佐々木常夫のレビュー一覧
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本書は色々なビジネス書や難解なビジネス書を読んだ後、「要は何なの?」と思った時に読むといいのではないかと思います。
以下、感想。
本書の一番のポイントは「人として当たり前のことは当たり前にやろう」だと思います。こう言ってしまうと、何やら簡単に聞こえてしまいますが、実はこれが一番難しい。
仕事でも、勉強でも、スポーツでもそうかと思いますが、何かを始める時には膨大なエネルギーが必要とされます。しかし、そのエネルギーは、新しく始めたことへの期待や興味によって賄われ、新しいことへの挑戦に対し、形容し難い満足感を得られると思います。
私も新人1年目なので、膨大で未知な情報に圧倒されながらも、その -
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著者の佐々木氏は「東レ経営研究所」の元社長。大手繊維メーカーである「東レ」の企画や管理などの部署を経て、42歳で営業部に配属。
企画、管理畑で育った人間が営業職というものを通して何を学んだのかが、とても興味深かった。
営業部の先輩方に「私は営業の経験がありません。営業とはどういう仕事なのか私に教えてください」と頭を下げ、真摯に学んだことは、営業とは特別変わったことをするのではなく、「人として当たり前のことをすること」であり、「お客様を大切にすること」なのだということだった。そして最終的にたどり着いた結論が「営業とはお客様を幸せにする仕事である」ということ。なんだかとても当たり前のことのように -
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自閉症の長男の下に年子の男の子と女の子の3人の子供がいて、妻が肝炎を中心に43回の入退院を繰り返したうえにうつ病を併発し、何度か自殺未遂を図る。その間に、本人は東京と大阪の間の転勤を6回繰り返す。仕事は手を抜かず、優秀でもあったのだろう、東レという大きな会社で、事務系同期の中では、トップで取締役に就任する。
一読、「自分にはこの生活は無理」と感じる。よくも、本人がつぶれずに、こういうことを続けられたものだと思う。素直に尊敬する。
が、読みながら微妙な違和感があったのも確か。感情移入できないのだ。
ところが、見事だな、と思ったのは筆者自身が「あの頃の自分は悲劇のヒーロー気取りだった。仕事をする -
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運命を引き受けようという一節が非常に心に残るととともに大変共感した。
ただ、著者の佐々木常夫さんは1944年のお生まれということもあり言い回しや言葉の節々から、男性には『(マッチョな)男らしさ』『(その半歩か一歩後ろを歩くのを理想とする)女らしさ』を女性に求めているなと感じ、『ダイバーシティ』を望むと書き記されていたが、「こんな風にダイバーシティを望むと言語化される方でもこの解像度なのか」と絶望に似たようなものを感じた。
また奥様が罹患されたうつ病や自閉症に関して記述も正しいとは言い切れない部分もあった。ご家族でも精神病に関しての理解度はこの解像度なのかと残念に思う部分があった。(多分ご本人