平岩弓枝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ひょんなご縁で平岩弓枝さんにハマッてます。
お茶処 静岡を舞台にした大大大河小説です。
明治女の主人公から女3代に渡る物語は読みごたえアリ。
いつの時代も女性の悩みは色々あるけど、
頭の先から足の先までピン!と伸びるような凛々しさ、
清潔感のある主人公にホレボレしました。
リアルさに欠けたり美しすぎる感はありますが、
「これは小説です。だからいいんです!!!」
とハッキリ感じることができるので、
気持ちよく感情移入できました。
明治から大正、昭和へ
世の中の変化に合わせて
「おんな」の生き方の変化を無理なく表現しているように思いました。2007 -
Posted by ブクログ
時代小説は大好きなのであっという間に読み終わる。
池波正太郎の剣客商売にちょっと似た感じ。
かき口なんかも。
それが時代小説の味なのかも。
巨大な民族が約260年の間内乱も外国との戦争もなく生きた、
ある意味奇蹟のような時代。
文化も人と人との関係もそういう背景のなかで、
でもその中での矛盾も抱えつつ育っていった。
だから日本人の多くが江戸時代に惹かれて、
江戸時代を舞台にした小説が今も愛されている続けているのかもしれない。
男性は素敵だし、
女性も素敵。
事件もちょっと滑稽だったりして
遊び心もあり、するする読める。
いきなりここから読んだので、
前後 -
Posted by ブクログ
【7作収録】
・お吉の姪の紹介でかわせみに女中としてやってきたお晴。ふと知り合った飴屋の老婆が地蔵前で小さな子供達を容赦なく打擲する様を目にし、話を聞いた東吾は心に何らかのひっかかりを感じる
・塗物屋の若旦那が田舎育ちの弟に店を譲る考えで話し合いをし、弟が必死に説得するが、その決意は固い。一方、世間では大店の主人を自称した詐欺が相次ぎ、源三郎は塗物屋の若旦那に目をつける
・珊瑚そっくりの見た目ながら、はるかに安価な明石玉を扱う商人がかわせみに滞在した。男は珊瑚屋の息子で、その昔、腹を立てて家を出たきりとの事。年老いた母のために再会を果たさせるべく、東吾とるいが立ち上がる
・評判の手妻師の芸を見 -
Posted by ブクログ
【8作収録】
・夜鷹そば屋が殺された。金目当てとも思えず、恨みを買う人柄でもない。娘の婚礼前で物入りだったとの情報と、殺される前に旧知の者と出会ったようだとの証言があがる
・かわせみの女中・お石の姉が旦那との大喧嘩の末に姿を消した。その後、旦那も行方知らずとなり、心配したお石らが故郷の母を訪ねると、赤ん坊を置いたきり連絡がないという
・高山仙蔵の女中に殺しの疑いがかかる。殺された男は女中の元舅にあたり、前夜に仙蔵のもとを訪ねて大声でやりあったとの証言が。凶器となり得る杖も仙蔵のもとで見つかり・・・
・女中不足のため、桂庵から女中を廻してもらったかわせみ。すれっからしや手癖の悪い女中を抱える桂庵