平岩弓枝のレビュー一覧

  • 肝っ玉かあさん
    スカパーで昔のドラマを見て、京塚昌子さんの肝っ玉かあさんがぴっただと思ってました。いわゆるホームドラマ全盛期でした。そのドラマを鮮明に覚えてたので小説はどうかな…と思ってましたが、ぴったりの配役!五三子は京塚昌子さんだし、三三子も一も葉麻さんもとにかくみんなあのドラマの配役で脳内再生されました。読み...続きを読む
  • 御宿かわせみ25 宝船まつり
    かわせみに奉公にきたお石ちゃん。田舎言葉が抜けなくて力持ちで、なかなか仕事に慣れなくて、お吉も手を焼いていた。そんな時ちょっとした事件が起きて…。という『大力大石』。
    今後のお石ちゃんの成長も楽しみになりました。
  • ベトナムの桜
    毎日新聞「日曜くらぶ」連載であり、平易な文章、しかも大きな文字で読みやすかった。江戸時代の瀬戸内の小さな竹取島の名家の兄弟が、御朱印船や阿蘭陀船などでベトナムまで渡航し帰省するストーリー自体は面白いのだが、ありそうもない偶然が多すぎる。非現実的な筋書きと淡白な記載が気になった。
  • 肝っ玉かあさん
    婚活、終活のお話である。そして登場人物はすべて善人である。「肝っ玉かあさん」何処にも登場しません。五三子さんは、どこまでも普通のおばさんです。平岩さんも言っていますが映像と小説は違うと・・・映像が先で小説が後というのも珍しいことです?!
    「人は人に支えられて生きている。自分の幸せを自分が作ったと思う...続きを読む
  • 新装版 はやぶさ新八御用帳(三) 又右衛門の女房
    「江戸の竜巻」は大名家の落とし子の双子の兄弟
    「幽霊の仇討」は地方から許嫁と上京した武士の仇討
    「狐斬り」は謡曲師の妻と弟子
    「河童と夕顔」は漁師と釣り好きの侍
    「狸の心中」は薄幸の佳人の恋
    「又右衛門の女房」は地震に遭った刀剣屋の女房
    「江戸の水仙」は島流しから帰ってきた父と子どもたち
    「松平家の...続きを読む
  • ベトナムの桜
    兄弟のつながり。愛は深くこの時代に自分の命を失ってでも、助け合いたいと思える。
    また、大介の人を赦せる強さを感じた。
  • 御宿かわせみ24 春の高瀬舟
    子どもが生まれて落ち着いたのか、るいが表立って登場するシーンが少なくなったような気がします。
    表題作『春の高瀬舟』『日暮里の殺人』『伝通院の僧』は共通してすれ違いの悲劇という印象を受けました。
    『金波楼の姉妹』も人間は分を知り謙虚に生きないと、という気にさせられました。
    そして『紅葉散る』。麻太郎...続きを読む
  • 御宿かわせみ23 源太郎の初恋
    いよいよ東吾とるいの夫婦にも待望の長子が誕生します。子煩悩な東吾のことだから親バカになるのでしょうか。それよりも今までにも増して奥さんラブの東吾が沢山みられたこの巻でした。
  • 御宿かわせみ22 清姫おりょう
    “御宿かわせみ”シリーズ22冊目。
    『春の雪』『清姫おりょう』は下手人がつかまらずに終わった作品。かといって迷宮入りというわけではなく、読者には分かっています。東吾の温情もあったり、その後を想像させる終わり方だったり、このシリーズも円熟味を増している気がします。
  • 御宿かわせみ21 犬張子の謎
    安定してきたシリーズ。『蓮の花』は意味深な告白「女房を殺した」からあれこれ推理し真相にたどり着く話で、確かに奥さんを殺したことになるのだなぁと切なくなりました。『十軒店人形市』では東吾が自分の周りの男の子達に鍾馗を買ってやり、あちらに買ってやったらこちらにもねだられという風で微笑ましかったです。東吾...続きを読む
  • 新・御宿かわせみ5 千春の婚礼
    全体としては、いいお話ではあるが、次の展開のためわざと書かなかったり暈したりして、結果として不自然となったり唐突だったりした。長年読み続けているのでなんとなく想像で補ったりしているが、短編集として見るなら問題ありだと思う。編集が作為的で驕りが見られて感じ悪い。
  • 御宿かわせみ2 江戸の子守唄
    江戸捕物シリーズ第二弾。1979年刊行だから随分古くに書かれたものだが題材的にも内容的にも色あせない。結びを綺麗に装うきらいはあるが。2018.1.12
  • 御宿かわせみ26 長助の女房
    いや〜また出ました。気付いてなかったら家内が買ってきてくれました。もっとも彼女は「まだ続いてる」と言うだけでもう読もうともしませんが。
    このシリーズも最初からすると随分変わった様な。捕り物的要素はぐっと減って(といっても事件はあるのですから、謎解きが減ったというべきでしょうか)もっぱら人情ものです...続きを読む
  • 御宿かわせみ27 横浜慕情
    いまさら感想の書きようも無く。
    いつものメンバーがいつものように。。。何せシリーズ27作ですから。。。
  • 御宿かわせみ28 佐助の牡丹
    シリーズ28巻です。ファンの方には申し訳ありませんが、惰性というか、意地というか、ともかくも文庫化されたら購入、読み続けています。家内も最初は読んでいたのですが、途中で挫折。私が買うたびに「また〜」などと申しております。
    とは言え、今回はどうでしょう。何時ものメンバーが何時ものごとく、としか言いよ...続きを読む
  • 御宿かわせみ29 初春弁才船
    ま、かわせみですから。意地で読み続けてますから・・・(笑)
    10月発売でしたが、流石に新本に手を出す元気は無く、古本屋で見つけゲット。
    一言で言えば「あいも変わらず}(笑)
    それにしても、このシリーズ、最初の頃から増えた人といえば、子供達くらいだし。一方で、いなくなった人も見当たらない。
    ...続きを読む
  • 肝っ玉かあさん
    東京、原宿の大正庵というお蕎麦屋さんを営む家族のホームドラマを小説化。

    下町の大家族はサザエさんのところよりも大所帯で複雑。
    昭和43年がドラマスタートもいうが、内容はちっとも古びておらず、設定は多少時代を感じるところもあるが面白く読んだ。
  • 私家本 椿説弓張月(新潮文庫)
    子供の頃、南総里見八犬伝に胸を躍らせた記憶がある。椿説弓張月は題名からはなんの話だか分からず、ずっと手を出さずにいたが、読みやすそうな形で文庫になっていたので購入。

    原本がかなり膨大らしく、端折ってある部分も多いらしい。確かに、テンポは早くていいのだが、なんだか梗概を読んでいるような気もした。勧善...続きを読む
  • 御宿かわせみ18 秘曲
    シリーズ18冊目。東吾とるいは相変わらず仲良くやっているので良いでしょう。宗太郎や源さんのところの子どもを可愛がる東吾達がちょっぴり切ない。早くるいも子が欲しいだろうなぁ。 そんな東吾に隠し子が…? 今回ははっきりとさせていなかったけれど、るいが知ったら傷付くだろうなぁと思います。いつかそれがはっき...続きを読む
  • 御宿かわせみ17 雨月
    『伊勢屋の子守』は何ともやり切れない、切ない結末でした。他の話も ほろ苦い後味のものが多かったように思います。