五十嵐貴久のレビュー一覧
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最後のドンデン返し、そして謎解きはあっ!と言わせる。
しかし、こじ付けで、うまくまとめたという感じがしないこともない。でも最後に感動を受けた自分がいた。
《本文より》
朝美
「あんた、バカじゃないの?」
そして、大人げなのなさで冬子さんは負けていなかった。
「あんたは下らないことばかり言ってるんだよ。どうしてそれがわからないの?いいじゃない、年が違ったって、子供がいたって。お金がなくたって、格好が悪くたっていじゃない。あんたが本気なら、あたしはいつだってどんな時だってあんたの味方になるよ。あんたがお父さんを説得できないっていうのなら、わたしが代わりに言ってあげようか?」
冬子
も -
Posted by ブクログ
ラジオの深夜放送の人気番組に自殺予告のメールが届く。そんなメールの対応を巡って放送局は大慌て。実際の放送局はどう対応しているのだろうか?自分がその立場だったらどうするだろうか?
小説の内容とは別に自分の中高時代の深夜放送思い出しながら懐かしさを引きずりつつ読んだ。
舞台となる「オールナイト・ジャパン」という番組は深夜1時~3時までが1部、3時~5時までが2部というのはまさに私が聞いていた頃の「オールナイトニッポン」。読んでいて頭の中であのテーマ曲がリフレインしていた。
確か中島みゆきや松山千春、所ジョージなんかがディスクジョッキーをしていた。
小説の内容は、最後にあっと驚く結末かと期待したが想 -
Posted by ブクログ
五十嵐 貴久 『TVJ』
(2005年1月・文藝春秋 / 2008年2月・文春文庫)
舞台はあるテレビ局の新社屋。開局40周年を記念して建てられたハイテクビルなんだとか・・・。
ヒロインは経理部に勤める高井由紀子、29歳。
同じ編成部に勤める彼氏に2日前にプロポーズされたばかりであった。
そんなとき、そのハイテクビルが正体不明の武装集団にいとも簡単に制圧されてしまう。
人質になった恋人を助けるため、由紀子はたった一人でテロリストに立ち向かうのだった、というお話。
同じ作家の作品は、発表順に読んだほうが良い、と常々思っている。
(なかなか思うようにはいかないが)
お気に入りの作家の成長のあ