あらすじ
「世の中には馬鹿な奴が居りますもんで」と、一杯入った長寿庵の長助が始めたのは、幽霊が殺されたという話。不審に思った東吾と同心・源三郎が調べると、思わぬ事件に行き当たる……。表題作ほか、「恋ふたたび」「奥女中の死」「川のほとり」「源三郎の恋」「秋色佃島」「三つ橋渡った」の全七篇を収録した捕物帳。大好評の「御宿かわせみ」シリーズ新装版。数度にわたってドラマ化、かわせみの女主人・るいを真野響子、高島礼子が演じて国民的人気を誇る時代劇の原作。
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「恋ふたたび」
「奥女中の死」
「川のほとり」
「幽霊殺し」
「源三郎の恋」
「秋色佃島」
「三つ橋渡った」
一番印象に残ったのは「三つ橋渡った」幼いころに拐された少女が盗賊の一味にされる。その女性が覚えていたのは「三つ橋渡った」所。不幸ばかりでなかったところに救われる。
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またしても源さんが悲しいことに。
(「源三郎の恋」)
早くかみさん世話してやらんとな、とか
口だけで言ってないで、
本当に早く何とかしてください、東吾さん。
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「恋ふたたび」「奥女中の死」「川のほとり」「幽霊殺し」「源三郎の恋」「秋色佃島」「三つ橋渡った」収録。
「恋ふたたび」の母子が周辺に加わる。「源三郎の恋」はタイトルで期待したんだけど、進展なし。それぞれの話はシリーズらしく可もなく不可もなく一定レベルを保っている。相変わらず、極楽蜻蛉の東吾がもてて面白くない(笑)
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【7作収録】
・薬種問屋の跡取り息子が殺された。異母弟にあたる後妻の連れ子・正吉と母親・おとせに疑いがかかるが・・・
・水戸家大奥から暇を取り実家に戻った奥女中。周囲に存在が浮かび上がる謎の男とは?
・道場近くの紙問屋の息子が婚礼の夜に遺体で発見された。第一発見者はおとせと花嫁。犯人とその目的は?!
・死んだ女房の幽霊が出現し、小袖や珊瑚のかんざしを要求する料理屋。盗賊のしわざと思って刺し殺したところ、その正体はなんと女中だった
・健康を害した乳母の見舞い先で尼僧に恋をした源三郎。そんな折、近所に住職が殺されて・・・
・菓子屋の名前をかたり、毒入りの饅頭を配る事件が起こる。かわせみのお吉も被害に遭い、犯人の手はついにるいへと伸びる
・捨て子を改心して迎えに行くふりをして押込みを図る一味。折りしもかわせみには赤ん坊連れの夫婦が滞在しているが・・・
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<目次>
略
<内容>
手練れの作家の5冊目。相変わらず殺人に巻き込まれる東吾たちだが、ついにはるいも襲われる。しかも犯人はるいの亡き父への恨み。また源三郎の恋仲と思われた尼僧が殺人犯という事件もあった(恋仲ではなく怪しいと思っていたらしいが)。東吾の道場での師範代の仕事は、徐々に江戸の外の方へ(狸穴町とか)。サクサク読めて面白いね!
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源三郎の恋、切ない。
最終話のさらわれた子どもを利用した押し込み強盗の話も心に残る。
まだ夫婦になる前のるいと東吾の関係も応援したくなる。シリーズをひとつひとつ読んでいく楽しみがあるのは嬉しい。
Posted by ブクログ
源さんにやっと春がくるのかしら、と思いきや残念な結果に…。でも、いつか源さんには幸せになって欲しいなぁ。“かわせみシリーズ”読んでいきたいと思うのですが、どうも東吾が絡んだことで、やきもちをやくるいさんが好きになれない。 凛とした芯の強い女性が好みの私としては、あまり男性に依存する女性は、ちょっと…。 まぁ、私の好みはどうでもいいのですが、るいさんにもっとしっかりして欲しいなぁと思いながら読み終えました。