あらすじ
商用で江戸へ来た男が大金を持って次々と姿を消す。事件の陰には、月に六両の生活費を四人の旦那で都合するという<安囲いの女>が関係しているらしい──表題作ほか「むかし昔の」「黄菊白菊」「猫屋敷の怪」「藍染川」「美人の女中」「白藤検校の娘」「川越から来た女」の全八篇。旅籠の女主人るい、年下の恋人で剣の達人・東吾、彼の親友で八丁堀同心の畝源三郎、名トリオの勘が冴えわたる捕物帳。数度にわたるドラマ化も好調、人気シリーズ新装版第九弾。
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このシリーズの登場人物たちはよく「ぼんのくぼ」をかく。ドラマなんかではこんなしぐさを見たような気がするけど、現実に人がこういうことをやるかと言うと私も含めてやらない、、、たぶん。
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「むかし昔の」「黄菊白菊」「猫屋敷の怪」「藍染川」「美人の女中」「白藤検校の娘」「川越から来た女」「一両二分の女」
この巻は全ての話が面白い。敢えて言うと、大河ドラマ「べらぼう」で検校の金貸しについて聞いていたので「白藤検校の娘」、そしてちょっと変わった妾の話である「一両二分の女」の二作が面白かった。
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おなじみの『御宿かわせみ』シリーズ第9弾。
久しぶりにシリーズ初期の作品を読んでみると、東吾さんとるいさんのやりとりもなんとなく初々しい。シリーズに共通して言えることだが、江戸の人々の悲喜こもごもが見事に描かれていて、決してハッピーエンドの話しばかりでないのが人の性を感じさせる。
かわせみシリーズは全て読み切りの短編なので、電車の中や昼休みなど、時間がこま切れでも読み切れるのがうれしい。
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御宿かわせみシリーズ「むかし昔の」「黄菊白菊」「猫屋敷の怪」「藍染川」「美人の女中」「白藤検校の娘」「川越から来た女」「一両二分の女」の8編で、どれも不満なし。マンネリを越えて定着し、江戸が生き生きと描かれている。乗ってきた時期なんでしょうね、期待を裏切りませんでした。
Posted by ブクログ
このシリーズに慣れてきたのか、東吾とるいの甘々しい場面も気にならなくなりました^^ 早く二人夫婦になってしまえばいいのにと思いますが、東吾の兄夫婦に子どもが出来ないと無理なのでしょうね。
この巻は表題作『一両二分の女』をはじめ、『昔むかしの』『藍染川』など、物哀しい終わり方をする話が多かったです。