五十嵐貴久のレビュー一覧
-
ネタバレ 購入済み
読みやすく夢中で読みました
怖かったです… でもとても読みやすかったです
星3つなのは、どうしても腑に落ちないことがあるからです。
リカを誘き寄せるためのメールのやり取り。リカが異常者で高い知能を持っていたら、自分の手で全ての自由を奪ったたかおからメールが来たら、真っ先に成りすましを疑うのではと思ってしまい。尚美がリカに捕まる展開に繋げるために必要だったのだろうけど、と引っかかってしまいました。それとも、リカの歪んだ世界では、リカの都合のいいこと、リカが信じたことが全てになるから、そういうものなのでしょうか。そう考えると本当に恐ろしいです。
もう1つはエピローグ。何故尚美はリカのようになってしまったのか。リカがたかおと過ごした10年は、尚美が菅原を想い続けた10年でもあり、たかおも菅原も無反応と似た状況ではあるけれど…
リカを調べ尽くしていた尚美だからこそ、そしてリカと対峙した尚美だからこそ、菅原への愛が歪んでしまったのでしょうか。リカの闇に飲み込まれるように。尚美の異常性がそれまで感じられなかった分、いきなりどうしてと思ってしまいました。でもこれもそういうものなのでしょうか。そう考えると恐ろしいし、尚美も菅原もリカの犠牲者で、静かなのにとてつもなく悲劇的な最後だなと思いました。
それでも引き込まれて最後まで読んでしまいました。リターンだから、続編があるとしたら尚美がリカのようになって出てくるんでしょうか。闇は増殖し続ける、みたいな後味の悪さがありますね。怖いけど続編が出たら読むと思います -
Posted by ブクログ
冒頭がDVシーンとそこからの脱出だったんで社会派小説かと思って読み進めていたら違っていた。
うん、途中でね、あれ?なんか違うっぽい とか思ったんだ。
だってさ、逃げ隠れしてんのに、んな目立つことやんの? とか え そりゃ事情はあろうけどボクサーなのに殴って良いの?とかさ。
ツッコミ過ぎて手の甲が痛くなりそうなくらい。
でもね、タイトルの通り、倒されても倒されても立ち上げる。そんなファイトシーンで悟ったんだよ。
「あ これは『ロッキー』やな!」とね。
(あとがきに、まさにその通りに書かれてたw)
この話のリアリティの希薄さやご都合主義やらにツッコミを入れたい気持ちを抑えてさ、最初から『ロッキー』を念頭に置いて読み返してみたよ。
したら、まぁ多々事情は違えど私もひとりで子を育てたシングルマザーだからかもしれないけど、実は泣けた。
なぜ立ち上がるのか。
その意味を噛締めたとき、スポ根好き且つひとりで育児をせざるを得ないひとには結構クるものがあるかしれんよ。 -
Posted by ブクログ
東日本大震災は創作分野においてもその前後で世界のありようを変えたと考えているんだけど(アマもプロも)、この作品もその震災後の世界にある作品。
五十嵐貴久センセって他にもなかったっけ?
それだけ取材してるってことなんかなー。
震災後を背景にするとどうしても(ややもすると結局は)最後には前向きな意識を魅せて終わりがち。希望がないとあかん…てのはわかるんだけれども、それだけしかない、登場人物の気持ちの変化だけしかない作品も震災直後とか目立った記憶があるんだよなー。
そこに今作は7人制女子ラグビー、しかもラグビーに縁ある岩手でってのがフック。
震災だけじゃない、物語がその地にある立派な証明になってるのがイイネ。
ただ、中身としてはもっと人間ドラマを詳細にして欲しかった気が-。
ボリューム? 各人の、それこそ主人公ポジの泉にしたって変化が激しくて機微が足りない!て思いがしたもの。
いわんや他のキャラならいわずもがな。惜しい。
(主人公は浩子さんなんじゃないのかって気もする…)
ライバルチームにもダイヤの原石みたいな子がいるのに磨き切れてないカンジ。
でも、そうした作中の不足が想像を生む余地なのかもしれないし、もしかしたら7人制ラグビー、女子ラグビー、そして岩手への興味を育てるのかもなー…って。
2019年はラグビーワールドカップ。
あまり興味は無かったんだけれども、今作読んで興味が湧いたw
もちろん女子ラグビーも、オリンピックも。
つまり、それだけ面白く読めたってことねw -
Posted by ブクログ
がっきーが主演のドラマの原作!
ドラマ見てない(涙)
さえないサラリーマンのパパ47歳と、いまどきの女子高生の小梅16歳が事故にあって人格が入れ替わった話。
設定としてはありがちですが、これまた楽しいファミリーコメディとなっています。
しかし、この設定、女子高生にとってはありえんでしょう(笑)
自分の体を親父が見ることになるんですよ。
物語の中では、常に目隠しをされて着替えてたことになっていますが、ちょっとつらいでしょうね。
そして、この間の騒動として、小梅のあこがれの先輩との初デートを失敗させようと画策するパパ。
新商品の御前会議のプレゼンで、ブチ切れて余計な発言をしてしまった小梅。しかし、そこに至るまでは仕事の本質が語られていて、コメディとはいえしっかりメッセージが伝わってきます。
そんな、はちゃめちゃな大騒動の中、どちらの気持ちもよく分かります。
結果、娘とパパの距離が縮まりそうで縮まらないところがミソ。
そして、最後はパパの事を好きになってしまったストーカの女が登場して、さぁどうなる。
といった展開でした。
父親の思いが十分伝わってくる物語でした。
楽しめました。
ドラマのDVDを見なければ..