あらすじ
江戸情緒をたたえた捕物帳でロングセラーとなった、人気シリーズの新装版の第一作。大川端にある小さな旅籠「かわせみ」。若き女主人るいは、元・同心の娘。都市を行きかう人びとがひと時のやすらぎを求めて投宿する。ときに、表沙汰にできない厄介ごとを胸に秘めて……。誘拐、詐欺、敵討ちなど、大小さまざまの事件に巻きこまれながら、るいは恋人の神林東吾と協力し、解決の途をさぐってゆく。数度にわたりテレビドラマ化され、話題をとった人情譚。
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時代小説 連作短編集
傑作選から読みはじめたのですが、物語の最初は、どこから始まったのか知りたくて1巻を拝読
宿屋の風情、人情がみっしり詰まっていてとても良かった
赤烏帽子、先代萩の千松など耳慣れない言葉を調べるのも楽しくて、続きを読ませて頂こうと思っています
S49年初刷S55第9刷
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素晴しい江戸情緒。一話完結のミステリーあり、人情物あり、恋模様あり。とても多彩なストーリーが盛りだくさん。贅沢な時代小説だと思いました。まだ12巻までしか読んでないので、先の楽しみが長いようです。
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かわせみに泊まった老夫婦が50両を紛失。
偶然50両を持ち合わせていた青年に疑いがかかるが、身元引き受け人は彼を信じると…
泣けた。
これだけでも読む価値あり。
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御宿かわせみシリーズ1巻。江戸の大川端にある小さな旅篭「かわせみ」。そこに投宿する様々な人たちをめぐっておこる事件の数々。その渦の中に巻きこまれながら、宿の若い女主人るいと恋人神林東吾の二人は、互いに愛を確かめ合い、次第に強く結ばれていく…江戸の下町情緒あふれる筆致で描かれた人情捕物帳。
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与力次男と旅籠の女主人が主人公。
お江戸の事件を解決していく捕物話と人情話のシリーズ。
東吾がかっこいいのよね(笑)!
るいはちょっと融通がきかないと言うか、真面目と言うか、個人的には苦手なタイプか?(やっかみもあり・笑。)
いろんな事件があって、魅力的な登場人物ばかりで飽きないシリーズ。
明治以降の新シリーズより、私は好きかな。
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すでに一通り読んでいるのですが、初心にもどって読み返してみました。
やっぱり良いですわ~♪
今の時代では実感がありませんが、身分違いの恋に切なくもグッとくるものがあります。
人の心の温かさや強さや弱さに気付かされます。
”卯の花匂う”が好きです。
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可愛がってもらってる方に、
4巻揃いでもらったので読んでみる。
が。
読み終わったら34巻まであることが判明。
うそん。
全34巻の時代もの。
実に32年も続いてた大シリーズ。
今まで読んだ中で最長。
こち亀みたい。
タイトルも場所の名前だし。
主人公はかわせみって宿の女将の恋人。
で、
主人公が親友(定廻り同心)を手伝って
事件を解決していく一話完結の人情捕り物。
が、
親友が刑事で主人公が探偵みたいな立ち位置。
なんで、
捕り物ってより探偵もの。
いぶし銀な人情味溢れる鬼平な感じじゃなくて、
若くてちょっとスマートな謎解きな感じ。
34巻もあるけど、
1話1話は短かめ。
1話30分くらいで読み終わる。
なんで、ちょっと説明駆け足だったり、
切り替わったシーンについていけなかったり、
最初は少しとまどった。
特に序盤は、
主人公が女将といちゃつきながら事件解決って図式が多く、
けっこう胸焼けしてくる。
が、
10冊くらい読んでると、
主人公を取り巻く登場人物達に情が移ってきて
どんどん離れられなくなる。
みんながたまらなく好ましく、
ニヤニヤが止まらない。
特に登場人物達の子供が生まれてくると、
チビ達の冒険が可愛すぎる。
さらにそのチビ達が年頃になってきたりすると
時の流れに感慨深いものが出てくる。
もう親の気分。
池波正太郎先生と同じく、
長谷川伸氏に師事していたからなのか、
鬼平よろしく料理も美味そうで良い。
最終回が特に最終回らしいことなかったり、
チビ達の弟・妹世代にはスポット当たらなかったり、
主要人物以外の宿の人々がいつまでたっても名前もらえなかったり、
多々気になる部分はあるものの、
こんだけ長く読んできたら好きになるしか無いじゃない。
......が、
大人になったチビ達を主人公に
「新・かわせみ御宿」として続いてるらしい。
まだ3巻。
こら著者死ぬまで続くなあとか
最後まで読める頃には自分もいい年だろうなあとか
少し苦笑な気分で続編を楽しみに待っています。
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なんとなく食わず嫌いだった時代物も鬼平読破から解禁になり、女性が書いたものは、まずこれだろうと手にとった作品。すでにテレビドラマ化されていて、確かに評判通り。小気味よい文体で、魅力的な人物ばかり。もちろん物語も。江戸時代に生まれたかったと読みながら何度思ったことか。
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江戸の小さな宿「かわせみ」を舞台にした捕物帖。人情味溢れる江戸の姿に浸れるところが大好きで新刊が出ると必ず買ってしまう。黒船が来航しても、一向にシリーズが幕末に進まないと思っていたら、いきなり次世代の物語が「新 御宿かわせみ」として始まっていて驚いた。これからもずっと読んでいきたいシリーズ。
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御宿かわせみシリーズ第1作。
元八丁堀の鬼同心と言われた男の娘るいと、吟味方与力を兄にもつ次男坊の神林東吾を中心として、江戸の下町情緒豊かに、人情捕物帳が展開する。
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子供の頃NHKでやっていたのを知ってはいたけど もちろん内容は知らない
戦前生まれの女性の作家が紡ぎだす言葉は ”還暦のおじさん” の心に沁みる 昔は良かった なんて言いたくないけど・・・ しょせん男なんて おだてりゃ木に登るし 褒めときゃご機嫌だし そのうちつけ上がって踏み外して
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▼「御宿かわせみ」平岩弓枝。初出1973~2005、「小説サンデー毎日」または「オール讀物」に連載された「御宿かわせに」シリーズの第1巻。文春文庫。
▼収録作=初春の客・花冷え・卯の花匂う・秋の蛍・倉の中・師走の客・江戸は雪・玉屋の紅
▼「初春の客」いきなり冒頭エピソードが、外国人(黒人奴隷)と遊女との心中物、というかなりとんがったもので驚きました。
▼「花冷え」二つ目のエピソードが、「母親にレールを敷かれて売春をしている芸者」というこれまたけっこうエグい。
▼全体に、当然ながら運びがご都合なところはありますが(何しろ探偵役が職業的な捜査員ではないので)、池波正太郎的な犯罪人間模様に女性作家ならではジェンダー的な目線がくわわった味わいは、ナルホドと思いました。
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懐かしいシリーズを再読開始。
まだ恋人同士の東吾とるいが初々しい。
江戸の街で、こんな悲喜交々があったのかなあと想像するのも楽しい。事件簿なので物悲しさもありつつ、かわせみシリーズでしばらく楽しませてもらえるのが嬉しい。
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「みをつくし料理帖」「あきない正傳」を読んで、似たような時代背景の小説が読みたくなり手に取りました。
40年以上も昔の作品なのに古さは感じられず、推理しながらぐいぐい引き込まれますね。世の中の不条理にほろりとさせられる場面もあったり、るいと東吾のこれからも気になります!
通勤電車で読んでいますが、一話の長さが程よくサクサク読めます。捕物帳ですが重すぎず、るいと東吾のエピソードで締めくくられるので、読後感もしっぽりほっこりしていいです。
私の通勤電車は作品の舞台の場所を通っているので江戸時代に思いを馳せつつ、30冊以上シリーズが続いているのでこれから当分読み続けられるのでとてもワクワクしています!
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母親の嫁入り道具として実家にあった、古い本を読んだ。人情あり、ミステリーあり、ロマンスあり、のストーリー。時代小説だが、古い感じはあまりせず、楽しく読めた。短編の組み合わせのような本なので、読みやすかった。
東吾とるいの関係が気になるところ。これから、全巻読破目指します!
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1979年に文庫として出たというから随分経つのだが、未だ本屋に並ぶのにそれだけの魅力があるという事。内容もおもしろいが、無駄のない短編という印象。「秋の蛍」が良かった。2017.12.12
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書き手が女性だからか、全体が柔らかい優しい気がします。
るいと東吾についての書き方もそうだし、事件も女の哀切さが際立つような印象です。
藤沢周平さんや池波正太郎さんの「鬼平」とは、また違った味がでていて、これはこれでいいなぁと思います。
『卯の花匂う』『江戸は雪』は特に良かったです。
るいと東吾の関係もこれからどうなるのか楽しみだし、また‘かわせみ’にどんな客が来るのか興味津津です。
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ライト時代劇人情ものシリーズ。淡々としたシンプルな文体が読みやすい。「卯の花匂う」では王道と思いつつほろりと来ます。
時代劇ものは読んでいて背筋が伸びるのがいいですね。
そして作中に現れる料理が食欲をそそりすぎる。思わずシリーズムックの東京下町散歩を買ってしまったくらい。
青菜の胡麻あえに、蜆の味噌汁、焼きたてのあつあつ薩摩あげに大根おろしをまぶす…うう、書いているだけでお腹が減る。
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御宿かわせみ 女性が主役の時代物の原点がここにある気がして
満を持して手に取った感である。
元は八丁堀同心の娘 るいが商う宿屋「かわせみ」にはお馴染に交じって時々訳ありの客が宿を取る。
老番頭の嘉助、女中頭のお吉も八丁堀時代からの使用人。
そんな るいには神林東吾と言う思い人がいるのだが...。
初春の客、花冷え、卯の花匂う、秋の蛍、倉の中、師走の客
江戸は雪、玉屋の紅
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イチオシ「卯の花匂う」。夫婦と親子なるものの深さにこみあげ指数up。
「師走の客」、役者がたっぷりと伏線されたるおもしろさ。
「江戸は雪」、これまた短編ながら大勢の役者がきっちりと配置され。
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昔、国営放送でドラマになっていて、小野寺昭・真野響子だったとおもう。それがとても質の良い人情物話だったのを覚えている。懐かしさにてにとって読んでみると原作も中々味わい深かった。
とりあえず2巻まで読み終わっている。
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<目次>
略
<内容>
懐かしの時代劇。真野響子と小野寺昭のNHK版。謎解きではなく、事件が起き、神林東吾と畝源三郎が解いていく。東吾の恋人が御宿かわせみの店主るい。控えめながら勝ち気なところもあり、宿が舞台になることが多いので、事件に絡んでくる。ドラマはるいが主人公だが、小説は東吾の方にシフトしている。
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メロディアスライブラリーで紹介されて読み始めた本。ようやく読み終わった。
私もどちらかというと昔のNHKドラマの印象が強い。小野寺明さんと真野響子さん。今となっては、自分よりずっと年下だし、その時のエピソードもほぼ覚えてないから、自分なりに読み進めていった。
あさのあつこさんの時代物は何冊か読んだけど、平岩弓枝さんのは初めて。
特にシリーズ一作目のせいか、最初少しまどろっこしいような感じもした。読んでいくうちに慣れてきて、その世界観がだんだん味わえるようになってきた。
あさのさんのは割と事件や何かに主軸が置かれているような気がしたけど、これは主人公の二人の情愛が重要なモチーフとなってる。小川洋子さんが「しっぽり」という言葉を使ったのがよくわかる。シリーズは結構続いたみたいなので、楽しみながら読んでいくといいかもと思った。
Posted by ブクログ
かわせみのるいと東吾、東吾の親友源三郎が、宿に泊まる人たちの謎を解いてゆく。謎解きは面白いけれど、るいは何事も東吾次第。昔の男性が女性に求める可愛らしさ愚かさの部分に時代を感じる。
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「みをつくし料理帖」シリーズが好きならこれも好きだよ、と勧められたので読んでみる。
うん。あっちが少女漫画なら、こっちは劇画でした。結構たんたんと凄味のある話が続くなぁと。みをつくし料理帖シリーズと同じ方向性を期待せず、同心ミステリと思えば面白い。
Posted by ブクログ
再々再放映ではないかこのNHKドラマ。でも見飽きないのが不思議。
やはりキャスティングの妙であろう。役者おのおのが当たり役なのである。
さて原作はといえば、
このシリーズの魅力は、最長不倒記録の長編であるにもかかわらず、
2,30分で読み終える一話完結短編集であること。淡い話であること。通勤電車のなかで、昼休みのちょっとした時間に、ほのぼのとした江戸風情を楽しめるという仕掛けにある。
ただもっともおもしろいのは東吾とるいが結婚するまで、所帯じみて子供までできるとなると、アラフォー世代もちょっと待って、となる。