平岩弓枝のレビュー一覧
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初出 2019〜20年「オール讀物」の一代記のようなエッセイ18編。
私が時代小説好きになるきっかけとなった『御宿かわせみ』シリーズのことが出てこないのは残念だが、代々木八幡宮の神主の娘として育ち、第三作が直木賞というちょっと考えられないデビューをし、長谷川伸の同門であった小説家と結婚して、夫が神主を継いでくれて、神社での話が多いのが珍しくも面白かった。
朝ドラの「旅路」を見ていた昭和天皇から、登場人物にかつての学友がいて聞きたいことがあると呼ばれたという話にはびっくり。そして代々木練兵場での観兵式で、自分の立ち位置の目印にしていた代々木八幡の松について「健在かね」と問われたのだという。
最近亡くなった橋田壽賀子さんと同じように、テレビドラマのシナリオライターでもあったのだと、改めて気づいた。
それにしても行方不明の東吾さん(「かわせみ」の主人公)がひっこり現れる話を、私は今でも待っているのだが。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ初版が昭和だけあって時代を感じる場面が多々あった。一軒家だからと鍵をかけて留守にするのが不用心だとか携帯がない時代ですれ違う場面だとか。それでも永子さんの奥ゆかしく品があり嫁としては完璧な女性には感心してしまう。こんな嫁がきてくれたら万々歳だ。こんな姑、小姑がいる夫にはいくら夫に問題なくとも現代ならすぐに離婚する原因となるはずだ。こんな姑にはなるまい、娘にはこんなところに嫁にやりたくないと思う。佐竹さんとお似合いで2人がうまくいけばいいのにと思ったけれど、永子さんの性格からそう簡単に成就はしないだろうとも思った。それにしても木村家の女ともは最悪だ。前半は読んでいてもイライラした。永子さんが新婚時代をパリで過ごせたことがこの結婚での幸せの絶頂だったような気がする。
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Posted by ブクログ
私はこのシリーズ好きです。
でも、こればかりは飽きるかもしれないと思って、本屋で手にしたのを棚に戻してきました。
寝る前やちょっとした細かい時間などに気軽に読めるので、手元に一冊あってもよかったかとも思います。
時代小説に出会って、この江戸から明治になる時代に結構惹かれます。新・御宿かわせみは江戸から東京になった街で宿屋や医者、商人などが織りなす庶民の物語です。大政奉還した将軍や政権を握った天皇も、また明治維新政府になくてはならなかった有名な志士にさえも、何の影響も受けない本当に庶民の目から見た時代の流れがとてもしなやかに描かれていると思います。
時々出てくる「旧幕時代」という言葉が、あの江戸幕府が終結し、様々な過程を経てたどりつた明治という時代を、大きな変換期という歴史として学んだ私を拍子抜けさせました。
庶民から見れば、何も大きく変わりはしなかったかのように生活を営みながら、時代が大きく変わったことで抱えた不幸を心にとどめて、新しい時代の中でどう生きていくのかを模索している若い世代のパワーが、読んでいて気持ちを前向きにさせてくれるのだろうと、このレビューを書きながら思いました。 -
購入済み
女と味噌汁
昔テレビで放映していた時に、大変面白く毎週の放送が楽しみでした。今回、改めて本を読み、良き昭和の女性像が描かれており、懐かしく、また現代を憂える時間となりました。
このような本が現代にも、多くの女性に詠まれることを願います。