御宿かわせみ９ 一両二分の女

平岩弓枝

商用で江戸へ来た男が大金を持って次々と姿を消す。事件の陰には、月に六両の生活費を四人の旦那で都合するという＜安囲いの女＞が関係しているらしい──表題作ほか「むかし昔の」「黄菊白菊」「猫屋敷の怪」「藍染川」「美人の女中」「白藤検校の娘」「川越から来た女」の全八篇。旅籠の女主人るい、年下の恋人で剣の達人・東吾、彼の親友で八丁堀同心の畝源三郎、名トリオの勘が冴えわたる捕物帳。数度にわたるドラマ化も好調、人気シリーズ新装版第九弾。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 歴史・時代 / 歴史・時代小説
• 出版社: 文藝春秋
• 掲載誌・レーベル: 文春文庫
• シリーズ: 御宿かわせみシリーズ
• ページ数: 272ページ
• 電子版発売日: 2011年05月06日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★★★]

このシリーズの登場人物たちはよく「ぼんのくぼ」をかく。ドラマなんかではこんなしぐさを見たような気がするけど、現実に人がこういうことをやるかと言うと私も含めてやらない、、、たぶん。

[ブクログ · ★★★★★]

・むかし昔の
・黄菊白菊
・猫屋敷の怪
・藍染川
・美人の女中
・白藤検校の娘
・川越から来た女
・一両二分の女

[ブクログ · ★★★★☆]

「むかし昔の」「黄菊白菊」「猫屋敷の怪」「藍染川」「美人の女中」「白藤検校の娘」「川越から来た女」「一両二分の女」
この巻は全ての話が面白い。敢えて言うと、大河ドラマ「べらぼう」で検校の金貸しについて聞いていたので「白藤検校の娘」、そしてちょっと変わった妾の話である「一両二分の女」の二作が面白かった。

[ブクログ · ★★★★☆]

おなじみの『御宿かわせみ』シリーズ第9弾。
久しぶりにシリーズ初期の作品を読んでみると、東吾さんとるいさんのやりとりもなんとなく初々しい。シリーズに共通して言えることだが、江戸の人々の悲喜こもごもが見事に描かれていて、決してハッピーエンドの話しばかりでないのが人の性を感じさせる。
かわせみシリーズは全て読み切りの短編なので、電車の中や昼休みなど、時間がこま切れでも読み切れるのがうれしい。

[ブクログ · ★★★★☆]

御宿かわせみシリーズ「むかし昔の」「黄菊白菊」「猫屋敷の怪」「藍染川」「美人の女中」「白藤検校の娘」「川越から来た女」「一両二分の女」の８編で、どれも不満なし。マンネリを越えて定着し、江戸が生き生きと描かれている。乗ってきた時期なんでしょうね、期待を裏切りませんでした。

[ブクログ · ★★★☆☆]

＜目次＞
略

＜内容＞
今回も殺人事件ではない話がチラホラ。女の悲しい性が主題の話が多い。

[ブクログ · ★★★☆☆]

面白くて読みやすくて切なくて愛おしくて、大好きなかわせみシリーズを再読中。
白藤検校の娘さんが心に残った。

[ブクログ · ★★★☆☆]

このシリーズに慣れてきたのか、東吾とるいの甘々しい場面も気にならなくなりました^^ 　早く二人夫婦になってしまえばいいのにと思いますが、東吾の兄夫婦に子どもが出来ないと無理なのでしょうね。
　この巻は表題作『一両二分の女』をはじめ、『昔むかしの』『藍染川』など、物哀しい終わり方をする話が多かったです。

[ブクログ · ★★★☆☆]

いまだにアツアツの東吾とるいにあてられっぱなしの巻。ラストの「一両二分の女」はちょっと「女って怖いねえ」と思わせる。

[ブクログ · ★★★☆☆]

読めば読むほど、東吾さんに腹が立ってきちゃったよ。

一話一話、話は秀逸。
味がにじみ出てくる感じ。