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Posted by ブクログ
老舗の料亭の娘、お京は、数ある縁談を断り、出入りの豆腐屋の信吉を見初める。しかし、信吉はその気持を受け入れず、頑なに拒むのであった。ある日、こっそり信吉の店を覗きに行ったところ、小さな子供たちが信吉の家の家事を行っているではないか…。
色々あるものの、大方が縁談の上手くいく行かないといったたぐいの短編集である。おしゃれげだからと気軽に時代物のライトノベルを書いている作家と違い、文章に安定感があるので読みやすい。
何本有ったっけな。結構細かくて、さらには時代物特有のオチがふんわりとなって引きで締める、みたいな、現代物を読み慣れた我々にとっては、インパクトを受けにくい作品があるが、いくつかはかなり衝撃的な内容であろう。
日本昔話のような『かみなり』もそういう作品の一本で、個人的にとても好きな作品である。
この作家の魅力の一つが、わかりやすいが無理のない言葉の選び方であろう。ブンガク然とした、時代考証的なカチカチの文でも、あのへんとかあのへんのように「剣呑な」なんて言葉を乱打するような文でもない。さらっと「このコンビは」なんて言う言葉を入れてきたりする自然さかつ、なんでもかんでも「ちゃんすであると」なんて言うわざとらしさもない。最近そんなんばっかり読んでたな。
長編を読んでみないとなと思うが、時代物苦手なんですよね。
Posted by ブクログ
時代小説でも読みやすい短編集。
こどもの手を 「紅葉」 という表現が大好きです。
時代関係なく、ひとのあったかさに触れるのはジーンときます。
~木が大きく枝葉をひろげて下の者をかばおうとすると、
下の者はお日さまに当れなくて伸びようとしても伸びられない。
程よく育ったら一人一人、根分けして一本立ちになっていく。
お前は少々根分けするのが遅かったんだ。~
(邪魔っけ)
~世の中に星の数ほど親子ってものがいる。
だが、真実、親子と呼べるようなものは、どれほどいるものか。
子が親を慕い、親が子の支えになって生きて行く親子なら、
血が続いていようといまいと、俺はそれが本物の親子だと思っている。~
(親なし子なし)
なんとなく男性作家さんを読むことが多く、感情の起伏にそこまでつき合わされないので安定して読めますが
この方は、女性なのに男性的なカンジで好きです。
ただやはりこの彼女も女性なので、 結婚・出産 など人生の転機のたびに仕事(言葉)に影響が現れる気がします。
小説の世界だけではなく、今まで接触した女性は特に一緒に仕事をしたときなど、その人生の転機が後に大きく影響しているのを感じました。
女性作家さんの読み方の楽しみに気づけたようなかんじです
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