平岩弓枝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
こういう内容だったのか…と,シリーズを読んでいる人は,すぐその世界に浸れるけど,説明が少なくて戸惑う
~「宮戸川の夕景」神林東吾の病がちな同僚・武石敬太郎の名を騙った新手の盗みは,妹・澄江が勤めていた「誰か袖」での手口と同じだ。細川家奥女中を名乗ったのは誰か。「初春弁才船」遭難した新酒番船の船頭の息子に海軍繰練所での海図の読み方を教えると,土佐で発見された父の船に乗って,唯一元旦に間に合った。「辰巳屋おしゅん」春をひさぐ深川の水茶屋の女の弟が,客の息子に川に突き落とされて死んだが,加害者の親は金で解決し受け入れざるを得ない。しかし妹が同じ相手に殺されると,女は包丁で息子と客を刺し殺した。殺された二人共が自分の子であったので,敵討ちということで島流しで済んだ。「丑の刻参り」飯倉の小間物問屋のけなげな夢が姑を呪ったといじめられ亭主と家を出た。姑は嫁を呪い殺そうとした境内で何者かから後頭部への一撃を受けて死んだ。「桃の花咲く寺」権田原の禅寺で,僧と寺男が惨殺され,500両以上が盗まれた。前日にある藩を浪人し,旗本に新規召し抱えられた用人が壇下に加えて欲しいと云ったのだが,急にその母が亡くなったという連絡を受け,弔い籠が乗り付けられたのを目撃したのは裏に住む女だけだった。「メキシコ銀貨」源太郎と麻太郎が高橋で船を見ていると,大男が風呂敷包みを奪われるのを目撃し追い掛けて東吾と挟み撃ちで小判70両と洋銀一枚を取り戻したが,奪われた大男は姿を消し,飯倉で縊死しているのが見つかる。「猫一匹」薪炭問屋遠州屋の飼い猫が両国で評判の見せ物・孔雀に出を出して突き殺され,嫁が猫を救おうとして囲いの中に手を入れて大怪我をした。孔雀は処分され,香具師は大損。世評も香具師に同情する。演習屋から百両を預かったがなくした坊主が消え,遠州屋の主が吉原で遊んだ翌朝,衣紋坂で刺し殺された。東吾の推理は…後々正解であることが明らかに~ドラマになったんだよね。平岩弓枝の代表作って? -
Posted by ブクログ
恥ずかしながら、平岩弓枝さんの作品は、
「御宿かわせみ」シリーズぐらいしか知りませんでした。
しかも、まだ未読!
そんな私ですが、タイトルに魅かれて読んでみることにしました。
時は17世紀。
まだ鎖国前の日本は、御朱印船に乗って、
南の国へ貿易に行くことができました。
瀬戸内海の高取島の名家の次男、高取次介は
一攫千金を夢見て御朱印船に乗り込みました。
次介の兄大介は
両親の借金の後始末に追われ、
次介を追うように、異国へと向かいました。
大介と次介が再会したのは、
ホイアンと呼ばれる所の日本人町でした。
その後、大介だけが帰国し、
日本人の海外渡航・帰国を禁じる鎖国令が発布されてしまい、
次介の帰国は絶望的となりました。
弟の身を案じる大介の元へ、
唐人に変装した次介の友人が、
次介の望郷の想いを届けにきました。
ラストでこのホイアンがベトナムだとはっきり分かりました。
御朱印船と日本人町。そして鎖国と、
その当時の日本人の海外進出がうまく描かれていました。
瀬戸内海の水軍村上海賊の姫との絡みもありました。
『村上海賊の娘』を読んでいたこともあり、
そういえば、同じ時代だったのかと、今更ながら納得。
この時代鎖国によって、
二度と祖国の土を踏めなくなった人々もいっぱいたのですね。
そして、その人達が故郷を思い、懐かしむのは・・・
桜の花、だったのです。
美しい兄弟愛と桜とがラストで見事に結びつきました。
平岩さんの時代小説、おもしろかったです。
今度は、「御宿かわせみ」を読んでみたくなりました。