平岩弓枝のレビュー一覧

  • 火の航跡

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    小学生のころ「平岩弓枝ドラマシリーズ」という番組がやっていたことは良く覚えている。見たことはない。
    これまで手に取ったことのない平岩弓枝さんの作品だったが、傑作と呼ばれるにふさわしいサスペンスだった。
    舞台は1970年代後半であり、登場人物の会話言葉もどこか古臭いところは当然あったものの、ストーリーに古臭さを感じるような点は全くなく惹きこまれた。
    ドラマには大原麗子さん・池上季実子さんらが出演していたらしく、役柄のイメージに合い見てみたくなった。
    最後のシーンでは大きな哀しみと小さな小さな希望が感じられたが、その後、どんな人生を送ったのか、、、

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    2025年05月14日
  • 御宿かわせみ (2)

    G

    ネタバレ 購入済み

    いい!!

    この作品、実はテレビで放送されているドラマを観て、実写版ではなくてマンガとして読んでみたくなったので、あるかな…?と探してこちらを見つけて購入しました。

    ドラマでは昔から制作されてたみたいで、今までには色んな俳優さん達が演じてきていたのは知っていたけれど、実写版はどうも好きではないのと年齢的に興味が持てなかったのもあってじっくり観てみようと興味が湧かなかったのでいつもスルーしてたけど、今回は興味が湧いたのでマンガで探して試し読みしたらどハマりしてしまいました。

    この2人はいわゆる格差婚みたいな2人で、ヒロインは元武家の娘だけど両親を亡くしたので誰の世話にもならず女1人で生きるために宿を始め

    #憧れる #切ない

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    2025年04月10日
  • 新・御宿かわせみ6 お伊勢まいり

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    千絵の強引な誘いにお伊勢まいりの一行に加わることになったるい。道中、行方不明になる者や死者まで出て、この旅自体が仕組まれたものと勘づくるい。一体誰が何の為に仕組んだのか?かわせみ史上、唯一の長編。読み応えあり!

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    2025年01月03日
  • 新・御宿かわせみ5 千春の婚礼

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    「新しい旅立ち」ではついに麻太郎が再度留学のためイギリスへと旅立つ。一条通明の妹、結子を道連れに、家族や仲間たちに見送られながら旅立つ麻太郎。続きが気になって仕方ない。

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    2025年01月02日
  • 新・御宿かわせみ3 花世の立春

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    ついに花世が源太郎と祝言をあげる。後半の3遍は推理ものとしても読み応えあった。世代交代してからミステリー要素が強くなってるような気がする。勝ち気で時には麻太郎達よりも鋭い推理をする花世のキャラがとても良い。

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    2024年07月22日
  • 御宿かわせみ

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    時代小説 連作短編集

    傑作選から読みはじめたのですが、物語の最初は、どこから始まったのか知りたくて1巻を拝読

    宿屋の風情、人情がみっしり詰まっていてとても良かった
    赤烏帽子、先代萩の千松など耳慣れない言葉を調べるのも楽しくて、続きを読ませて頂こうと思っています

    S49年初刷S55第9刷

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    2024年05月12日
  • 千姫様

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    以前、織田信長の娘「冬姫」を主人公にした小説を読んだ。それが面白かった印象があり、徳川家康の孫「千姫」の歴史目線も知りたくて手にした。
    豊臣家滅亡の時にあって一人大阪城から脱出して生き永らえた…家康の孫だから…秀忠の娘だし…そりゃあ助けるよなぁ…くらいの認識で、それが千姫本人にとって本意だったのか不本意ながらの脱出だったのか、そこらあたりが丁寧に描かれるのかと思いきや、脱出劇はあっという間。
    その後の千姫の恋愛、結婚、出産、そして夫の死後に分かった出来事など、千姫様の波乱万丈の生涯を共に生きてきたような読後感が持てる作品だった。
    おもしろかった。

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    2024年04月03日
  • 新・御宿かわせみ2 華族夫人の忘れもの

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    『西洋宿館の亡霊』はファンにはたまらない一篇。偶然にも東吾の遺書を読んで麻太郎の出生の秘密を知って驚愕する千春。途中、東吾の名前も出てきてワクワクするなというのが無理な展開に。

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    2024年02月27日
  • 御宿かわせみ傑作選2 祝言

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    東吾とるいが夫婦になった。
    シリーズを読んでいて結婚はどうなのかと
    思って読んでいたら結婚した。良かったし
    花世と言う姪とも

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    2024年02月17日
  • 下町の女

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    御宿かわせみシリーズもそうだけど、平岩弓枝さんの描く女の人のお話はぐっとくるというか涙ぐんでしまう。
    現在と時代がちがうし土地も状況もちがうところで生きているのに、なんでこんなに心を揺さぶるんでしょうね。すごいわ。

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    2024年02月11日
  • 千姫様

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    昨年、念願の姫路城に行って気になった千姫。
    私の浅い知識では、あまり良いイメージではなかったけれど、この作品の千姫はとても慈悲深く魅力的な女性でした。
    史実とは違う部分も、諸説ある歴史だからこそ面白く読めました。複雑な繋がりも分かりやすかった。

    姫路城も書写山もこれを読んでから行きたかったな。もっと興味深く見ることができたと思う。また行きたい!

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    2024年01月17日
  • 新・御宿かわせみ

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    世代交代して麻太郎ら子供達の世代の活躍を描く。あわせて江戸から東京へと時代の移り変わりもしっかり描かれているのが素晴らしい。勝気で我が道をゆく花世の存在がとても気になる。

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    2023年09月27日
  • 新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女

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    ネタバレ

    これにてこのシリーズは完結となりますが
    もう1つ続編があるのでそちらもぬかりなくだよ。

    最初の作品以外は
    結構真相がきついかも。

    特に郁江が関わってしまうこととなる
    「郁江の危機」ではまあ予想通りの展開が
    待ち受けているんですよね。

    だけれども悪いのは罪を犯した奴だからね…

    あとは大竹金吾の受難ともいえる
    縁談話が関わる作品。
    うん、破断でよかったんだよ。
    もうまずそこの姉妹がアレだもん、あ・れ!!

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    2023年08月17日
  • 新装版 はやぶさ新八御用帳(九) 王子稲荷の女

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    ネタバレ

    衆道絡みの犯罪が出てくるのが新鮮でした。

    だけれどもこれは本当に読書注意の
    大変にドロドロしたものです。
    要するに関係者がアレだったために事件は起きたこと…

    本当腐ったアレにはろくなことが起きない…

    殺しが絡んでもよかったやつは
    ある町神楽で一人の男が殺された事件。

    これは事情を知れば決して
    仕立て人は責められないはずですよ。
    責められるいわれがないので…

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    2023年08月11日
  • 新装版 はやぶさ新八御用帳(八) 春怨 根津権現

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    ネタバレ

    結構おっかないというか、何やらかしてくれてんの
    的な作品は多かったですね。
    特に色事な!!もうこういう関係はやばいのしか出てこんの!!

    だけれども一番きつかったのは
    最初の時点では隠されていたけど
    あとから犯行を重ねた「奴ら」が
    とんでもないことをしでかしていた最後の作品ね。

    なぜタイトルがこれかは
    こいつらをとっちめるときに分かります。

    それがいかにつらいことか…
    よくわかることでしょう。

    厳しいとパワハラは違うんですよ。
    本当に。
    紙一重ではあるんだけれどもね。

    腕をあげれば上げるほど、自制が必要なんです。
    だからこそ、厳しくなるのですよ。

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    2023年08月05日
  • 新装版 はやぶさ新八御用帳(七) 寒椿の寺

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    ネタバレ

    男と女というものは時に狂ったようになり
    救いようのない事態を招いてしまう場合があります。

    ここに出てくる7つの作品にも
    そんな作品がチラホラとあります。

    最初からもうね…明らかにもうかないようのない
    恋だというのにのめりこんだ挙句に…

    だけれども悪いのは女性といわれるんですよね。
    ここに根強い差別を感じるものです。

    あとはやりたい放題したクソジ●イが
    招いた犯罪もあります。

    これに関しては表現はぼかしていますが
    恐らく慰み者にしたのだろうと
    推測されます。

    無論これは断罪されますよ、最後に。
    当たり前だ!!

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    2023年07月29日
  • 新装版 はやぶさ新八御用帳(六) 春月の雛

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    ネタバレ

    最後の2つだけでもぜひ読んでほしいな!!
    これは事件は絡むけど人が死んだりはしない
    心温まる物語です。

    なおこの2つは続き物。
    最後には思わぬお話がイケてなかった侍君に
    やってまいります。

    事件の方のやつは1つに関しては
    本当に後悔先に立たずのがあります。
    真相を知っていれば違ったのかな…

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    2023年07月24日
  • 新装版 はやぶさ新八御用帳(三) 又右衛門の女房

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    ネタバレ

    ほっこりしたものから、ほろりとするもの、
    そして怒りを覚えるものまで。

    一見すると飛び切りの悪女に思えた人が
    実は駒にしかすぎず、もはやその命をも
    消えようとしていたということ…

    しかも本当にその女性は恋をしていたんですよね。
    でも相手は単なる遊びでしかなかったということ。

    命を落としてしまったその女性の無念を晴らすために
    新八郎はあることをやってのけます。
    うん、そのバカ男はプライドズタズタだわ!!

    この形態、いいね!!

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    2023年07月02日
  • 新装版 はやぶさ新八御用帳(一) 大奥の恋人

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    ネタバレ

    凄腕の新八郎ですら危うい目に遭った
    一つの殺人事件現場…

    どうやらそこには大奥がらみの
    深い深い事情があったようです。

    冒頭に切ない描写があります。
    そう、新八郎には秘かに恋をしたものがいたのです。
    だけれどもそれは許されない恋…

    そして恋をしたものはお役目のために
    大奥へと赴くことになるのです。

    文章が優しい、素敵。
    でも最後は悲しいんだ。

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    2023年06月20日
  • 千姫様

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    千姫を主人公にした時代小説。
    淀の方や千姫など昔は特に女性は悪女など改変されることが多い。記録にも一部そういった類が残るが、
    大抵は捻じ曲げられて解釈されていたりする。
    そういった信憑性に欠ける話より、手に入る限りの資料に沿った忠実な描写が良い。
    文章も読みやすかった。

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    2023年05月28日