あらすじ
大きな荷を背にした男が『かわせみ』の軒先で雨宿りをしていた。三十数年前に生き別れた兄を尋ねて、本所深川の寺を廻っているという。兄弟は再会を果たすも、雨の十三夜に永久の別れが待っていた……。しみじみとした表題作ほか、長寿庵の長助が聞き込んできた奇妙な無理心中「春の鬼」、髪をおとして尼になった旧友にるいが与えた琴が事件と結びつく「百千鳥の琴」など全八篇を収録。るいと東吾の呼吸もぴったりの、大人気の人情捕物帳シリーズ!
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Posted by ブクログ
1月20日~1月25日
大きな荷を背にした男が『かわせみ』の軒先で雨宿りをしていた。三十数年前に生き別れた兄を尋ねて、本所深川の寺を廻っているという。兄弟は再会を果たすも、雨の十三夜に永久の別れが待っていた…。表題作ほか「春の鬼」「百千鳥の琴」など全八篇を収録。おなじみ、御宿『かわせみ』の面々による大人気の人情捕物帳シリーズ。
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「尾花茶屋の娘」「雨月」「伊勢屋の子守」「白い影法師」「梅の咲く日」「矢大臣殺し」「春の鬼」「百舌鳥の琴」
本作は全体的に後味が悪いというかやる瀬なさの残るものが多かった。標題の「雨月」に加え、「伊勢屋の子守」「矢大臣殺し」「百舌鳥の琴」が印象に残る。
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<目次>
略
<内容>
盗人から足を洗おうとして殺される話や生き別れの兄弟が盗人だった話、町の鼻つまみ者に大切な友人を殺された長屋の面々が、みなで計画をして殺した事件を、東吾たちがなかったことにする話など、単純な殺人事件ばかりから、人情ものに変わりつつあるなあ。
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御宿かわせみシリーズ8編。ぬるま湯、マンネリなれど気軽に読める。登場人物に進展、変化はなし。事件物ではあっても、推理とは関係なくなってる。けっこう、江戸の地名なんかで今と比べて楽しんだり(笑)
テレビの水戸黄門、映画の釣り馬鹿みたいなもんで、それなりにまったりの読後感。