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梅雨の晴れ間の午下り、両替商のひとり息子が身代金目的に誘拐される。極秘で厳重な見張りをつけ、母親は三百両を持参するが、無残にも全員殺されてしまう。八丁堀は血眼になるが、誘拐事件はつぎつぎに起こる。いっぽう「かわせみ」には愛らしい女剣士が東吾に伴われて現れた。東吾への好意をめいっぱいに表現する若い女性に、るいの胸は騒ぐ……「水郷から来た女」をはじめ、読切九篇を収めた捕物帳。江戸の下町情緒あふれる「御宿かわせみ」シリーズの第三作。
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Posted by ブクログ
「秋の七福神」「江戸の初春」「湯の宿」「桐の花散る」「水郷から来た女」「風鈴が切れた」「女がひとり」「夏の夜ばはし」「女主人殺人事件」 神隠しかと思いきや次々と子どもが誘拐されて、殺されて、その事件の裏にあったある女性の悲しい人生。「水郷から来た女」には哀れさと憤りとそんな感情の混じる話だった。
久しぶりに御宿かわせみを読んだ さまざまな事件を解決していく東吾と かわせみの女主人るい 市井の事件は庶民の事情が絡んで わかりやすい 二人の場面描写も直接的な言葉を使わず 私には好ましい イメージしやすく情緒がある
40年前に書かれた作品とは思えない 捕物ももちろん面白いけど東吾とるいの関係に不覚にもきゅんきゅん(?)しながら毎話楽しく読んでる 江戸の季節を感じれるのも好きなポイント
ほんと日本人って風呂好きで清潔な国民なんだ。東吾はかわせみに来るたびに毎回ひと風呂浴びてる。 三巻目とかもなると流石にげっぷが出そうになる。
シリーズも3作目になると、こなれてきて読み易くなりますね^^ この巻の話はどれも面白かったです。表題作の「水郷から来た女」が一番好きです。
「女がひとり」が悲しかった。 悪い人じゃないんだろうが、 愚かな人だと思った。 欲が深いとか情が深いとかではなく、 ただただ愚かなのだと思った。
<目次> 略 <内容> このあたりから東吾の活躍が目立つように。るいは脇役化していったかな?堅実な捕物帳になっている。
・秋の七福神 ・江戸の初春 ・湯の宿 ・桐の花散る ・水郷から来た女 ・風鈴が切れた ・女がひとり ・夏の夜ばなし ・女主人殺人事件
江戸モノ好きですと言ったら、友人が最近の軽い江戸モノをこれでもかこれでもかと貸してくれたが、ゴメンナサイだった。どうにも江戸に居るキブンになれないんだよ。 同じ軽いったって、せめて平岩級は欲しいとこ。 それにしても、次章へ移るラスト一行が、「青蚊帳の中には、夜の仕度ができている」… きゃー これが...続きを読む読みたくて巻を進めてる感じだな(笑)
時代小説は大好きなのであっという間に読み終わる。 池波正太郎の剣客商売にちょっと似た感じ。 かき口なんかも。 それが時代小説の味なのかも。 巨大な民族が約260年の間内乱も外国との戦争もなく生きた、 ある意味奇蹟のような時代。 文化も人と人との関係もそういう背景のなかで、 でもその...続きを読む中での矛盾も抱えつつ育っていった。 だから日本人の多くが江戸時代に惹かれて、 江戸時代を舞台にした小説が今も愛されている続けているのかもしれない。 男性は素敵だし、 女性も素敵。 事件もちょっと滑稽だったりして 遊び心もあり、するする読める。 いきなりここから読んだので、 前後を繋げて読みたい!
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