平岩弓枝のレビュー一覧
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「平岩弓枝」の長篇時代小説『新装版 はやぶさ新八御用帳 (1) 大奥の恋人』を読みました。
『「御宿かわせみ」ミステリ傑作選』、『新装版 御宿かわせみ (11) 二十六夜待の殺人』、『御宿かわせみ (28) 佐助の牡丹』に続き、「平岩弓枝」の作品です。
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如法暗夜――「お鯉」の家からの帰路、「新八郎」は辻斬りの現場に遭遇する。
殺されたのは本石町鶴丸屋の当主「清兵衛」。
下手人を追う最中、今度は成子坂で首無し死体が見つかった。
二つの殺人を探索する「新八郎」は、それらの死が大奥へと結びつくことに気づくが……。
男子禁制の園に秘められたものとはなに -
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「平岩弓枝」の連作時代小説『新装版 御宿かわせみ (11) 二十六夜待の殺人』を読みました。
『「御宿かわせみ」ミステリ傑作選』に続き、「平岩弓枝」の作品です。
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二十六日の月の出を待ち、一句ひねろうと、同好の士と目白不動へ出かけた俳諧師が川に浮かぶ。
傍らに半紙にしたためた不出来な句が残っていた…表題作ほか、『牡丹屋敷の人々』 『源三郎子守歌』 『虫の音』など全八篇。
大川端の旅篭を舞台に、女主人の「るい」と恋人「神林東吾」、親友の八丁堀同心「畝源三郎」たちが繰り広げる人情捕物帳。
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江戸時代末期 -
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ネタバレ地元神戸なのと紅茶派やから思わず手に取ったミステリ。平岩作品読んだけどなかなか面白かった。
須磨寺も異人館も元町商店街周辺も地元圏内やから背景思い浮かんだの容易やったわ(笑)
今から30年以上前の時代背景の設定やから携帯とかなくて今時モーニングコールなんてないよな、多分
現代はアラーム設定できるしスマホで何でも調べられるし。
アッサムとかキャンディ茶葉あたりは定番やしキャンディ茶葉に関しては午後の紅茶ミルクティーに使われてるくらい身近。物語でもあったみたいに紅茶の原産地いうたらスリランカおおい。その次くらいはインドかな?
解説読んで狐っ葉事件みたいなことが昭和の初めの方にあったなんて初めて知っ -
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ネタバレ紅茶好きとしてはホイホイすぎるタイトルだったので。
あくまで紅茶輸入業を営む一族に起きた殺人ミステリなので、紅茶の蘊蓄を楽しむ話ではないのですが。
狐っ葉事件など、時代を感じる話は興味深かったです。
今からするともう30年近く前の作品。
無論携帯電話は登場しないので、作中で本人に連絡を取るのも苦労するのには懐かしさを覚えたり。
出てくる言葉も書き方が昔風なので(何しろ作者様は昭和一桁生まれの大ベテラン)バブル崩壊後の時代設定ではありますが、昭和が舞台の作品を読んでいるような気になりました。
柔らかい文体なので、読みやすかったですが。
「あの時ああしていれば、事件の真相にいち早く気付けたのに… -
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ネタバレメロディアスライブラリーで紹介されて読み始めた本。ようやく読み終わった。
私もどちらかというと昔のNHKドラマの印象が強い。小野寺明さんと真野響子さん。今となっては、自分よりずっと年下だし、その時のエピソードもほぼ覚えてないから、自分なりに読み進めていった。
あさのあつこさんの時代物は何冊か読んだけど、平岩弓枝さんのは初めて。
特にシリーズ一作目のせいか、最初少しまどろっこしいような感じもした。読んでいくうちに慣れてきて、その世界観がだんだん味わえるようになってきた。
あさのさんのは割と事件や何かに主軸が置かれているような気がしたけど、これは主人公の二人の情愛が重要なモチーフとなってる。小川洋 -
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ネタバレ「ちっちゃなかみさん」は胸がしめつけられるような切ないお話なのですが、
いくつかのお話はとても嫌な人間が出て来ます。
自分の浅ましさ身勝手さにに苦悩して必死に向き合おうとしたり
自分がどんな嫌な人間か理解出来ず、自分が陰口を言われているのを耳にして自分のどこがどう悪いのか知ってしまってさえそれを恥じて変えようとしない人の話も。
感動出来るお話だけをまとめた作品ではないので
読後感が微妙なのですが
人間の醜い部分を突きつけられるようで
若い頃良くない態度を取ってしまった事や
外に出さなくても内心思ってしまった良くない事などが思い出され、
そういうものが客観的に見るとこんなにも悲しいものだと