語になっている。
    末尾の町田康さんによる解説が秀逸。

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    2023年04月15日
  • きことわ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「永久子は夢を見る。貴子は夢を見ない」という出出しが凄く魅力的で、その後の展開に大きな布石と仕掛けがなされていたのが素晴らしいと感じました。
    記憶というあまりにも不確かなものを、ひととき共に過ごした二人の女性が共有し合う様子をそばで見させて貰った様な感覚を持ちました。
    初めは永久子側が夢と現実の境界が曖昧なのを貴子の記憶が補正する話かと思っていましたが、物語中盤で、非現実的なことが起こるのが貴子であったり、いるはずのない永久子を服装まで言い当てたりと、貴子が夢を見ないのは、見ている自覚がないだけなのかもしれない、という展開になって驚くと共に、自分の読解力が追いつかず混乱させられました。
    通しで

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    2023年04月02日
  • きっとあなたは、あの本が好き。 連想でつながる読書ガイド

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    「伊坂幸太郎が気になる人に」が気になって借りた本。
    伊坂さんの分析部分がおもしろかった!
    他に吉本ばななさんや川上弘美さんの本が積読になったことも◎

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    2023年03月26日
  • きことわ(新潮文庫)

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     2010年度第144回芥川賞受賞作。
     別荘で出会った二人の少女が25年後に別荘の解体をきっかけに再会する。二人のかみ合うようなかみ合わないような記憶とこの25年の間に起きた出来事、夢と現実の狭間を通して二人の心は再び通い合っていく。そんな姿を描いた作品。
     現実的な作品とは違うため、そうした作品に慣れている人は本作の世界にはなかなか入りにくい部分があるかもしれない。じっくり読まなければ、この小説の世界観には浸れない。

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    2023年01月23日
  • きことわ(新潮文庫)

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    綺麗な作品だなと思った。幼い頃の夏、限られた日数を共に過ごした永遠子と貴子の二人が、その夏の思い出の残る家を解体することをきっかけに再会するという大きなストーリーの中で、それぞれの今と記憶の中の心情や会話が織り重なって、まさに人が記憶を呼び起こす時の思考のちぐはぐさ、過去の感情と今の心の声が重なるような感じが表現されているなと思った(人によって少し記憶がずれているのもリアルだなと)。幼い頃の夏の思い出というのは大人になっても残り続けるもので、私も一時帰国で訪れた旅館の近所のお祭りでとった金魚を旅館に預けたことや(思い返すとだいぶ迷惑だな)、今は亡き母方の祖父とカードキャプターさくらの劇場版を見

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    2023年01月03日
  • きことわ(新潮文庫)

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    貴子と永遠子。二人は7歳違い。25年前に葉山の別荘で同じ時を過ごした。それから25年、再開した。柔らかい文章で不思議な感覚になる。あれは夢だったのか現実だったのか錯綜する。懐かしく切ない子供の頃の話に胸がキュンとなった。

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    2022年06月17日
  • 細野晴臣 夢十夜

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    ナイツ塙さんの話がすごくいい。細野さんの夢からあんな素敵な漫才に仕立てるなんて。免許皆伝の逸話も泣かせる。

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    2022年06月12日
  • 細野晴臣 夢十夜

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    単なる夢日記ではつまらない、ということで一ひねりした企画もの。
    細野晴臣が見た夢37編と、その中から10編を基に朝吹真理子、リリー・フランキー、塙宜之の3名が短編を創作している。
    遊び心を楽しむ本なのでしょうが、土台が夢なので支離滅裂でエログロも混ざって気色悪い面もある。

    物理学者のファインマンさんも、確か見た夢を記録していた時期があったはず。
    皆同じことを考え、実行しているのですね。

    私も目が覚めた時に見ていた夢をどこまで思い出せるか挑戦することがある。
    同じような設定の夢をよく見ていると感じる。
    以前の夢と同じ場所で同じように困った状況に追い込まれたりする。
    たいてい予期せぬことが起こ

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    2022年06月10日
  • きことわ(新潮文庫)

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    さらさらした文章

    朝吹真理子さんの本を読むのは初めて。松濤美術館の同じ企画展を同じ日に見ていたり、わたしが根津美術館に行った日に、朝吹真理子さんが日経の日曜版に根津美術館周辺エリアに関するエッセイを書いていたり、何かと縁があるように思えて気になっていた。

    場所と記憶の関係について、わたしも幼い時期に住んだ社宅を頭の中でありありと思い描けるのに、もうとっくに取り壊されて低層高級マンションになっていることを不思議に思ったことを思い出しながら読んだ。

    なんでもないことがさらさらと重厚に描かれている。
    不思議な描写の部分を咀嚼しきれなかった。

    鉄線柄の浴衣いいなあ。

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    2022年01月03日
  • きっとあなたは、あの本が好き。 連想でつながる読書ガイド

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    所々表現が旧い(全方位への配慮が足りない)ので、2016年の作家の感性なんだなと思う。
    三島由紀夫の本にとても興味を持ちました。

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    2021年09月08日
  • きことわ(新潮文庫)

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    芥川賞作品ということで手に取る。大学在学中の作品のようで20代でこのような文章を綴れる語彙力と描写力にこの方がまだ短い人生の中で一体どれだけの本を読んだのだろうと感嘆していました。幼い頃毎夏葉山の別荘で過ごした「きことわ」のそれぞれの記憶が25年を経て同じ別荘で鮮明によみがえる様がこれでもかと綴られる。記憶というのは五感に刻まれ深い場所にあっても何かの刺激と共に再び目の前にひっぱりだされるもの。同じ風景を見ていても人により記憶されるものは違う。一時濃密な時間を過ごした相手と何十年先に再会すると私ならどうなるだろうと考えて余韻を楽しみました。
    因みに話の中に現在の北極星はこぐま座だがずっと後の北

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    2021年09月29日
  • きことわ(新潮文庫)

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    読書開始日:5月1日
    読書終了日:5月2日
    所感
    難しかった。
    全体通してずっと貴子、永遠子の夢の中にいるようだった。
    安定しない。
    綺麗な表現と難しい漢字もあいまり、常に朝靄がかかっているような感じだった。
    解説が欲しい。

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    2021年05月02日
  • きことわ(新潮文庫)

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    曖昧の美学か。過去のことは美化する。
    親しい人が亡くなったら引越すのか。
    夢の中の記憶と過去の記憶が交差して今が動き出す。なにも起きない日常。

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    2021年02月26日
  • きことわ(新潮文庫)

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    ふわふわとゆったり時が流れていく不思議な感じ。
    繊細で丁寧な言葉遣い。

    自分の夢と母の夢が繋がったこと、一度あったな。
    小物も同じで驚いたけど、すごく怖かったから百花の気持ちが分かる気がする。

    月は地球から
    「年間、約三.八センチ地球から遠くなるの。」

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    2020年04月26日