佐々木常夫のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ働くことは勿論これから生きていく上で重要なメッセージが多くあり、非常に参考になりました。
著者は長男が自閉症、妻が肝臓病を罹患して一時期は自殺未遂を図る等で絶望を経験しております。著書「はじめに」に記載されている「幸せとは、個々人の考え方や生き方によってもたらされる」というのは本心で書いてあるんだろうなと思いました。
以下、印象に残ったメッセージ・表現
(第1章 自分を磨くために働く)
・ビジネスとは「予測のゲーム」。現状を把握し、将来に何が起こるかを見極め、戦略を立てて、実行する。
・優しさを貫くことは難しい。口先だけの優しさはかえって人を傷つける。優しさとは相手に真剣に向き合わなければならない。
・日常の仕事の中で「それでもなお」を積み重ねることで人間として成長できる。
例1:何か良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。それでもなお、良いことをしなさい
例2:今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。それでもなお、良いことをしなさい。
※ それでもなお、人を愛しなさい、人生の意味を見つけるための逆説の10か条
(第2章 成長確度を最大化する)
・「プアなイノベーション(新しいアイデアの実行)より、優れたイミテーション(成功したアイデアの模倣)」
(第3章 仕事の要を知る)
・どんなにしっかりした計画を立てても、それが思い込みに基づいたものであれば、その仕事は台無しになる
・上司が何を求めているかを仕事を始める前にきちんと確認する
・大切なことは「事実は何か」を正しくつかむこと。「それは本当に事実か」を確認する。
・小さい仕事であっても「事実は何かを正しく知る」ことを、行動の起点にするように心がけてほしい。「事実」とされているものが、本当に事実なのかを正しく見極める努力を怠ってはなりません。
・タイムマネジメントは時間を管理することではない、仕事を管理すること。
・話すときの鉄則は「簡にして要」。簡潔に、的を得た話をする。
(第4章 どこまでも真摯であれ)
・仕事を効率化したいなら同僚との信頼を構築する
・信頼を構築したいなら、「真摯」であること。挨拶や与えられた仕事は責任をもって遂行、ミスをしたら謝る、指示が理解できなかったら丁寧に確認等。
・「真摯」な行動を可能にするのが「正しく良質なコミュニケーション」。仕事を始めるにあたって、その仕事の重要性、〆切、品質基準、前提となる事実を確認する。そのために相手の真意をしっかりと聞く。
・幸せのために弱い立場の人を助けなさい。2-6-2の法則だと、優秀2割、普通6割、落ちこぼれ2割。この落ちこぼれ2割をクビにしたり入れ替えても新たな2-6-2ができるだけ。落ちこぼれも含めた全体を底上げすることが大事。
(第5章 とことん自分を大切にしなさい)
・誰しもが運命を背負っている。親や兄弟を選ぶことはできないし、能力や容姿も天から授かるもの。所与の条件として与えられるものなので、それらを引き受けて生きていくほかない。しかし、その運命の中で改善するための努力はできる。
・運命を引き受けて、その中で頑張ろうね。頑張っても結果が出ないかもしれない。だけど、頑張らなければ何も生まれないじゃないの。
・人間とは人に愛されることによって、はじめて自分を愛することができる存在。人に愛されるためにはまずこちらが相手を愛さなければなりません。つまり人を大切にする事こそ、自分を大切にすることにつながる。
・人はだれしも、良いところもあれば、悪いところもある。多くの場合、それらは表裏一体になっている。だから、常にその人の良いところに着目することを習慣にする。
・「働」という字は人偏に動く。人のために動くことを働くという。人のために動いていると愛される人間になる。だから一生懸命働きなさい。 -
Posted by ブクログ
新年度に向けて、仕事へのモチベーションをあげるために手に取った。
どう仕事に向き合うか、マインドを整えてくれる。
こういったジャンルの本は好きなのだけど、その中でも筆者の体験による説得力が他の本よりも強かった。
奥様の入院やうつ病や自閉症の息子さん含めた子育て、そんなものすごく大変な時に仕事でも責任ある仕事を任される。その中でも腐らない姿勢に、何回も泣きそうになった。
運命を受け入れて向き合う、人を愛する、いっけん自分を後回しにしていそうに感じたけれど、そうすることが自分を幸せにするんだな。
ひねくれた気持ちになった時に、このマインドを思い出したい。 -
Posted by ブクログ
著者の本は初読でしたがとても勉強になり、定期的に読み返していこうと感じる一冊でした。読書メモがパンパンになりました。
課長だけでなく、経営者から若手まで、会社に勤め仕事をしていく上でのヒントが詰まっており、誰でも何かしらの気づきを得られると思います。
著者はうつ病の妻や自閉症の長男含む家族と仕事との両立を悪戦苦闘しながら、高い志を持ってチャレンジを続け、知見を広げていったのではないかと想像します。だからこそ、著者がいう一見当たり前のようなことは簡単なようで難しくもあり、常識のレベルを上げ、一貫した「軸」を作っていくことの大事さを改めて感じました。
2ヶ月に一度、某コンサル会社主催の経営者セミナーに出席していますが、そこには名だたる企業の経営者も参加しています。その経営者の方達ですら、当たり前を継続することは難しいようです。整体で体をメンテナンスするように、自分の考えや心も定期的にメンテナンスが必要です。読書を通して、考えを整理できる、そんな一冊になると思います。
「社内の常識は世間の非常識」、固定概念に捉われず、色々なことにチャレンジし、自身の目と耳で事実を捉え、人としてのレベルを上げていきたい。 -
Posted by ブクログ
20260211再読
佐々木常夫が会社や家庭で重要だと感じたことを分かりやすく語ってくれている
佐々木の著作の重要なエッセンスを整理したような本である
30
当たり前のことだが、仕事は個人プレーでは進まない。
抜きん出た才能を持つ人間がひとりいたところで、良い業績を上げることなどできない。仕事とは常に誰かと共同で行うものであり、社内の人間やお客さまなど、多くの人々とコミュニケーションをとりながらつくり上げるものだからだ。
48
相手を立てることは自己犠牲ではなく成長への通過点
苦手な相手と付き合う時はホワイトな面だけを見て、演技をする要領で淡々と付き合えばいい
52
敵は作らないに越したことはない
60
長時間労働に慣れてしまうと、短い時間の中で結果を出すことができなくなり、結果的に効率の悪い仕事しかできない人間になってしまう
112
上司に対する定期的で手短な相談報告を常に欠かさない
簡潔かつ定期的な相談が上司の信頼を勝ち取る
116
黙って真面目に仕事をしていれば誰かが見ていてくれる、
いつか評価されると考える人もいるかもしれないが、何も言わなければ、いくら真面目に仕事をしても上司には伝わらない、評価されない
142
実践に活かせないいなら、いくら読書を重ねても無意味
多読同様、自己満足な多数の蔵書も時間と金のコストがかかる
162
お金は手に入れるより賢く使うことを考える
166
体調不良は仕事に悪影響を及ぼす
バランスの良い食事と十分な睡眠をとり、1日の疲れを翌日に持ち越さないよう心掛けるのが大切
私は健康管理には人一倍注意を払ってきた
健康維持するコツは何と言っても食事と睡眠。どんなに忙しくても3度の食事は必ず取り最低7時間を寝るように心がけた -
Posted by ブクログ
本書は、著者の経験から導き出された課長職の真髄をまとめ、ある架空の新任課長に向けた応援の手紙のように構成されている。課長にとって一番大切なことは、何かを成し遂げようとする「志」であり、何としても部下を育てるという「志」であり、スキルやノウハウは後からついてくるということがばしめにで書かれている。本書の中でも、志や課長の仕事について説かれた後、具体的な方法論が紹介されていて、大変勉強になった。まだ課長という立場にはないが、本書の内容、特に仕事の進め方10か条を意識して、今後仕事に取り組んでいきたい。
1. まずはじめに、「志」をもちなさい
課長の仕事
①課の方針策定:課の経営方針の策定と遂行状況のチェック
②部下の監督と成長:部下の直面している現実を正しく把握し、その仕事のやり方を指導し、組織全体を最高の効率にもっていく
③経営と現場のコミュニケーション:自分の課で起こっていることを経営に的確に報告するとともに、経営の意思・目標を課全員に的確に伝える
④社内外の政治:社内外の関係者を自分の目標どおりに導いていく政治力
2. 課長になって2か月でやるべきこと
仕事の進め方10か条
①計画主義と重点主義:まず、仕事の目標設定→計画策定をし、かつ重要度を評価すること。自分の在籍期間、今年・今週・今日は何をどうやるか計画すること。すぐ走り出してはいけない。優先順位をつける
②効率主義:目的を踏まえどのやり方が有効かできるだけ最短コースを選ぶこと。通常の仕事は拙速を選ぶ
③フォローアップの徹底:自ら設定した計画のフォローアップをすることによって自らの業務遂行の冷静な評価を行うと共に次のレベルアップにつなげる
④結果主義:仕事はそのプロセスでの努力も理解するが、その結果で評価される
⑤シンプル主義:事務処理、管理、制度、資料はシンプルをもって秀とする。すぐれた仕事、すぐれた会社ほどシンプルである。複雑さは仕事を私物化させやすく、後任者あるいは他者への伝達を困難にさせる
⑥整理整頓主義:情報収集、仕事のやりやすさ、迅速性のため整理整頓が要求される。資料を探すロスの他に、見つからずに結局イチから仕事をスタートするという愚を犯す
⑦常に上位者の視点と視野:自分が課長ならどうするか部長ならどうするかという発想での仕事の進め方は仕事の幅と内容を豊かにし、自分及び組織の成長につながる
⑧自己主張の明確化:自分の考え方、主張は明確に持つと共に、他人の意見をよく聴くこと。自分の主張を変える勇気、謙虚さを持つこと
⑨自己研鑽:専門知識の習得、他部署、社外へも足を運ぶこと。管理スタッフならば、管理会計程度は自分で勉強し、身につけておくこと。別の会社に移っても通用する技術を習得すること
⑩自己中心主義:自分を大切にすること→人を大切にすること。楽しく仕事をすること。健康に気をつけること。年休をとること -
Posted by ブクログ
ネタバレ印象に残った点
・課長とは人を動かすのが仕事です。「自分の出世のため、利益のため」という思いから人を動かそうとしても、周りは決して動いてくれません。
・挨拶がきちんとできているかは、職場のバロメーター。信頼関係が活性化の源。
・文書で示すだけで、君の考え方が浸透するほど甘くはありません。とにかく、反復連打です。現場の仕事にあてはめて、具体的に説明してください。
・ビジネスマンは時間厳守が鉄則。
★細かい知識などは、虚心坦懐に部下に聞くとして、大きな流れについては君が判断し、指示する。
・「礼儀」をもって、手を突っ込む。
・会社の仕事は大抵平凡。平凡であっても、その仕事が「何のためになるのか」ということを明確に示してあげることが重要。
★勘違いする課長がいる。秀れものを酷使し、チーム全体の底上げはしない。それほど大きな成果は出ない。
★重要なのは個々人のモチベーションを高める。仕事の結果に差をもたらすのは、能力というよりは熱意。
★黙って仕事をするのではなく、仕事の前に明確な言葉で確認し、相手の意見を聞く。そして、ある程度業務が進んだところで確認する。要所要所で念入りにコミュニケーションをとる。
・家庭の事情もオープンに
・褒めるが8割、叱るが2割
・話すが2割、聞くが8割
・一つのカラーに統一しようとする圧力の働くチームというのは極めて脆弱。異質な考えを排除し、選択肢を狭める。
★責任は君にあります。絶対に、部下のせいにしてはなりません。
★上司を味方につける。対応を間違えば最大の障壁になる。
・2段上の上司とのコミュニケーションは、できるだけ短時間にする。
・口は災いのもと。特に、他人の悪口には気を付ける。
・大局観を養う。上位者視点で考える。
★考える力を養分ければ、読書は有害。
★課長の仕事に専念せよ。具体的業務を卒業して。
・管理職は長時間労働をしてはいけません。課の経営方針策定・部下の監督と育成という本来業務に傾注し、志をもってしなやかに働く。 -
Posted by ブクログ
いつも通り、U-NEXTのポイント消費のために購入。
こういったビジネス系の本って今までしっくりこなかったけど、この本は刺さりまくった。
こんな偏屈な人間にも刺さる本があるとは…。
世の中捨てたもんじゃない。
タイトルからもわかるように、内容は無駄なものが多すぎる系の話。
結構大手の役員をやられてた方の話で、共感できるところが多かった。
もちろん職種が違うので、一概にそうとは言えない部分もあるが、根本的には同じかと。
プアなイノベーションより優れたイミテーション。
この章の話はとてもいいと思う。
前社会人が読むべき、くらいに思う。
本当の優先順位ってこういうことなんじゃないかな。
だいぶ前の社長が言ってた俺の好きな言葉、
「仕事を効率的にやる1番の方法は、仕事を受けないことだ」
昔過ぎて間違ってるかもしれないけど、ニュアンスはこんな感じ。
聞いた時には衝撃だった。
こんな思想の上司や社員が多くなっていけばいいのにな。
他にも出版されてるようで、それも読んでみようと思います。
新しい知識をありがとうございました
脳細胞を活性化しつつ
新人にはあれこれ教育するくせに、上層部の教育は、さらにその上層部の人のエゴややり方を押し付けるだけの現代にドロップキック。
見せかけだけで仕事やってる風はもうやめようよ。 -
Posted by ブクログ
・
こういう方がボスだったら、本当に良いなぁ。
自己問答をして、自分の中でPDCAをまわしていけるひと。
ご家族のご事情などで、ひとの痛みがわかるゆえの優しさもあり、目指したい人間像でした。
積極的に、ビジネスパーソン向けの選書に入れていきたい一冊です。
【本文より】
「事を起こせば、必ず摩擦はある。雑音も出る。しかし、ザワザワ批判している人は事情も知らぬまま断片的な事象で無責任なコメントをしている場合が多い。うまく行ったら拍手喝采するのもこの連中。そういう外野に右顧左眄せず、確信のあることは断固やれ。そして必ず自分が火の粉をかぶれ」
・
「仕事も商売も最後は人間である。君の人間力にすべて依存している。人間力を絶えず研鑽し、練磨せねばならない。うまく行かなかったらすべて自分に原因がある。それを見つけて直す意志さえあれば、必ず成功するはずだ」
・
私たちは肝に銘じなければならない
異質な者を尊重せよ。
あえて批判を求めよ。
そういう生き方こそが、ダイバーシティを生み出すのだ。
そして、自らを過ちから遠ざけることができるのだ。
・
私たちは、ゴーンに学ばなければならない。
相手を変えようとしてはならない。
小異を認めて、お互いを活かす方法を考える。
それが、明日を切り拓くリーダーの発送なのだ。 -
Posted by ブクログ
■なぜ手に取ったのか
プロジェクトを一緒に進めているメンバーが話していた時に、
気になりメモしており、手にした本です
■何が語られていたのか
書名のとおり「課長」というポジションについてのあり方を語られています。
社長、部長、係長ではなく「課長」です。
著者はその「課長」という役職が一番面白くてやりがいがあると説きます。
スキルやテクニックではなく、社長である著者が、自らの体験や反省を
踏まえて、これからの課長に対してどうあるべきかといったあるべき姿を
提示し様々な視点で語られていました。
■何を学んだのか
私自身も課長ですが、記載にあったことは一部実践しています。
しかし、まったく全く異なる視点や、視座の高いことをアドバイス頂いています。
さらに、具体的な実践方法を記載されており、具体的な課長としての
役割がなんであるかを得ました。
■どう活かすのか
これまで仕事に関わって生きた実績や、人から得たものを、
なんとか形にし、成果を出そうという気持ちにさせてくれる本でした。
もちろん会社のためではなく、自分自身のためです。
答えは一つではありませんが、実践あるのみです。
■どんな人にお勧めなのか
今、課長の人、今、係長や係員の人、組織のミドル層、
部下育成に困っている、指針が欲しいと思っている人にお勧めの本です。