佐々木常夫のレビュー一覧
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本書は色々なビジネス書や難解なビジネス書を読んだ後、「要は何なの?」と思った時に読むといいのではないかと思います。
以下、感想。
本書の一番のポイントは「人として当たり前のことは当たり前にやろう」だと思います。こう言ってしまうと、何やら簡単に聞こえてしまいますが、実はこれが一番難しい。
仕事でも、勉強でも、スポーツでもそうかと思いますが、何かを始める時には膨大なエネルギーが必要とされます。しかし、そのエネルギーは、新しく始めたことへの期待や興味によって賄われ、新しいことへの挑戦に対し、形容し難い満足感を得られると思います。
私も新人1年目なので、膨大で未知な情報に圧倒されながらも、その一つひとつに触れることが楽しい、情報が繋がって理解できて嬉しいなどと感じ、明日への期待、未知なる情報への興味を毎日感じています。
しかし、いつかはこれらの刺激に慣れる時が必ずくると思います。そんな時に、「何でこんなことしてるんだっけ?」という状態にならないためには、物事の本質や本来の目的を意識し直すことが重要だと思います。
「人として当たり前のことは当たり前にやろう」
これは営業をするにあたって、「何でだっけ?」状態に陥らないようにするために意識すべき本質なのではないかと感じました。
このことを忘れずに今日も頑張ろう。
以上 -
Posted by ブクログ
著者の佐々木氏は「東レ経営研究所」の元社長。大手繊維メーカーである「東レ」の企画や管理などの部署を経て、42歳で営業部に配属。
企画、管理畑で育った人間が営業職というものを通して何を学んだのかが、とても興味深かった。
営業部の先輩方に「私は営業の経験がありません。営業とはどういう仕事なのか私に教えてください」と頭を下げ、真摯に学んだことは、営業とは特別変わったことをするのではなく、「人として当たり前のことをすること」であり、「お客様を大切にすること」なのだということだった。そして最終的にたどり着いた結論が「営業とはお客様を幸せにする仕事である」ということ。なんだかとても当たり前のことのように思えるが、営業という職業を長年やっていると意外と見失いがちなものではないだろうか。
佐々木氏の経験談を交えながら、営業という職業の面白さと難しさを伝えてくれる作品である。 -
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自閉症の長男の下に年子の男の子と女の子の3人の子供がいて、妻が肝炎を中心に43回の入退院を繰り返したうえにうつ病を併発し、何度か自殺未遂を図る。その間に、本人は東京と大阪の間の転勤を6回繰り返す。仕事は手を抜かず、優秀でもあったのだろう、東レという大きな会社で、事務系同期の中では、トップで取締役に就任する。
一読、「自分にはこの生活は無理」と感じる。よくも、本人がつぶれずに、こういうことを続けられたものだと思う。素直に尊敬する。
が、読みながら微妙な違和感があったのも確か。感情移入できないのだ。
ところが、見事だな、と思ったのは筆者自身が「あの頃の自分は悲劇のヒーロー気取りだった。仕事をするのと同じような完璧さを求め、たった一人で家族を全て支えている気になっていた」、というような自己分析している点で、これで自分の違和感の正体も分かったような気がした。
取締役就任から2年後、筆者は東レの関係会社であるシンクタンクの社長に就任する。サラリーマンであれば分かると思うけれども、これは明らかな左遷だ。ところが、この頃から筆者の妻のうつ病が好転し始め、今では普通の人に近いところまで回復している。筆者の忙しさが減り、肩の力が抜けて、それが妻に対する態度に変化をもたらし、それがひいては妻の病気に好影響を与えた、というようなことなのだろう。
悲劇のヒーローのつもりで肩を怒らせながら、出世も家族の世話も必死でやっていた時よりも良い結果をもたらした、というのは、やや皮肉な気もするけれども、そんなものかもしれないな、とも思う。 -
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ネタバレ昔の後輩?けっこうな部下?が課長になった時に送る想定の手紙・・・みたいな感じで語りかけが進められていく。
・課長にとって一番大切なのは、なにかを成し遂げようとする・なんとしても部下を育て上げるという「志」である。
・知的障害者を多く雇う日本理化学工業。障害者施設でのんびり暮らしたほうが幸せだろうに何故働くのか?と禅僧に問う。
「人間の究極の幸せは、①人に愛されること②人に褒められること③人の役に立つこと④人から必要とされること、の4つ。働くことで愛以外は得られる。」
・課長は具体的業務を卒業して全く新しい世界の仕事に向き合うことになる。
ー課の経営方針の策定と遂行状況のチェック
ー部下の直面状況を把握し、仕事のやり方を指導し、組織全体を最高の効率に持っていく
ー自分の課で起こっていることを経営に的確に報告し、経営の意思/目標を課全員に的確に伝える。
ー社内外の関係者を自分の目標どおりに導いていく政治力
・課の現状をを把握するためには、「課の中で一番若い人から順番に話を聞いたほうが良い」若い人は慎重になりすぎず好きなことを話す。ベテランは若い人が何を言ったか気になり慎重に話すことになる。
また本音を引き出すためには「多面的に質問」する。案件は根掘り葉掘り聞きたくなるが、それは相手の口は滑らかにならない。
「君はこの課がどんなふうになれば良いと思う?」
「会社はどういう方向に向かうのがいいと思ってる?」
「どんな新入社員がほしい?」
などや、差し障りのない範囲でプライベートも聞くと良い。
・部下の成長意欲のため、「その仕事が何のためにあるのかを明確に示す」ことが重要。
・仕事は結果が形となって現れる「これは俺が構築したシステム」など、努力が形として残るから面白い。
・多読家に仕事ができる人は少ない。多くの情報をインプットし、自分の考えが形成されないから。自分で考えなくなる。
・40代の管理職は長時間労働はしてはいけない。「課の経営方針の策定」と「部下の監督と育成」という課長本来の仕事を「志」を持って働け。 -
Posted by ブクログ
新しい発見はあるが、特別なことはない。ただ作者の温かい言葉が応援されているようで元気がでます。
作りも甥に向けた手紙形式で読みやすいです。
何があっても、自分を捨てるな。
とことん自分を大切にしなさい。
自閉症の長男、病に倒れた妻……。
過酷な運命を引き受けながら社長に上りつめたビジネスマンの逆風をしなやかに生き抜く「仕事力」と「人間力」とは――
●自閉症の長男、病に倒れた妻……。過酷な運命を引き受けながら、数々の大事業を成功させ、社長に上りつめたビジネスマンの逆風をしなやかに生き抜く「仕事力」と「人間力」とは――。
●今、20~30代の若手ビジネスマンは、先行き不透明な将来に対する不安と閉塞感を抱えながら必死で頑張っています。
●そうした若者に、どう働き、どう生きるべきかを、苦難のビジネスマン人生を生き抜き、「本物の幸せ」を手にした佐々木常夫氏がやさしく説く一冊。
●将来、大きな仕事ができるようになるために若いうちに身につけておくべき「仕事の仕方」から、幸せを手にするための「生き方」まで、心にしみ込むような文体で書き綴っていただきました。
●若いビジネスマンはもちろん、それ以上の世代の方々の心にも響く言葉がたくさんつまっています。
●ご両親や上司からのプレゼントにも最適。仕事と人生に悩んだときに、心の支えになってくれる一冊です。
第1章 自分を磨くために働く
第2章 成長角度を最大化する
第3章 仕事の要を知る
第4章 どこまでも真摯であれ
第5章 とことん自分を大切にしなさい -
Posted by ブクログ
運命を引き受けようという一節が非常に心に残るととともに大変共感した。
ただ、著者の佐々木常夫さんは1944年のお生まれということもあり言い回しや言葉の節々から、男性には『(マッチョな)男らしさ』『(その半歩か一歩後ろを歩くのを理想とする)女らしさ』を女性に求めているなと感じ、『ダイバーシティ』を望むと書き記されていたが、「こんな風にダイバーシティを望むと言語化される方でもこの解像度なのか」と絶望に似たようなものを感じた。
また奥様が罹患されたうつ病や自閉症に関して記述も正しいとは言い切れない部分もあった。ご家族でも精神病に関しての理解度はこの解像度なのかと残念に思う部分があった。(多分ご本人はご自身のことを非常にリベラルであると信じてやまないと思う)
同じ著者の『働く君に贈る25の言葉』をこの本を手に取る直前に拝読し、大変感銘を受けた。しかしこの本を期待が高すぎる状態で読んだこともあり、正直いうとがっかりした部分も多く、少し残念だった。