平岩弓枝のレビュー一覧

  • 御宿かわせみ3 水郷から来た女

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    江戸モノ好きですと言ったら、友人が最近の軽い江戸モノをこれでもかこれでもかと貸してくれたが、ゴメンナサイだった。どうにも江戸に居るキブンになれないんだよ。
    同じ軽いったって、せめて平岩級は欲しいとこ。

    それにしても、次章へ移るラスト一行が、「青蚊帳の中には、夜の仕度ができている」… きゃー
    これが読みたくて巻を進めてる感じだな(笑)

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    2011年03月02日
  • 新装版 おんなみち(上)

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    ひょんなご縁で平岩弓枝さんにハマッてます。

    お茶処 静岡を舞台にした大大大河小説です。
    明治女の主人公から女3代に渡る物語は読みごたえアリ。
    いつの時代も女性の悩みは色々あるけど、
    頭の先から足の先までピン!と伸びるような凛々しさ、
    清潔感のある主人公にホレボレしました。

    リアルさに欠けたり美しすぎる感はありますが、
    「これは小説です。だからいいんです!!!」
    とハッキリ感じることができるので、
    気持ちよく感情移入できました。

    明治から大正、昭和へ
    世の中の変化に合わせて
    「おんな」の生き方の変化を無理なく表現しているように思いました。2007

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    2010年11月12日
  • パナマ運河の殺人

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    鶴賀百貨店の記念イベントとして、LAからパナマ運河を越えてフロリダまでいく豪華客船の旅。強引な商売でのし上がってきた一族とそこに乗り合わせた因縁を持つ人々。

    階段状に進んでいくパナマ運河の客船は見てみたい気がした。単純な殺人なんだけどまあまあおもしろかったかな。

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    2010年08月15日
  • はやぶさ新八御用旅(四) 北前船の事件

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    今一つ盛り上がりに欠けたまま終わっちゃう感じ。
    北前船の解説が多いんだけど臨場感がないというか解説っぽい感じです。
    船に乗っているシーンをもっと入れてもいいと思うんだけど。
    平岩弓枝さんの小説は運命の中で強く生きる女性が出てくるところが好きなんだけど、その意味でも消化不良な感覚が残りました。
    あと妻の郁江さんがどうしているか気になります。

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    2010年04月04日
  • 御宿かわせみ18 秘曲

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    御宿かわせみシリーズ8編。人情物が好きなので、良かったのは「目籠ことはじめ」。古いエピソードから、「秘曲」で意外な事実が浮かび上がり・・これがどう発展するか心配だったりする(笑)
    ほとんどがマンネリだけど、シリーズ物らしく馴染んで読める感覚がいい。しかし、かわせみの常連だけ年を取るのが遅いような(^^;

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    2010年04月01日
  • 御宿かわせみ17 雨月

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    御宿かわせみシリーズ8編。ぬるま湯、マンネリなれど気軽に読める。登場人物に進展、変化はなし。事件物ではあっても、推理とは関係なくなってる。けっこう、江戸の地名なんかで今と比べて楽しんだり(笑)
    テレビの水戸黄門、映画の釣り馬鹿みたいなもんで、それなりにまったりの読後感。

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    2010年03月16日
  • 御宿かわせみ16 八丁堀の湯屋

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    御宿かわせみシリーズ8編。まぁ、登場人物周辺に変化なし。各話とも平均レベルで、やや結末の予想がつく感じ。ただ、今回は人情味が弱く、悪女物が多かったなぁ。まったりと期待通りに楽しめる。しかし、源三郎と千絵、宗太郎と七重夫婦をもっと使って欲しい(笑)

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    2010年03月05日
  • 御宿かわせみ14 神かくし

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    「梅若塚に雨が降る」「みずすまし」「天下祭の夜」「目黒川の蛍」「六阿弥陀道しるべ」「時雨降る夜」「神かくし」「麻生家の正月」の8編。シリーズ作品としては凡作が多い。あまり滲み出る情感みたいなものがなかった。まぁ、身内話の「麻生家の正月」が面白かったかな。七重さんに女子誕生(笑)

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    2010年02月05日
  • 御宿かわせみ34 浮かれ黄蝶

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     第二世代の活躍が楽しみなこのシリーズです。それにしても、地理や年中行事など本当に細かく書かれていて、毎回感心させられます。半端な調べ方じゃ書けませんよね、これは。

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    2010年01月25日
  • 御宿かわせみ31 江戸の精霊流し

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    ま、普通に淡々と。最近の御宿かわせみっぽい感じで落ち着いている。江戸に絵師になろうとやってきた男が、自分の絵が描きたいと猫の絵を描く…ってのが好きだったな。

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    2010年01月19日
  • 御宿かわせみ19 かくれんぼ

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    花世が可愛らしいと思えないのは、私が子供を嫌いだからだろうか。

    東吾が花世ベッタリなのも「なんだかなぁ」って気がするし。
    宗太郎からしても、おもしろくないのではと思ってしまうので
    ひねくれているのだろうなぁ。
    ただ、るい贔屓なだけかもだけど。

    ”残月”が一番泣けた。
    娘のために人殺しになって、償って帰ってきて
    またしても守るために犯罪に手を染めた母親。
    微塵も後悔していない佇まいが、より一層泣けてきた。

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    2009年12月29日
  • 御宿かわせみ11 二十六夜待(にじゅうろくやまち)の殺人

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    御宿かわせみシリーズ8編。源三郎が所帯を持って、嫁さんが活躍するかと思ったら、「源三郎子守歌」のみ。今回シリーズでは「犬の話」でシロが加わった程度。ほのぼのは相変わらずでいいけど、ややマンネリかな~

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    2009年12月25日
  • 御宿かわせみ34 浮かれ黄蝶

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    新御宿かわせみを先に呼んでいたので、
    喜久枝さんの登場にドキドキ。
    東吾さんは、どうなるの?

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    2009年12月09日
  • 御宿かわせみ7 酸漿(ほおずき)は殺しの口笛

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    春色大川端」「酸漿は殺しの口笛」「玉菊燈籠の女」「能役者、清太郎」「冬の月」「雪の朝」収録。
    相変わらず・・という印象。ただ、るいと東吾の惚気、かわせみや周辺の雰囲気は馴染んで快い。その他の、事件に関わる連中の個性が翳んでギャップとなっている。今後も絡みそうな悪役も出てきたが、極悪非道で気障というステレオタイプに思える。

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    2009年10月07日
  • 御宿かわせみ6 狐の嫁入り

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    「師走の月」「迎春忍川」「梅一輪」「千鳥が啼いた」「狐の嫁入り」「子はかすがい」収録。事件はあっても、内容が落ち着きすぎて刺激がなくなってきた。個人的に源三郎が好きで、もう少し活躍させて欲しいし、東吾は年増にもてすぎ(笑)まぁ、細く長くのシリーズ短編だからなぁ〜

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    2009年10月07日
  • 御宿かわせみ3 水郷から来た女

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    時代小説は大好きなのであっという間に読み終わる。

    池波正太郎の剣客商売にちょっと似た感じ。
    かき口なんかも。
    それが時代小説の味なのかも。

    巨大な民族が約260年の間内乱も外国との戦争もなく生きた、
    ある意味奇蹟のような時代。
    文化も人と人との関係もそういう背景のなかで、
    でもその中での矛盾も抱えつつ育っていった。
    だから日本人の多くが江戸時代に惹かれて、
    江戸時代を舞台にした小説が今も愛されている続けているのかもしれない。


    男性は素敵だし、
    女性も素敵。
    事件もちょっと滑稽だったりして
    遊び心もあり、するする読める。

    いきなりここから読んだので、
    前後

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    2009年10月04日
  • ちっちゃなかみさん 新装版

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    わたしはやはりこの本のタイトルになっている、
    ちっちゃなかみさんが好きです。
    終わり方も素敵でした。

    25歳になれば嫁き遅れの時代…。
    うぅ〜ん、時代の流れを感じます。

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    2009年10月04日
  • 御宿かわせみ29 初春弁才船

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    源太郎と麻太郎が仲良しで一昔前の東吾と畝の旦那みたいな感じなのがほほえましい。子どもたちはどんどん大きくなっていくんだけれど、印象的に東吾はまだ若い気がするんだよなあ。跡取りはもう生まれないのだろうか。

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    2009年10月07日
  • 御宿かわせみ33 小判商人

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    【7作収録】
    ・お吉の姪の紹介でかわせみに女中としてやってきたお晴。ふと知り合った飴屋の老婆が地蔵前で小さな子供達を容赦なく打擲する様を目にし、話を聞いた東吾は心に何らかのひっかかりを感じる
    ・塗物屋の若旦那が田舎育ちの弟に店を譲る考えで話し合いをし、弟が必死に説得するが、その決意は固い。一方、世間では大店の主人を自称した詐欺が相次ぎ、源三郎は塗物屋の若旦那に目をつける
    ・珊瑚そっくりの見た目ながら、はるかに安価な明石玉を扱う商人がかわせみに滞在した。男は珊瑚屋の息子で、その昔、腹を立てて家を出たきりとの事。年老いた母のために再会を果たさせるべく、東吾とるいが立ち上がる
    ・評判の手妻師の芸を見

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    2009年10月04日
  • 御宿かわせみ31 江戸の精霊流し

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    【8作収録】
    ・夜鷹そば屋が殺された。金目当てとも思えず、恨みを買う人柄でもない。娘の婚礼前で物入りだったとの情報と、殺される前に旧知の者と出会ったようだとの証言があがる
    ・かわせみの女中・お石の姉が旦那との大喧嘩の末に姿を消した。その後、旦那も行方知らずとなり、心配したお石らが故郷の母を訪ねると、赤ん坊を置いたきり連絡がないという
    ・高山仙蔵の女中に殺しの疑いがかかる。殺された男は女中の元舅にあたり、前夜に仙蔵のもとを訪ねて大声でやりあったとの証言が。凶器となり得る杖も仙蔵のもとで見つかり・・・
    ・女中不足のため、桂庵から女中を廻してもらったかわせみ。すれっからしや手癖の悪い女中を抱える桂庵

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    2009年10月04日