平岩弓枝のレビュー一覧

  • 御宿かわせみ19 かくれんぼ
    東吾の兄嫁の妹で、昔東吾に想いを寄せていた七重の子ども・花世が今回も大活躍。おてんばぶりが見事。もう喋って、自分で「かわせみ」まで来るようになったのかと思うと時の流れがずいぶん早いことに気づく。そろそろ東吾とるいにも子ども作らないとねえ。年的には東吾もるいも三十近くなんじゃないだろうかと思うけど。
  • 江戸の娘 新装版
    足利義政の正室・日野富子や、大奥の権力者江島(この前、映画になった)などの歴史上の人物の話もあれば、長崎出島の遊女や、江戸の市井で幕末を生き抜いた女性など、名もなき女性の話も。短編集。

    やっぱり最後の「江戸の娘」が良かった!好きな殿御を待ち続けた純愛。
    髪を切って男性のなりをしてでも吉原に乗り込ん...続きを読む
  • 御宿かわせみ12 夜鴉(よがらす)おきん
    ついに源さんに長男誕生!前の子を流産してしまった千絵だけれど、今回はしっかり生み落としました。よかったねえって感じの一冊。
  • 御宿かわせみ11 二十六夜待(にじゅうろくやまち)の殺人
    源さんの嫁さん千絵が身ごもったり、るいがやきもち妬いたりとそれなりに事件発生。普通に面白かった。大事件は起きないけれど、それなり。巻末の解説に「写真帖」の話が載っていて、それほしいと思った。なんせ江戸の話なので、場所とか雰囲気が分からない。
  • 御宿かわせみ10 閻魔(えんま)まいり
    この巻、東吾の幼馴染の同心・源さんが祝言を挙げちゃいます。なぜ〜。今まで女っけのかけらもなかったくせに〜。唐突すぎるっつの。でも源さんの祝言はかなり面白い話だった。結婚した後の源さんも「ちゃんとかわいがってます」などとサラリとのろけるのがまたかわいらしい。
  • 御宿かわせみ9 一両二分の女
    いまだにアツアツの東吾とるいにあてられっぱなしの巻。ラストの「一両二分の女」はちょっと「女って怖いねえ」と思わせる。
  • 御宿かわせみ8 白萩屋敷の月
    ここ何巻か、るいの出番が少ない気がする。主役はあくまで探偵役の東吾。読者アンケートでトップとなった表題作はやはり秀逸。白い萩の咲く屋敷に住む美しく醜い女主人の思いが哀しい。そしてその思いをかなえてやる東吾が優しい。このほか幽霊になって息子の家を見守る「幽霊亭の女」も結構好きだった。
  • 御宿かわせみ6 狐の嫁入り
    東吾とるい、将来有望視されている与力の次男坊と旅籠の女将。身分違いの恋は、今回ももどかしく進む。東吾の身近には七重やおとせという女がいて、るいが結構やきもきするのがかわいらしい。しかし惚れた者同士でも、この時代に晴れて夫婦になれるはずもない…というのが普通なのに、いつまで続けていくつもりなのだろう。...続きを読む
  • 御宿かわせみ30 鬼女の花摘み
    時代は江戸末期。
    事件も凶悪化している。(それともシリーズ30作目ということで?!)

    幼馴染っていいなぁ、って思った。

    東吾らの子ども達が、時折施しをするのだけれども、そこら辺どうなんだろう。子供心に上と下っていう気持ちは芽生えないんだろうか。いつの日か救っても救っても救いきれないほど困っている...続きを読む
  • 御宿かわせみ4 山茶花(さざんか)は見た
    全然進展していないようでいて、少しずつ進展する「るい」と「東吾」の恋愛。るいが正月には東吾の実家まで挨拶に行き、兄に「東吾が世話になってるそうだな」といわせるくらいまで。いわば兄や兄嫁の「公認」になったというくらい。しかし東吾も捜査のためなら吉原の遊女とも寝るのねーってことにちょっと意外。もちょっと...続きを読む
  • 御宿かわせみ3 水郷から来た女
    旅籠「かわせみ」の女主人・るいと、八丁堀与力の次男坊として生まれた東吾の穏やかな恋愛を縦糸に、江戸八百八町に起こる殺人や盗み、色恋沙汰などを横糸にして織られているシリーズ物の第三弾。一話完結で読みやすいのだけれど「東吾とるいはいつ祝言挙げれるのよ!」とツッコミを入れたくなる。でも江戸の人情とか、スロ...続きを読む
  • 御宿かわせみ28 佐助の牡丹
    時代が江戸末期へと近づくにつれ、その犯罪は、人情もへったくれもないようなものに描かれている。

    10代の狂気、賄賂、不正、なんら現代と変わりない。

    読んでると、全く今いう所の警察が足りてないほど、江戸の人口が増えてるんじゃぁなかろうか、って思った。
  • 御宿かわせみ25 宝船まつり
    飛んで、25巻。
    時代が激動の時代へと流れていっている雰囲気が伝わってくる。不穏の空気、事件を子供たちが現代の問題児のよう。

    長崎からイギリスの船に乗っておかみが来る、とか、東吾が軍艦で長崎まで練習に行くとか。時代が終わってしまうのかぁ。
    ま、その狭間に生きた人たちのお話ってところがまた興味深いの...続きを読む
  • 御宿かわせみ20 お吉の茶碗
    久しぶりに御宿かわせみに戻った。

    お吉のおっちょこちょいぶりというか、ばたばたぶりが目に見えるよう。
    嘉吉の落ち着き、るいと東吾、まるで家族のような4人です。
    いい関係だわ〜。

    ますます何でもやの様相を呈してきた御宿かわせみ。
    時代がどんどん進んでるんだなぁ、と感じた。
  • 五人女捕物くらべ(上)
    御宿かわせみシリーズが好きだったので、他の時代物も読みたくなって選んだ物。なんと猫が活躍する部分があるんですよ。読みきり連作的なんですが、猫と時代物が好きな人にはお勧めです。
  • 御宿かわせみ17 雨月
    歩くシーンがよく出てくるけれども、昔の人って本当すごい距離を普通に歩いていたんだなぁ。

    <裏表紙より>
    大きな荷を背に男が「かわせみ」の軒先で雨宿りをしていた。二十数年前に生き別れた兄を尋ね、本所深川の寺を廻っているという。兄弟は再会を果たすも、雨の十三夜に永遠の別れを迎える、表題作他、7篇を収録...続きを読む
  • 御宿かわせみ16 八丁堀の湯屋
    残念!ちょうど買わなかった15巻で、東吾とおるい、結婚したようです…。

    <裏表紙より>
    朝から晩まで稽古事に追われる大店和泉屋の娘は、湯屋での長居が息抜きだった。土用の桃の湯でにぎわう大黒湯で、同心が刺殺される。八丁堀の七不思議のひとつ、”女湯の刀掛”が生んだ悲劇を書く表題作ほか、7篇を収録。
  • 御宿かわせみ14 神かくし
    とうとう!とうとう!!
    るいと東吾の今後に言及される!!

    共働きで、夫の方が家事、炊事をするという夫婦が出てくる。一応武士の東吾は、憤懣やるかたなし。
    どんどん時代は流れているのか?!
  • 御宿かわせみ12 夜鴉(よがらす)おきん
    装丁はこれじゃぁないのだけれども…。

    この巻では、畝源三郎にとうとう子供が生まれる♪

    大名家の姫君の普通でない生活、囲いの中の生活が垣間見られる「岸和田の姫」など。
  • 御宿かわせみ9 一両二分の女
    読めば読むほど、東吾さんに腹が立ってきちゃったよ。

    一話一話、話は秀逸。
    味がにじみ出てくる感じ。