平岩弓枝のレビュー一覧

  • 新・御宿かわせみ4 蘭陵王の恋
    平岩さんがこの作品を畳もうとしているように感じられる。

    また、作中、麻太郎の発言と東吾のそれが重なるという描写が
    幾度もあるが、
    ふたりの物の言い方が違う(麻太郎の方がもの柔らかい)ので、違和感が。
    何にせよ、麻太郎の相手が見つかったら終わりなのかな?
  • 新・御宿かわせみ3 花世の立春
    あれよあれよと急展開のうちに結婚。あんまり夫婦という実感がなさそうな二人ですね。

    「新・かわせみ」もこれで3巻目。源さんが死に、東吾の安否もわからないという設定がなかなか受け入れられず、まだ新世代にも馴染めないけど、ゆるゆると今後も読んでいくつもりです。
  • 女の旅
    美里の心動き、感情の高ぶりがよくわかる。
    女性はこんないも想いを変えられるものなのか?

    男性の弱さ、女性の弱さ、そして自分ではわからない、したたかさが表現されている。
    誰かを想い続けるとはこの事である。
  • 新・御宿かわせみ
    登場人物の表現力と行動を的確に表現している。一人ひとりが
    生き生きしており、思い通り動いているようである。
    明治維新後の世間、日本をあらわしている。
  • 新・御宿かわせみ4 蘭陵王の恋
    まあ、もう、これはね。面白かったとかそういう段階じゃないからな。かわせみファンとしてはもう、孫を見守る心境で読んでるからね。千春も結婚かあ。なんかまあ、麻太郎と結ばれても困るけれども、清野、突然登場したなあ。こういう、1冊のご縁できゅうに結婚相手として登場されるとなんか、源太郎と花世に比べて物足りな...続きを読む
  • 新・御宿かわせみ4 蘭陵王の恋
    【収録作品】イギリスから来た娘/麻太郎の友人/姥捨山幻想/西から来た母娘/殺人鬼/松前屋の事件/蘭陵王の恋
  • 新・御宿かわせみ4 蘭陵王の恋
    新人物登場で展開が。
    まさかこんな形の展開になるとは・・・。いままでのことを思うと千春の結婚までの流れがあっけないように思えました。
  • 新・御宿かわせみ
    NHKのドラマが大好きだったので、読んでみる事に。
    新の方は、るいと東吾の子ども達世代の話です。
    江戸幕府が倒れて、明治なったばかりの世相・・・民草の暮らしが描かれていて、興味深いですわ。
    推理捕り物の趣もあるし、面白い~
  • 御宿かわせみ
     「みをつくし料理帖」シリーズが好きならこれも好きだよ、と勧められたので読んでみる。
     うん。あっちが少女漫画なら、こっちは劇画でした。結構たんたんと凄味のある話が続くなぁと。みをつくし料理帖シリーズと同じ方向性を期待せず、同心ミステリと思えば面白い。
  • 新・御宿かわせみ3 花世の立春
    全体の流れは、以前のかわせみのように登場人物が定まり、役割分担が分かってきて、落ち着いて読めるようになった。ただ、花世さんの性格が読めなくて、感情の移ろいがわかりにくいので、ちょっと戸惑う感じがある。
  • 江戸の娘 新装版
    「御宿かわせみ」シリーズで有名な平岩弓枝さん。
    26才から執筆したという初期の作品が七篇収録されている。
    読んでみて驚くのがとても小説を書き始めた頃の作品とは思えない。
    表題作より「狂歌師」「鬼盗夜ばなし」「出島阿蘭陀屋敷」が良い。
    正直昔の作品の方が好き。
  • 新・御宿かわせみ3 花世の立春
    相変わらず、むちゃな花世。正直言って、女性には嫌われるタイプかも。
    でも、結婚はうれしいです。新シリーズは暗めなので、明るい話がほしいですね。
  • 新・御宿かわせみ3 花世の立春
    新シリーズになり、若い世代が主人公になって、本当は元気はつらつで明るい話が展開するはずが、ほかの方が書かれているように、ばったばったと刀で解決もできず、重い話が続く。以前のシリーズの主人公・脇役が不遇な死を遂げたことが、どうしても影響しているのだろう。
    今回の主題である花世の結婚も、何も家事ができず...続きを読む
  • 御宿かわせみ
    再々再放映ではないかこのNHKドラマ。でも見飽きないのが不思議。
    やはりキャスティングの妙であろう。役者おのおのが当たり役なのである。

    さて原作はといえば、
    このシリーズの魅力は、最長不倒記録の長編であるにもかかわらず、
    2,30分で読み終える一話完結短編集であること。淡い話であること。通勤電車の...続きを読む
  • 御宿かわせみ21 犬張子の謎
    人情あふれ、江戸情緒がふんだんに詰まった御宿かわせみシリーズ21作目。美しい日本語に加えて、歯切れのいい終わり方で、毎度このシリーズを読むといい気分転換になる。
    川並鳶の初乗りや、日本橋で行われていた兜市など江戸文化なども登場して、興味深い。
  • 御宿かわせみ
    るいと東吾のロングヒットシリーズの第一弾。人情捕り物の短編集。
    旅籠「かわせみ」の若女主人であるるいと、幼馴染の恋人東吾が出会う、様々な事件。

    四季折々の描写が綺麗で、るいと東吾も可愛らしい。
    良い意味で少し昔の少女漫画っぽい華やかさがあるのと、
    起承転結や文章のトーンが安定しているので、読みやす...続きを読む
  • 火宅の女─春日局
    [長野の実家]

    母に勧められて読みました。歴史を知らない私には、「春日の局」=「最も有名な御台所の一人」と思っていたのですが、徳川3代将軍家光の乳母だったんですね。

    やや視野の狭い直情型の当人の"下から目線"で綴られた生涯記となっていて、最後まで大成した権力者としての雰囲気は殆ど無く、最後の辞世...続きを読む
  • 女の旅
    旅行会社につとめる「美里」は父と2人暮らし。
    平泉でとある男と女性と出会う。

    で、その男に求婚されたり、でも彼が忘れられない女性とニューヨークで会ってしまったり、結局幼なじみの頼りがいのあるお兄さんから愛されたり、忙しい主人公。
    予想通りハッピーエンドにはならず。
    いつもの平岩さんの感じ。
    普通で...続きを読む
  • 鏨師
    刀剣の贋作をつくる鏨師とそれを見極める目利きの生涯をかけた対決。静かな文章の中に力が見えます。
    そのほかの短編も読みごたえがありました。
  • 御宿かわせみ23 源太郎の初恋
    ようやく二人に第一子誕生。よかったよかった。ほのぼのしていても人生の悲哀や郷愁が感じられるのがこの小説のよいところ。