平岩弓枝のレビュー一覧

  • 新装版 はやぶさ新八御用帳(一) 大奥の恋人

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    「平岩弓枝」の長篇時代小説『新装版 はやぶさ新八御用帳 (1) 大奥の恋人』を読みました。
    『「御宿かわせみ」ミステリ傑作選』、『新装版 御宿かわせみ (11) 二十六夜待の殺人』、『御宿かわせみ (28) 佐助の牡丹』に続き、「平岩弓枝」の作品です。

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    如法暗夜――「お鯉」の家からの帰路、「新八郎」は辻斬りの現場に遭遇する。
    殺されたのは本石町鶴丸屋の当主「清兵衛」。
    下手人を追う最中、今度は成子坂で首無し死体が見つかった。
    二つの殺人を探索する「新八郎」は、それらの死が大奥へと結びつくことに気づくが……。
    男子禁制の園に秘められたものとはなに

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    2024年01月04日
  • 御宿かわせみ11 二十六夜待(にじゅうろくやまち)の殺人

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    「平岩弓枝」の連作時代小説『新装版 御宿かわせみ (11) 二十六夜待の殺人』を読みました。
    『「御宿かわせみ」ミステリ傑作選』に続き、「平岩弓枝」の作品です。

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    二十六日の月の出を待ち、一句ひねろうと、同好の士と目白不動へ出かけた俳諧師が川に浮かぶ。
    傍らに半紙にしたためた不出来な句が残っていた…表題作ほか、『牡丹屋敷の人々』 『源三郎子守歌』 『虫の音』など全八篇。
    大川端の旅篭を舞台に、女主人の「るい」と恋人「神林東吾」、親友の八丁堀同心「畝源三郎」たちが繰り広げる人情捕物帳。
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    江戸時代末期

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    2024年01月04日
  • 御宿かわせみ11 二十六夜待(にじゅうろくやまち)の殺人

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    かわせみシリーズ再読。
    安心して読めて、ちょっとドキドキして、ホッとできる時代ものミステリー。
    るいをいつまでも待たせないで、と思ってしまう。

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    2023年10月22日
  • セイロン亭の謎

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     久しぶりに携帯電話もパソコンもインターネットも出てこない(少し前の時代の)現代物を読んだ気がする。ニュースは新聞を見て知る、ファクシミリで原稿を送った、宅配便を管理人さんが預かってくれた、旅先での連絡はホテルの電話で、等等、今となっては行き違いのもどかしさも物語を豊かに彩っているように思える。平岩さんの文の美しさもあるだろう。
     ザ・2時間ドラマ、西村京太郎的な旅情ミステリーのような雰囲気も懐かしく感じて、一気に読めた。登場人物たちが繋がっていく鍵となるお茶にまつわるお話も興味深い。
     森山さんには生きててほしかったな……。

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    2023年09月28日
  • 御宿かわせみ24 春の高瀬舟

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    ネタバレ

    「日暮里の殺人」の世話好きじいさんが招いてしまった不幸と「名月や」で独り者になった男たちが助け合って生きてくことになりそうな予感が良かった
    「紅葉散る」はどうしても胸がざわざわしちゃって何も知らないるいのことを想うとやっぱりしんどい

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    2023年09月26日
  • 御宿かわせみ10 閻魔(えんま)まいり

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    大好きなシリーズ。
    源三郎が祝言をあげたこと、それもおもいびとと、というのが嬉しい。
    奉公人の虚しさが心に残った。

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    2023年09月14日
  • 御宿かわせみ9 一両二分の女

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    面白くて読みやすくて切なくて愛おしくて、大好きなかわせみシリーズを再読中。
    白藤検校の娘さんが心に残った。

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    2023年08月29日
  • ちっちゃなかみさん 新装版

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    偉い人におすすめの本を聞いたらこの本を教えてくれたので。
    難しいことばがたくさん登場するけれど、なぜか読みやすくてスルスル読めてしまう感じすごいなって思いました。
    少し前の時代の日本にも、色んなかたちの愛が存在するんだなあと感じられるお話たちでした。

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    2023年07月10日
  • 御宿かわせみ5 幽霊殺し

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    源三郎の恋、切ない。
    最終話のさらわれた子どもを利用した押し込み強盗の話も心に残る。
    まだ夫婦になる前のるいと東吾の関係も応援したくなる。シリーズをひとつひとつ読んでいく楽しみがあるのは嬉しい。

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    2023年07月05日
  • 五人女捕物くらべ(上)

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    切なくほろ苦く、いつの時代も誠実に生きていかないとなあと思う、平岩弓枝さんの時代推理小説。
    あの方の身分が気になりすぎる。下巻も読まなくちゃ。

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    2023年07月03日
  • セイロン亭の謎

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    ネタバレ

    地元神戸なのと紅茶派やから思わず手に取ったミステリ。平岩作品読んだけどなかなか面白かった。
    須磨寺も異人館も元町商店街周辺も地元圏内やから背景思い浮かんだの容易やったわ(笑)
    今から30年以上前の時代背景の設定やから携帯とかなくて今時モーニングコールなんてないよな、多分
    現代はアラーム設定できるしスマホで何でも調べられるし。
    アッサムとかキャンディ茶葉あたりは定番やしキャンディ茶葉に関しては午後の紅茶ミルクティーに使われてるくらい身近。物語でもあったみたいに紅茶の原産地いうたらスリランカおおい。その次くらいはインドかな?
    解説読んで狐っ葉事件みたいなことが昭和の初めの方にあったなんて初めて知っ

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    2023年03月01日
  • セイロン亭の謎

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    ネタバレ

    紅茶好きとしてはホイホイすぎるタイトルだったので。
    あくまで紅茶輸入業を営む一族に起きた殺人ミステリなので、紅茶の蘊蓄を楽しむ話ではないのですが。
    狐っ葉事件など、時代を感じる話は興味深かったです。

    今からするともう30年近く前の作品。
    無論携帯電話は登場しないので、作中で本人に連絡を取るのも苦労するのには懐かしさを覚えたり。
    出てくる言葉も書き方が昔風なので(何しろ作者様は昭和一桁生まれの大ベテラン)バブル崩壊後の時代設定ではありますが、昭和が舞台の作品を読んでいるような気になりました。
    柔らかい文体なので、読みやすかったですが。
    「あの時ああしていれば、事件の真相にいち早く気付けたのに…

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    2023年02月24日
  • 老いること暮らすこと

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    ネタバレ

     平岩弓枝さんのお母さんはとても元気な方でしたが、88歳の時、ぶつけても転んでもいないのに右大腿骨の骨折を。最初の病院で、先生から「このまま痛いのを我慢して治しても寝たきり、手術しても寝たきり」と。次の病院では、「大丈夫、手術すれば歩けるようになる」と。結果、手術・リハビリで回復! ラッキーでしたね。高齢での怪我や病気、その対応は、もう決断するしかないですね。転倒しない事、風邪を引かない事、に気をつけながら。平岩弓枝「老いること 暮らすこと」、2003.12刊行、2006.12文庫、再読。

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    2022年11月22日
  • 御宿かわせみ8 白萩屋敷の月

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    連続短編集。

    日常はたくさん、ですが、どの時代にも
    甘やかされた娘はいるものだな、と。
    こうならないよう諫めておかねばならないのに
    どうしてこうも自分のいいようになる、と
    思えるのか、非常に謎です。

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    2022年10月14日
  • 御宿かわせみ20 お吉の茶碗

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    ずっと昔に読んだシリーズを再読。
    懐かしい親戚に会えたようなほのかな喜びと安心感。
    平岩弓枝さんの紡ぐ江戸の市井の人々の暮らしが体感できて、心地よい。
    切なさの残るストーリーもありつつ、生きる尊さを実感。

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    2022年10月03日
  • 新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女

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    自分勝手な悪い武士達がよく出てきて、哀しい話も増えてきました。
    新八の周りはいい人ばかりで、こんなことはなかなかないかもだけど、やはり類共なんでしょうね。

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    2022年10月01日
  • 御宿かわせみ24 春の高瀬舟

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    8話分シリーズ短編集。

    江戸っ子は見栄っ張りだな、が
    しみじみ分かる2話目。
    不運というより、自分で逃がしているのでは、と
    最後まで読むと思わせる4話目。
    自業自得な8話目は、人間だらけていては
    仕方ない、という教訓ももらえます。

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    2022年06月21日
  • 御宿かわせみ11 二十六夜待(にじゅうろくやまち)の殺人

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    8話短編。

    日常のこまごました話は色々あるのだな、と。
    一番問題あり、なのは、当然(?)表題でしたが。
    目の前でしていないのなら、それはそれで
    チャラになりそうな気もしますが。
    そこはきちんと決めていた、という事でしょうか?

    後ろから2番目の話は、結局犬は
    飼い主がいないまま、なのでしょうか…。

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    2022年06月21日
  • 御宿かわせみ

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    ネタバレ

    メロディアスライブラリーで紹介されて読み始めた本。ようやく読み終わった。
    私もどちらかというと昔のNHKドラマの印象が強い。小野寺明さんと真野響子さん。今となっては、自分よりずっと年下だし、その時のエピソードもほぼ覚えてないから、自分なりに読み進めていった。
    あさのあつこさんの時代物は何冊か読んだけど、平岩弓枝さんのは初めて。
    特にシリーズ一作目のせいか、最初少しまどろっこしいような感じもした。読んでいくうちに慣れてきて、その世界観がだんだん味わえるようになってきた。
    あさのさんのは割と事件や何かに主軸が置かれているような気がしたけど、これは主人公の二人の情愛が重要なモチーフとなってる。小川洋

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    2022年04月06日
  • ちっちゃなかみさん 新装版

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    ネタバレ

    「ちっちゃなかみさん」は胸がしめつけられるような切ないお話なのですが、
    いくつかのお話はとても嫌な人間が出て来ます。

    自分の浅ましさ身勝手さにに苦悩して必死に向き合おうとしたり
    自分がどんな嫌な人間か理解出来ず、自分が陰口を言われているのを耳にして自分のどこがどう悪いのか知ってしまってさえそれを恥じて変えようとしない人の話も。

    感動出来るお話だけをまとめた作品ではないので
    読後感が微妙なのですが

    人間の醜い部分を突きつけられるようで
    若い頃良くない態度を取ってしまった事や
    外に出さなくても内心思ってしまった良くない事などが思い出され、
    そういうものが客観的に見るとこんなにも悲しいものだと

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    2022年02月27日