平岩弓枝のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「みをつくし料理帖」「あきない正傳」を読んで、似たような時代背景の小説が読みたくなり手に取りました。
40年以上も昔の作品なのに古さは感じられず、推理しながらぐいぐい引き込まれますね。世の中の不条理にほろりとさせられる場面もあったり、るいと東吾のこれからも気になります!
通勤電車で読んでいますが、一話の長さが程よくサクサク読めます。捕物帳ですが重すぎず、るいと東吾のエピソードで締めくくられるので、読後感もしっぽりほっこりしていいです。
私の通勤電車は作品の舞台の場所を通っているので江戸時代に思いを馳せつつ、30冊以上シリーズが続いているのでこれから当分読み続けられるのでとてもワクワクしています! -
Posted by ブクログ
「聞き流す」ならぬ、「読み流す」感じの読書は短時間の暇つぶしやちょっとしたストレス解消につながるので、私にとってはないと困る存在。で、こういう傾向の作品が続くと、ある日突然と言った感じで「ちゃんとした日本語」が恋しくなる時が来る。
そういう時の作家さんの一人、平岩弓枝さんの作品を久しぶりに読んだ。ずいぶん前に購入したと思っていたが、今話題の「ドライブ・マイ・カー」が公開される前だったのか、2021年8月の文春文庫のチラシが挟まれていた。
大事件ではないけど日常に起きる事件や事故、人間関係のトラブルなどが、とても素敵なホテルを舞台にして繰り広げられる。
最後はとうとう殺人事件に発展したが、10人までのペンションの夢でしっかりハッピーエンド。
絶対ハッピーエンドになるという安心感も、読み進めるモチベーションにつながる。
たまに手に取りたくなる作家さんの一人。 -
Posted by ブクログ
成人した子ども2人を持つ五三子は蕎麦屋を切り盛りしている。五三子を取り巻く人間模様を描いた物語。
古き良き大家族、ご近所付き合いは20代の私には新鮮だった。
家族に振り回されることを疎ましがらずに上手くまとめようとするところが、昔は当たり前だったのかな。でも、粘り強く細やかなコミュニケーションが必要だろうなぁ、面倒くさくないのかなぁと思った。
最後に考えが変わる一言があった。
人は人に支えられて生きている、とあった。
支えてくれているはずの他者を疎んだり面倒くさがるのは失礼だし傲慢だなぁと思った。
現代は便利だと言われる(私は昔と比較できないから本当に便利になったか分からない)けれど、支え合っている実感が便利な道具で霞んでいるのではないかと思う。 -
Posted by ブクログ
老舗の料亭の娘、お京は、数ある縁談を断り、出入りの豆腐屋の信吉を見初める。しかし、信吉はその気持を受け入れず、頑なに拒むのであった。ある日、こっそり信吉の店を覗きに行ったところ、小さな子供たちが信吉の家の家事を行っているではないか…。
色々あるものの、大方が縁談の上手くいく行かないといったたぐいの短編集である。おしゃれげだからと気軽に時代物のライトノベルを書いている作家と違い、文章に安定感があるので読みやすい。
何本有ったっけな。結構細かくて、さらには時代物特有のオチがふんわりとなって引きで締める、みたいな、現代物を読み慣れた我々にとっては、インパクトを受けにくい作品があるが、いくつかはかなり衝撃的な内容であろう。
日本昔話のような『かみなり』もそういう作品の一本で、個人的にとても好きな作品である。
この作家の魅力の一つが、わかりやすいが無理のない言葉の選び方であろう。ブンガク然とした、時代考証的なカチカチの文でも、あのへんとかあのへんのように「剣呑な」なんて言葉を乱打するような文でもない。さらっと「このコンビは」なんて言う言葉を入れてきたりする自然さかつ、なんでもかんでも「ちゃんすであると」なんて言うわざとらしさもない。最近そんなんばっかり読んでたな。
長編を読んでみないとなと思うが、時代物苦手なんですよね。